月別アーカイブ: 2017年5月

無節の杉床

2017年05月20日[更新]

今まで、杉床を張る際には、コスト面を考えて節有り品をオススメしていたのですが、最近「節がどうも気になる。値段が上がってもいいから、無節にしてもらえないか?」というご依頼を立て続けに受けました。柔らかくて暖かい足元にするだけなら、杉床であれば節があっても変わりませんので、私は気にせず金池モデルハウスにも節有り品を施工して来たのですが、無節を施工してみると、やはり違いますね。下の写真が、金池モデルハウスの節有りの杉床です。

これに対して、無節の杉床は、下の写真です。

玄関から廊下にかけての床を無節にすると、上り框も無節にしますので、こんな感じになります。

無節の杉材は、節有り品に比べると、1.5倍以上の値段になるのですが、例えば、訪問される方が眼にする玄関廻りだけに限定して無節にする等とすれば、金額的にはそれほど高くなる訳ではありません。これからは、こういったメリハリを利かせながら、素材の提案をしていく必要があるなと感じました。

こうやって改めて振り返ってみますと、先日のリノベーション工事で床柱に採用した無節のヒノキも良かったと思います。

「今まで、お客様の真の希望をあまり聞いてなかったのかも知れないな」と反省しています。やはり、無節はいいですね

今年も耐震補助金が開始

2017年05月12日[更新]

昨年までと同様、今年度も昭和56年以前の木造建築に関して、大分県内の各市で耐震補助金が実施される事になりました。各市の建築指導課に相談に行くよりも、私のところへ相談に来て頂ければ、私が市役所への手続きを代行させて頂きますので、下のフローの通り、途中のステップからショートカットする事も出来ます。

耐震補助金を受けるには、既存建物の耐震診断が前提になり、これに対しては3万円の補助金を受ける事が出来ます。

その上で、耐震改修工事を実施した場合、工事金額の3分の2まで、最大80万円の補助金を受ける事が出来ます。

耐震工事では、どういった事をするのか、代表的な方法を少しだけご紹介しますと、例えば、重い瓦屋根から、板金やコロニアルの軽い屋根に葺き換えるというやり方もありますが、費用面も考慮すると、実際には既設壁を耐震壁に補強するやり方がメインになります。

例えば次のように、耐震補強が必要な壁に対して、桁・柱・土台を専用の金物で緊結し、

そこに専用の耐震壁を施工します。

こういった壁を、家の強度バランスが取れるように設置していくのが耐震改修工事です。ある箇所だけ必要以上に強くすると、強度の弱い箇所に力が集中してしまい、かえってバランスを崩すため、大きな地震の際は家が倒壊してしまう事になり兼ねないからです。

私は福島県で東日本大震災直後から3年間の復旧工事実績があり、全壊認定の家も直して来てます(その後、再沈下はありません)ので、机上計算に基づいた耐震工事だけでなく、実際に地震が来た時の被害を小さくする工事提案が出来ます。

熊本地震以降も、全国各地で小規模な地震が続いています。長く安心して生活していきたいとお考えの方は是非、ご相談下さい。きっと、お役に立てると思います。

珪藻土塗りの想い出に

2017年05月07日[更新]

リフォーム・リノベーション工事で珪藻土塗りをする際、プロが普通に塗ってしまうだけでは面白くないので、小さい子供さんがいらっしゃる場合には壁に手形を残す事を提案させて頂いています。今日はG.W.最終日という事で、近くに住まれているお孫さんに声を掛けましたところ、3人が元気に遊びに来て下さいました。

通常の塗り壁では出来るだけ薄塗りにするのですが、手形を残す際は、材料を少し固めにし、塗り厚も少し厚くする特別仕様で対応します。下の写真の様に、塗りたての珪藻土に手形を入れると、気持ちいいですよ。

こんな感じで、可愛らしい手形が出来上がります。

子供さんが成長された後、小さな手を懐かしく振り返って頂くのも良いですが、手の届く高さにしておくと身長の伸びも分かりますから、今回はそのようにしてみました。こんな感じで、それぞれの高さの位置に手形が入ってます。<画像をクリックすると、拡大して見れます>

今回工事でも、既に湯布珪藻土の臭い取り・湿気取り効果を体感頂いているのですが、そういった効果だけでなく、ご家族の想い出も一緒に残して、住まいに対する愛着が湧くようになるのが私達の本意です。お孫さん達が、この家を訪れる度に自分達の手形を見て、ご家族の楽しい想い出を感じて頂ける事を祈念しております。