最近、めっきり寒くなって来ましたので、住宅には高い断熱性が必要だと感じられている方が多いと思います。断熱材にも色んな種類があり、施工の仕方も職人によってまちまちなのが実態ですが、住宅の基本性能にとって重要な要素ですから、使用する断熱材と施工方法には、絶え間ない断熱材の研究と施工方法の標準化が必要です。
リノベーション工事では、壁・床・天井の全面に断熱材を施工するのは当たり前ですが、私が工事する際には、更にちょっとした工夫を織り込みます。今日はそのうちの一つをご紹介させて頂きます。
住まいの中では北側の壁面に陽が当たらないため、どうしても寒くなります。という事で、北側の壁面だけでも、アキレス社製のNDパネル(硬質ウレタン断熱付き石膏ボード)を施工すると、それをしない場合と比較すると、格段に快適になります。
これは、相当高い断熱性能を有するのですが、一般にはあまり知られていないのが不思議な位です。こういうもので、結露対策にも有効です。
具体的な施工方法は、普通の石膏ボードと同じですが、断熱材の厚みが10mmありますので、通常よりも少し長めのビスを使用する必要があります。施工途中の断面を見ると、こんな感じです。グラスウールの上に張りますので、二重断熱になっています。
仕上がりは、こんな感じになります。普通の石膏ボードと同じです。
上記は、ちょうど今、やってる工事の写真で、この段階でも既に暖かい感じです。この上に湯布珪藻土を塗って、ヤカンの蒸気を壁に吸わせると、その輻射熱効果も出ますから、相当快適になります。
アキレス社さんが、とても良い断熱材を開発されました。もう少し普及すると、日本の住まいも更に快適になると思います。私も普及に努めて参ります。