仕事に誇りを持つと

2016年10月19日[更新]

先日、このブログにアップさせて頂きました「別府市復興建設券」について、今日、その工事業者として登録が完了しました。

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改めて内容を見ましたら、災害救助法ではほとんど支援が受けられない「一部損壊」の方も活用出来る内容で、国が定める全国一律の方法では救い切れない被災者を、地域の実情に即して救済しようという別府市のこの施策は、本当に画期的だと感心します。しかも手続きが簡単で、業者としてもオススメしやすいものとなっています。

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8月9日のスタート時に、あっという間に枠が完売になったという事で、今回は枠が追加になって募集が始まったものです。

私が窓口で「私も福島県で被災して実際に復興工事にも携わって来たんですが、別府市のような施策があったら、助かる人が多かったと思います。よそでは聞いた事が無いのですが、これは別府市独自の施策なんですか?」と質問しましたら「そうなんですよ、だから今回追加募集をして、多くの方にご利用頂いてるんですけど、安部さんの申し込み分は1ヶ月後位にしか発行出来ないと思うんです。申し訳ありませんが、ご了承下さい」と明快な即答を頂けました。窓口の方がこれだけキッパリと明快な即答を頂けるというのは、施策の内容を理解しているというだけでなく、その意義についても納得され、誇りを持って対応されているからだと思います。これこそまさに、地方行政のあるべき姿ではないでしょうか?

国がやれる事は全国一律にしかならないので、そこから零れ落ちてしまう地域特有のケース(今回の地震では、別府市内は被害が大きかったにも関わらず、災害救助法による判定基準ではほとんどの家屋は一部損壊にしかならない=国からの支援はほとんど受けられない)には、地域の行政が実情に合わせた打ち手を即座に打つ、という迅速性が求められます。別府市総合振興センターで対応下さった職員さんにも、主旨と目的が徹底されており、相談者一人一人のお困り事を聴いて、相談者に合った対応方法を提示して頂けるという、ここまでやれてる別府市の今回の対応は素晴らしいと感じました。それだけ、危機感も大きかったのでしょうが、それに適確に応えられている点、本当に感心しました。

どういう組織でも、一番大切なのは顧客接点であり、そこで対応される方が納得して誇りを持って対応する事が最も重要なんだと改めて感じました。

私も出来るだけこの施策を活用させて頂き、復興工事に協力させて頂きたいと思います。

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