昔から「職人技」という言葉があって、技術的に難しい事をこなしていく事をそのように呼びますが、実際にそういうものを目にしたら、言葉を失くしてしまいます。工事をさせて頂いているお客様宅の、今は亡きおじいちゃんが板金職人だったそうで、現在も残されているその作品に、言葉を失ってしまいました。
これがステンレス製の「ちりとり」です。こういうものを見たら、思わず『美しい』とつぶやいてしまいます。恐らく、50年位前の作品なんです。
そしてこれが「じょうろ」です。これもステンレス製で、半田付けされてます。
これを板金職人が見たら、一晩中語り明かせると思います。曲線も含めて、細かい部分がキッチリと作り込まれています。
こういうものを見たら、百均で買い物をするのが当たり前になっている現代は、日本人の持つ潜在能力を捨て去り、目先の経済性でしか物事を考えられなくなっているのではないかという気すら、して来ます。
本物に触れると、考えさせられる事が多いですね。これからも日本人が世界の中で生き抜いていくには、こういった技術力を活かした道を模索していく必要があるのではないかと考えさせられました。