腕が鳴るような案件

2016年08月18日[更新]

大抵のリフォーム屋さんは、早く簡単に仕上がる仕事を受注したがる傾向があるのですが、私の場合は何故か、誰もが解決出来なかったような難しい案件が舞い込んで来る事が多いんです。私が福島県で東日本大震災に遭った際も「どこの会社も請け負ってくれない」という相談が、不思議とたくさん舞い込んで来てました。今回も、それと同じような流れでご依頼を受けた案件がありまして、お仕事をさせて頂く事となりました。

施主様のご了解を得ましたので、ブログに掲載させて頂きます。下の写真を見て「何が問題なのか」が分かりますか?これで分かるようならプロです。

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緑色のフェンスの真ん中辺りをご覧下さい。擁壁ごと、地盤沈下して来ているんです。

もっと近くで見たら、こんなになってました。地割れを起こしています。

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そして、地盤沈下の動きに連動して、花壇にもクラックが入って来ています。

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同業の仲間には「そんなの、リフォーム屋の仕事じゃない」という人が多いのですが、皆さん「住まいに関するお客様のお困り事を解決するのがリフォーム屋だ」と仰います。だとしたら「住まいのプロとして、建築以外の分野でも、住まいに関する不具合は、相談があったら何でも解決しないといけないでしょ?」というのが私の考えです。

私も今まで、東日本大震災で全壊認定を受けた家や、大きな古刹寺院さんからのご依頼に対応して来ましたので、既に怖いもの無しの状態です。

本件では、これまでも色んな対策を講じて来たみたいですが、何をやっても沈下が止まらず、被害が拡大していったそうです。何故そうなるのか、お分かりですよね?「原因の特定がなされていないから」もしくは「特定したはずの原因が、実は間違っているから」なんです。問題が発生しているという事は、最初にやるべき事は「原因の特定」「原因への対策」です。原因を特定しないままに講じる対策は「思いつき」と言います。

何日かおきになりますが、これから数回に渡って「取り組みの際の考え方」「どういう部分に眼を付けるのか」といった点について、ご紹介させて頂きます。

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