昨日まで、地震によって大きな被害が出た際の対応事例をご紹介して来ましたが、今のところ、大分県内では家が傾くほどの被害が出ている家はほとんどないと思いますので、現実的な線で「こういう事への補修対応はしておきましょう」という事例をご紹介させて頂きます。
ケース①
身の回りの道で「コンクリやアスファルトの下が空洞になってしまっているのではないか?」と思わせるような箇所は、ありませんか?例えば、こんな状態です。
このコンクリの道は普通に車で通れたのですが、擁壁が壊れかけていたので、中を覗いて見たら空洞になってました。これは、地震の揺れによって土が締まり、沈下した事が原因です。このまま重いものが通ると、少しずつクラックが入って、いずれ陥没してしまいます。上の写真位の状態は、今の大分県内にも結構、見受けられると思います。
こういう時の補修対応ですが、出来るだけ内部にも配筋し、土やコンクリを埋め込む必要があります。これが、工事の様子です。
そして、完了後は、こんな感じになってます。
見た目にも、シッカリして来た感じがしませんか?一度、大きな揺れで沈んだという事は、地盤が締まって来た訳で、その上でここまでやっておけば、今後陥没する事はほとんどないでしょう。
ケース②
それから、こういう事もあります。地震の揺れで、電柱の横に穴が開いてしまうんです。
このまま放置すると、穴の方に電柱が倒れて来る可能性があります。
この場合、九州電力さんに連絡すれば、無償で対応してくれます。事故になったら大変なので、九電さんもすぐに動いてくれるはずです。お金の掛からない事なら、すぐにやるべきです。次の写真が作業中の様子で、土を埋めて固めてくれてます。
これで、完成です。もう、倒れて来る心配はありません。
ケース③
最後に「コンクリのクラックも、補修すればこんなに綺麗になります」という事例をご紹介します。
クラックの穴埋めをすると、こんな感じになります。
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角の部分が欠けた場合も、綺麗に直ります。
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これも、同様です。
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ケース③のモルタル補修は、工事のついでにやってもらえますので、そういう意味では費用は掛からないと言っても良いと思います。これでもやっておかないと、雨水を吸い込んで鉄筋が錆びて爆裂を起こしたりしますので、面倒臭がらずに、早めに補修しておく事をオススメします。