かなり以前からの事ですが「収納の中が湿気てて、何とか対策出来ませんか?」という相談を受ける事が多々ございます。私はこういう場合、収納内部の壁と天井に珪藻土塗りをする事で湿気対策が出来るんですが「部屋の壁と天井はいいんですけど、収納内部に珪藻土を塗ると、衣類や布団が擦れて、珪藻土が剥がれたり土の粉が付くんじゃないか」という心配をされる方がいらっしゃいます。
という事で、収納内部をベニア板で仕上げる場合には「普段は出来るだけ扉を開けて、お客様がいらっしゃる時に閉め切ると良いです」とお話ししてます。収納内部にこもった湿気を部屋の壁と天井に塗った珪藻土に吸ってもらうという事です。下の写真の様なケースですね。
しかし、そういう事も面倒なので、出来るなら収納内部も珪藻土塗りをしてほしいという希望があった場合、私なりの解決策を準備しています。収納には、このように内部の壁・天井に湯布珪藻土を塗っています。
このままだと、収納に入れる衣類や布団が壁と天井で擦れますので、下の写真のようにネットを張るんです。
こうしておけば、珪藻土の呼吸を妨げる事無く、壁面にも直接接触する事もありません。この作業は、ちょっとした手間になりますが、お客様と収納についての話しをしながら進められますので、結構、楽しんでます。
湯布珪藻土は調湿の手段として有効ですが、実生活に活かすには、このようにもう一ひねりの工夫が必要になって来ます。こういった工夫を楽しめるから、リフォームは楽しいんだと思います。