行政との協力

2017年02月12日[更新]

南海トラフ大地震が30年以内に来る可能性が高い、と言われてますので、私達のような建築・リフォーム業者にとっても、耐震性の確保された住宅を1軒でも増やしていく事が喫緊の課題となっております。そういう意識を持っているからでしょうか、昨年末から耐震工事のご依頼が増えて来ていて、先週も大分市の建築指導課から中間検査にいらっしゃいました。

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実際の検査は真剣そのもので、金物や耐震壁と土台までの距離もチェックされます。私達としては、施工には絶対の自信を持ってますので「どこからでも測って下さい」といった気持ちで臨んでいますけど。

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こういう時、とても良い事だと思うのが、住宅耐震に関する本音の意見をぶつけ合える事です。この日も「家全体の耐震性だけでなく、部分的な耐震も制度的に認めたら、普及を早める事が出来るのではないか」「数字には表れないが、実際の被害を抑えるために、どういった施工上の工夫をした方が良いのか」・・・といった様々な意見を出し合えますので、とても意義があります。行政の方がこうやって足を運んで下さると、施主様も安心されるでしょうし、私達も嬉しく思います。

特に大分市の建築指導課が積極的なのか、取り組み姿勢にはいつも感心させられています。どちらもプロとしての仕事をしていますので、意見をぶつけ合っておしまいではなく、次の動きにも反映させ、常に改善を怠っていません

民間と行政という立場の違いはありますが、目指すところは同じですので、これからもこういった機会を少しでも多く持てるよう、行政から提案のあった制度は、出来る限り活用させて頂きたいと考えています。行政がいくら提案しても、それを実行に移していくのは私達ですから協力体制が大変重要なんだと、こういう機会を持つ度につくづく感じます。

この工事も、2月末までには全て完了しますので、万全の態勢で完了検査に臨みたいと思います。そして最後に建築指導課の担当の方が施主様へ声掛けし「当初は不安そうな表情をされていたのに、工事が進んで晴々した感じに変わってる」と私に感想をお話し下さり、メンタル面にも配慮されていた点、感心しました。実際、市民としても「行政に支えられているんだ」という意識を持てる事が、最大の防災に繋がって来るようにも思います。こういう時、仕事で最も大切な事は、お互いの信頼関係なんだと再認識させられます。

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