今年の春に水捌け改善のため、排水工事をさせて頂いた湯布院の現場へ、アフターチェックに行って参りました。本体工事としては、震災によって天窓から雨漏りがしたり、その他諸々の工事をさせて頂いていた現場ですが、排水(水捌け)工事は、その総仕上げとして最後に行ったものです。
外観だけ紹介しますと、工事前は下の写真の状態でしたが、
工事後は、このように綺麗に仕上がった工事です。
写真では分かりづらいのですが、湿地帯だったというだけでなく、水捌けも悪かったため、家の周りはいつも足元がジュクジュクで、シロアリ被害も出ていました。
例えば、玄関横のテラスの奥の方も、このように一面がコケむしてましたが、
今はこのように、コケが乾いて来てます。奥の方に少しだけ見受けられますが、これも間もなく、無くなると思います。
テラスに作った排水溝が、良好に機能しています。
テラスの周りは特に顕著に、地面が乾いて来ています。従って、基礎が吸っていた湿気問題も、根本から解決しています。
写真では分かりにくいのですが、家の裏側の湿気状態も、ほとんど無くなってました。
下の写真でも、あまり湿気た感じはしないのではないでしょうか?(私が現場を知ってるから感じるだけかも知れませんが・・・)現場の足元の状態は、かなり改善されています。
私達は、目に見える問題点を解決する事だけに意識が集中しがちですが、問題を引き起こした真の原因を探り、そこにも手を打たないと同じ問題がまた発生します。そして、建築分野から少し離れるかも知れませんが、湿気問題は多くの場合、木造でもRC造でもあらゆる不具合の根本的な原因になりがちな問題です。
建物の工事をした最後の再発防止策として、排水(水捌け)問題は必ず考えておかないといけないポイントです。ここまで改善結果を確認しておくと、私も安心出来ますし「ここまで工事をさせて頂けて良かったな」と思います。これからも引き続き、同じ姿勢で取り組んで参ります。
余談になりますが、湯布院から別府に向かう国道は、渋滞になってました。渋滞自体は望ましくないものの「やっと震災前の状態に近付いて来たのかな?」と嬉しく思いました。湯布院の復興は、大分県にとっても重要ですので、陰ながら応援していきたいです。