月別アーカイブ: 2016年10月

鏡が曇らない

2016年10月07日[更新]

金池オフィスの2階は、全面珪藻土塗りでユニットバスが入っています。今日、お風呂の掃除をして浴室内に湯気が立ちましたので、洗面所の鏡の曇り方を検証してみました。そうしたところ、入口の引き戸を開けてすぐの時には、このように薄っすらと曇りました。

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しかし、これ以上、曇る事は無く、10秒もしないうちに下の写真の様に全く曇りが無くなってしまいました。

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上の2枚の写真の違いが、分かりますか?建具が黒いので、何となく分かると思いますが、全面湯布珪藻土を塗ると、洗面所の鏡が曇って見えなくなる事は全くありません。最初だけ一瞬、曇るのは、壁と天井が湿気を吸う速さよりも、浴室から出て来る湯気の量が多いからです。しかしすぐに逆転し、壁と天井が吸う湿気の量が多くなりますので、そのタイミングで曇りが全くなくなる訳です。

洗面所に湯布珪藻土塗りをされたお客様に聞いてみると、鏡が曇らないので、子供さん達が不思議がるそうです。そういう場合には是非、鏡が曇らない理由を説明して差し上げて下さい。理科の勉強になるだけでなく、家族内のコミュニケーションにもなると思います。

パイピング現象

2016年10月06日[更新]

宮崎県都城市で、パイピング現象によると思われる巨大な陥没穴(30M×10M)が発生したというニュースが流れて来ました。この数年、集中豪雨が増えて来たので、これと同じ現象によって大きな被害が出ていますので、多くの方の耳に残っている言葉ではないかと思います。昨年の鬼怒川決壊や、数年前の九州北部豪雨の際に矢部川で発生したのもパイピング現象による被害だと言われています。

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図で表すと、次のようなメカニズムで発生しています。

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この図を見れば、お分かり頂けるかと思いますが、簡単に説明すれば、雨水が1箇所に集中する事によって水道(みずみち)が出来、それが原因で地下に空洞が出来て陥没が発生するという事です。

陥没穴が発生するという事は、雨水の浸透がかなり進んでいるという状態になっている訳ですが、そうなる前の状態でも、雨水を大量に吸った状態で大きな地震で長く揺れ続けると、液状化現象を起こしてしまいます。

こうやって見て来ると、普段から雨水の排水を考慮した住まいにしておくという事は大変重要だとお分かり頂けるかと思います。

先日まで、ブログにアップさせて頂いた擁壁保護工事も全く同様の現象でして、既に地割れが発生していました。そのまま放置していたら、間違いなく大きな被害が発生していたと容易に想像出来ます。

これからもリフォーム工事のご依頼を頂く際には、必ず雨排水のチェックをし、排水処理の改善を行っておきたいと思います。

耐震補助金の促進

2016年10月05日[更新]

毎年度の予算で、各市町村が耐震補助金の制度を実施しています。昨年、大分市議会の質疑応答がラジオで放映されていたのですが、議員さん達から「南海トラフが予想され、耐震基準を満たしていない家屋が多数あるのに、何故、予算が余っているのか?制度の普及促進の努力が足りないのではないか?」と厳しく追及されている様子が流れていました。この問題は、市町村の職員さんではなく、我々建築・リフォーム業者の意識の問題ではないかと思います。確かに手続きから見て、活用しづらいという面はあるのですが、施主様にとって80万円の補助金が出るのは、大きなメリットだと思います。

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私も今年、可能性のありそうな方にお声掛けしたものの、採用されていなかったのですが、ここに来て1名様で決定、さらに先週・今週と各1名様からご依頼を受けました。

どちらのケースでも、住まいに関する相談を受け、現場調査して問題提起した事で繋がって来た案件です。単に、家の周りを見るだけでなく、実地で瓦のチェックをする等、具体的な問題点を発見し、その解決策と補助金制度をリンクさせて分かりやすい説明をする必要がある訳です。例えば、このようにセメント瓦が割れて口を開けていると、瓦下の防水シートが破れた際に雨漏りになります。

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そして、以前、補修した跡がある箇所も、また割れていました。という事は、以前から問題があったという事です。そういった点がクリアに説明出来ると、納得頂けて第一歩が踏み出せます。

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ただしこの時「どの程度の耐震補強費が掛かり、手出しがどの程度になるのか」について、即座に概略の説明が出来ないといけません。そうやって考えると、耐震住宅を普及させていくには、やはり、私達業者側の努力と能力アップが必要なんだと改めて感じました。

地震はある日突然、やって来ますし、その時までに出来る対策を打っておかなければいけません。そういう意識で、耐震補助金も一つの手段として、耐震住宅の普及に努めて参りたいと思います。

職人技

2016年10月04日[更新]

昔から「職人技」という言葉があって、技術的に難しい事をこなしていく事をそのように呼びますが、実際にそういうものを目にしたら、言葉を失くしてしまいます。工事をさせて頂いているお客様宅の、今は亡きおじいちゃんが板金職人だったそうで、現在も残されているその作品に、言葉を失ってしまいました。

これがステンレス製の「ちりとり」です。こういうものを見たら、思わず『美しい』とつぶやいてしまいます。恐らく、50年位前の作品なんです。

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そしてこれが「じょうろ」です。これもステンレス製で、半田付けされてます。

