今まで、杉床を張る際には、コスト面を考えて節有り品をオススメしていたのですが、最近「節がどうも気になる。値段が上がってもいいから、無節にしてもらえないか?」というご依頼を立て続けに受けました。柔らかくて暖かい足元にするだけなら、杉床であれば節があっても変わりませんので、私は気にせず金池モデルハウスにも節有り品を施工して来たのですが、無節を施工してみると、やはり違いますね。下の写真が、金池モデルハウスの節有りの杉床です。
これに対して、無節の杉床は、下の写真です。
玄関から廊下にかけての床を無節にすると、上り框も無節にしますので、こんな感じになります。
無節の杉材は、節有り品に比べると、1.5倍以上の値段になるのですが、例えば、訪問される方が眼にする玄関廻りだけに限定して無節にする等とすれば、金額的にはそれほど高くなる訳ではありません。これからは、こういったメリハリを利かせながら、素材の提案をしていく必要があるなと感じました。
こうやって改めて振り返ってみますと、先日のリノベーション工事で床柱に採用した無節のヒノキも良かったと思います。
「今まで、お客様の真の希望をあまり聞いてなかったのかも知れないな」と反省しています。やはり、無節はいいですね。