宇佐モデルの洗面所で、お風呂上がりに浴室引戸を開けていても洗面所の鏡が全く曇らないという事の確認が出来ました。お風呂から上がる時は、浴室内がむっとした状態になって、洗面所の壁や天井がビニールクロスだと鏡が曇り、洗面所全体がかなり湿気の多い状態になってしまいます。
しかし、宇佐モデルの様に壁と天井が湯布珪藻土になっていると、浴室の湿気を湯布珪藻土が吸ってしまいますので、洗面所の鏡が全く曇りません。こんな感じです。
もう少し厳密に言えば、浴室内が湯気だらけになる状態を意図的に作ったとしたら、引き戸を開けた瞬間、鏡は曇ります。しかし、すぐに「浴室から出て来る湿気量」<「壁が吸う湿気量」という状態になりますので、こうなってからは鏡が全く曇りません。あっという間に曇りが消えてしまいます。
しかし通常の使用状態では、そこまで湯気が溜まる訳ではありませんので「洗面所の鏡は曇らない」と言っても問題ありません。
日本ハウジングやホームチームでは、洗面所の湯布珪藻土は必須になってますので、洗面所の鏡が曇らないのは、私達にとっては普通の事です。しかし子供さん達がこれを見ると、不思議に感じる事が多いようです。そういう場面に遭遇した時に、私が申し上げている理屈を説明して理解されると自然のカラクリが分かるようになり、科学的な物の見方が出来るようになって来るのではないかと考えています。柔らかい頭を持った子供さん達がこういった考え方を身に付けると、近い将来、省エネと湿気に起因する問題に取り組む研究者が生まれて来るのではないかと、そういう事を期待しつつ、リフォームに取り組んでおります。