快適なお風呂

2016年11月11日[更新]

最近、朝晩がめっきり寒くなって参りました。この時期になって来ると毎年、問題になって来るのが、12~2月にお風呂が寒くなるためヒートショックで亡くなられる方が急激に増えるという事です。統計上も交通事故死の3倍との事ですから、非常に多くの方が被害に遭われています。

私も長年、この問題に取り組んで来ましたので、自分独自の考えで、お客様の声を反映させた理想的な浴室リフォーム工事の方法を確立して来ました。と申しますのが、一般的には「タイル風呂をユニットバスにすれば暖かくなるので大丈夫」「メーカーがこういう断熱材を入れてくれているので大丈夫」というリフォーム会社の人達の一般的な話しに反して、実際にリフォーム工事をされた方から「ユニットバスにしたけど、やはり真冬は寒い」「最初の数年は良かったけど、5年も経ったら寒くなって来た」「足元はどうしても冷たくなるので、心臓にこたえる」といった生の声をよく耳にして来たからです。

今日も、私が浴室リフォームをさせて頂いた方から「お風呂も暖かくなったし、脱衣場も暖かいので、最近寒くなって来たけど安心してお風呂に入れる」「お風呂は当然としても、脱衣場の足元も冷たさを感じない」「自分の家にもユニットバスがあるのに、孫がわざわざお風呂に入りに来るようになった」といった声を頂いてます。という事で、施工の詳細についてまでは記載出来ませんが、どういった事をやっているのかについて、簡単に御紹介させて頂きます。

まず、お風呂に関しては、壁・床下と基礎・天井に完璧な断熱をします。

メーカーの断熱パックは、当然、入れています。

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そして、これが壁断熱

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こちらが、床下・基礎断熱

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それから、これが天井断熱です。

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そうすると「断熱材を入れ過ぎたら、かえって湿気がこもるので良くない」といった『出来ない理由を挙げて、やろうとしない人』からの後ろ向きの反論がありますので、床下にはメソポア珪藻土の調湿材を敷きこんでいます。この調湿材が優れもので、蓄熱効果もありますので、大変有効です。

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浴室内が暖かくなっても、脱衣場が寒いと、そことの温度差も問題になりますから、脱衣場の外皮壁には、硬質ウレタン断熱材付きの下地材であるNDパネルを上張りします。これが上張りした状態です。見た目には通常の石膏ボード仕上げと同じですが、

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石膏ボードの下には、硬質ウレタン断熱材が入っています。

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勿論、最終的にサッシには内窓を入れ、壁と天井は湯布珪藻土で仕上げます。

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脱衣場の床も、冷たさを感じないような杉床にしますが、水滴が落ちる事も考慮しクリア塗装にしています。

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以上が、私が経験とお客様の声から創り出した、浴室・脱衣場施工の概略です。

私も、一般論として「こういった事をやります」というお話しは出来るのですが、実際には、これまで湿気その他の問題があったお宅が大半ですから、その家に応じた個別の問題を発見し、それらの箇所に最適な対策を講じるという事も、工事の前提になって来ます。しかしその点については、解体工事の際に全ての問題点を明らかにし、それら全ての問題点に対処していく必要がありますので、それについては一般論は通用しません。個別に解決策を毎回考えていくという事になって来ます。上記の断熱施工の効果を最大限に引き出すには、その前提となる個別対応の部分が肝になって来る訳です。そうやって考えていくと経験豊かで前向きに取り組んでいく職人集団を抱えているというのが、最大のポイントなのかも知れません。

浴室リフォーム工事はメーカー施工ですので、下の写真の様に、見た目には誰がやっても同じようにしか見えないのですが、その内実は見えない部分の取り組み次第で、全く違ったものになって来るというのが実態です。

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リフォーム工事は、一度やってしまったらやり直しが利きませんので、安さを追求して業者同士が仕事を取り合うのではなく、長く安心して住み続けられるリフォーム工事が当たり前化し、普及していく事を切に願っています。

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