4月14日に始まった熊本地震は、大分県の一部でも大きな被害をもたらしてます。特に湯布院や別府は温泉街でもありますので、お風呂や宿泊施設に大きな被害を受けている会社さんが多いようです。例え施設に被害が出ていなくても、観光客が激減する事によって、営業的には未だに大きな被害を受け続けていると言えます。
そういう会社さんへ、希望の光が見えて来るニュースが飛び込んで来ました。実は私も福島県の会社にいた時に受ける事が出来たものなんですが、中小企業組合等共同施設等災害復旧事業(通称:グループ補助金)という補助金制度です。
ほとんどの方は、何の事か分からないと思いますので、簡単にご説明します。「震災被害を受けた地域の会社がグループを作り、復興事業計画を作成します。そしてこの復興事業計画が県や国から認められると、被災した会社施設を建て直したり改修工事をする際の費用の4分の3の補助金が受けられる」という制度なんです。何だか、分かったような分からないような制度ですが、そういう話しは横に置いておき、震災によって建物被害を受け、その上、お客様が激減している会社さんには、この制度はピッタリ来るものなんです。しかも、かなり多額な補助金制度です。社員さんやその家族、そして協力企業の方々の生活を守っていくためには、経営者は「使えるものは何でも使って会社を建て直す」という発想にならなければいけません。
私が所属していたグループも、最低でも3,000万円(補助金は2,250万円)、多い会社さんは1億円超(1億円の場合は補助金は7,500万円)で申請していましたので、経営的に大いに助かりました。この制度によって、復旧・復興が大きく進んだ、と言っても過言ではない位、重要なものでした。
しかしながら、同じグループの全ての会社が、共通したキーワードで統一した復興事業計画を作らないといけないため、全体をまとめるリーダーの存在が不可欠になって来ます。
もしこのブログをご覧になられている方で、本件に関する相談をして頂ければ、私もかつての伝手を使って、出来る限りの協力をさせて頂きます。
特に、湯布院や別府・鉄輪の温泉旅館の方には、これ以上ない位に必要な補助金制度です。国レベルで正式手続きによって立法化された制度ですので、上手く活用し、地域経済を活性化する形でお返しすれば良いだけだと思います。このチャンスを見逃す事無く、復興を進めて参りましょう。