ホームチームがリフォーム工事の際に行う断熱工事では、壁や天井に上張り出来る高機能断熱材:NDパネルを採用させて頂き、効果の検証を続けているという事を、これまでも何度かブログにアップさせて頂きました。実際に金池モデルハウスで施工してみて、その効果は私の予想以上だったのですが、メーカーのアキレス社さんでも、ある種の驚きがあったようです。そして今日、工事中の現場確認と、継続的な効果測定方法についての打ち合わせで、アキレス社東京本社より、断熱資材販売部の藤本さんが宇佐市で工事中の現場までいらっしゃいました。
アキレス社さんでは、ホームチームの金池モデルハウスの施工事例を掲載したカタログを作成され、完成したという事で、お持ち下さいました。
今日の打ち合わせでも「どういう理屈で、NDパネルの効果が大きくなっているのか?」「NDパネル単体よりも、湯布珪藻土や杉床との複合効果が大きいのではないか?」「断熱材や断熱サッシに偏り過ぎた対策は、むしろ結露のような副作用を多く産み出しているのではないか?」「断熱効果には、湿度による影響もかなり大きいのではないか?」「一つの要素に力を入れ過ぎるのではなく、金池モデルハウスのように、全体バランスを考慮した断熱・調湿工事が、最も効果的なのではないか?」といったあらゆる方面からの議論を行い、既に実検証されつつある仮説を、数多く立てる事が出来ました。
データ検証には、私達のような小規模零細企業で行うには無理があるのですが、アキレス社さんのような大手企業が協力して下さると、検証作業はかなりのスピードで上がって来ます。
私達としては、今回工事の中で「一つの平面内に断熱材有無を並列させ、サーモグラフィで一目瞭然の状態を作る事」までお約束させて頂きました。
実際に出て来たデータは、アキレス社さんのカタログに掲載し、情報をオープンにして生活者の快適性がより向上していく方向で活用させて頂きます。
志を同じくする者同士で話しをすると、立場を越えた議論が出来るので、楽しいものです。今回の工事現場では、いつでもデータ採取出来る事でご了解頂いてますので、折角の機会を住生活の質的な向上に活かしていきたいと考えています。