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これを板金職人が見たら、一晩中語り明かせると思います。曲線も含めて、細かい部分がキッチリと作り込まれています。

こういうものを見たら、百均で買い物をするのが当たり前になっている現代は、日本人の持つ潜在能力を捨て去り、目先の経済性でしか物事を考えられなくなっているのではないかという気すら、して来ます。

本物に触れると、考えさせられる事が多いですね。これからも日本人が世界の中で生き抜いていくには、こういった技術力を活かした道を模索していく必要があるのではないかと考えさせられました。

シンフロ第2弾

2016年10月03日[更新]

以前、大分県が作成した「シンフロ」がネットで話題になってましたが、今日からシンフロ第2弾が公開されました。今回は、女子高生が登場する青春ストーリー仕立てになってまして、また話題になりそうです。

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こちらのURLで検索をかけてアクセスしてみて下さい。

https://www.visit-oita.jp/

この画面まで展開し、クリックしたら動画が見れます。

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今回は別府だけでなく、日田や湯布院・九重・中津等の県内各地でロケを行ってますので、大分県人にとっては馴染みのある映像です。

BGMは、大分県出身の伊勢正三さんが作詞・作曲した『なごり雪』、そして新たな取り組みとして『シンフロジェクションマッピング』も見れます。

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今回、登場してるのは女子高生ですので、技術指導はプロのシンクロの方が行っているようです。

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私個人として注目したのは、東別府駅でもロケをしてた事で、下の写真が駅のホームです。

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近いうちにブログで紹介しようと思っていたのですが、東別府駅は今でも現役で使用されていて、実は明治時代に建てられた木造建築で、別府市の文化財にも指定されているんです。開業当初は「浜脇停車場」という名称でしたが、今は「東別府駅」に変わっています。とても風情がありますので、隠れたオススメスポットなんですよ。

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最後に、大分県からのメッセージを紹介します。

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住まいの耐震リフォーム博

2016年10月02日[更新]

10月1日・2日の二日間に渡って、大分駅上野の森口いこいの道広場にて「大分 住まいの耐震リフォーム博」が開催されました。私は、10月1日には工事中の現場があったため参加出来なかったのですが、翌日の日曜に当たる10月2日は終日、日本ハウジングのブースで対応させて頂きました。

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今回は、今年の4月に発生した熊本や阿蘇地方を中心にした地震で大分県内でも地震被害が出ているという事もあって「耐震リフォーム」というテーマで開催されました。従って、このような被災地の写真展や、

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屋根を軽くするような、耐震対策の展示も行われてました。

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日本ハウジング・ホームチームとしては、耐震対策は施主様の要望に沿った形で当たり前のように行って来てますので、施工事例として説明する程度にとどめ、今回も例によって「珪藻土の壁塗り体験」を実施しました。

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このように、かなりうまく塗られる方もいて、子供達を中心に、泥んこ遊びのような感じで壁塗りを楽しんで頂けました。今回もやはり「珪藻土」という点からの質問が多く、多くの方々が住まいの湿気やハウスダスト対策として有効だという認識を持たれているんだなと実感した次第です。そして、多くの方が「接着剤によって固めた珪藻土に効果があるのだろうか?」と具体的な質問を投げ掛けて来られましたので「生活者の意識も本物志向に変わって来てるな」と感じました。

また今回は、隣でOAB感謝祭が開催されてましたので、多くの人出で賑わいました。

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イベント後半では、OAB人気キャラクターの『そらぽ』がブース前に登場してくれましたので、あっという間に子供達の人だかりが出来ました。

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今回のように、行政・マスコミが一体になって取り組むイベントは、これからも継続してほしいと思いますし、我々も出来るだけの協力体制で臨んでいきたいと考えています。

住まいとでんき 10月号

2016年10月01日[更新]

本日より「住まいとでんき 10月号」が発刊となりました。

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10月号の特集は「リノベーションから地域を考える」で、実はこの号に、私も寄稿させて頂いてます。

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私が担当したのは総論「リノベーションから地域が見える」でしたので、目次の文字も少し大きくして下さってます。あくまで総論なので、私は自分の取り組みではなく「一般論としてのリノベーションと地域の関係」についての記載となりました。総論ではありますが、あまりに広過ぎて、ぼやっとした内容になってもいけないので、私の実家や故郷の景観も写真として掲載しながら、リノベーションとの関係性について、論を進めてみました。専門誌ですが、恐らく読みやすい内容になってると思います。チラ見せすると、下の写真の様なものです。

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全国で2万部の発行部数だそうですが、あくまで専門誌ですので、大都市圏での大きな書店にしか置かれていないと思います。(コンビニにはありません)ご希望の方は、日本工業出版さんに申し込みされて下さい。もしくは、金池の私のオフィスに来て、立ち読みされて下さい。事務所には置いてますので。

私以外の方の記事は、それぞれご自分の取り組みを書かれてますので、興味深く読む事が出来ると思います。私も大変勉強になり、触発される内容でした。書かれている内容については、著作権の関係でここには書けませんが、その点はご了解願います。皆様、是非、ご一読下さい。