集中豪雨

2016年06月23日[更新]

今週の九州地方は、集中豪雨に見舞われてまして、今週末も大雨という予報が出ています。私は月曜の早朝から出張に出ていたのですが、空港に着いた時にお客様から「レンガのテラスが海の様になって、基礎の換気口から雨水が入って来そうです。至急、何とかなりませんか?」というSOSが携帯電話に入って来ました。私も現場に行く事が出来なかったのですが、現場の様子を思い出しながら、職人さんに対応方法を口頭で伝えました。その対策工事が、次の写真です。

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地震によってテラスが沈み込んでいたようで、上の写真の上部(隅の部分)から水が溜まっていたようです。対策工事としては、レンガを1列剥がして勾配を取り、排水溝を作って排水桝まで繋げました。「水は高い方から低い方に流れる」というのは当たり前の事ですが、余震が続く地域の軟弱地盤の箇所では、このように勾配が変わって来る事がありますので、注意が必要です。

私も現場の様子を必死で思い起こして、携帯電話で対策を指示しましたが、それを理解し、確実に対応してくれた職人が一流でした。この対応によって、基礎の換気口への水侵入は無くなったそうです。口頭での報告は受けてましたが、私も今日、現場確認してホッとしたところです。お客様は、上記の対応工事が終わるまで、眠れなかったそうです。住まい手の気持ちは、そうだと思います。

しかしこれで終わりません。近くで見ると、レンガテラスが5センチほど沈んでいるようで、基礎との間に隙間が出来てます。

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という事は、見た目には床下への水侵入は無さそうでも、ここから基礎下に雨水が沁み込んでいくという事ですので、対策が必要だと判断しました。自分が住まい手だとしたら、ここまでやっておかないと安心出来ないはずです。お客様にもその旨を伝えたところ、即「やって下さい」とご依頼を受けました。

地味な部類の仕事で、手間を掛ける程には売り上げは上がりませんが、こういう事を確実にやり続けていると、満足度と安心感はかなり高まって来ると思います。この工事も大至急、対応させて頂きたいと思います。こういう対応スピードでも、お客様の気持ちに寄り添う事が大切だと考えてますので。

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