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皆で創り上げる現場

2016年09月16日[更新]

私が取り組んでいる住宅リフォームでは、営業も大切ですが、最終的に残るのは施工した工事だけで、そういう意味でお客様にとって最も大切なのは「いい現場創り」だと言えるかも知れません。その点、私が関わっている職人さん達は、お客様の事を考え、本当に良くやってくれています。今日は、浴室工事の断熱工事だったので大工さんだけでも大丈夫なのですが、色んな職人さん達が事前チェックに来て下さいました。

週明けの火曜に予定しているユニットバス組立の人は、このように解体後の寸法確認をして、際どい寸法の箇所は、大工さんと打ち合わせして納め方を話し合ってました。

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彼らも皆、忙しい中、大変なのですが、事前確認の時間を割くという事は、以下の点で大きなメリットがあります。

①工事する自分の目で確認する事で、事前作業を行う職人にやっておいてほしい事注意すべきポイントを直接伝えるので、工事当日の作業がスムーズに進むようになる。(予測出来る問題を、事前に潰しておく)

②予測出来る問題を事前に潰す事で、当日に出て来る突発的な問題に集中して対応出来るようになる。(イレギュラー対応を最小限に抑える事が出来る)

③職人同士のコミュニケーションが円滑になり、後工程の事を考えながら仕事をするようになる。(「後工程はお客様」という考え)

④お客様の顔を見る事によって、職人のやる気が増幅される。(気持ちを入れて、現場に入るようになる)

⑤多くの職人が自分の家の工事の事を考えて協力している姿勢を見る事で、施主様が信頼を寄せるようになる。

以上の通り、早めに少しだけ負荷を掛ける事で、工事の施工品質がアップします。

そして何より、問題を後に引っ張らないので、次の工事に集中して取り組む事が出来る、という点が最大のメリットかも知れません。工事前だと、問題が発生する前なので、訪問時間にも幅を持たせる事が出来ますが、問題が発生してからだと、どんなに忙しくても、その仕事を中断させて現場に向かわなければならなくなります。こうなって来ると、全てが悪循環で回り始めます。

今日もユニット屋さんだけでなく、設備屋さん・電気屋さん・サッシ屋さん・建材屋さん、と実に多くの人達が、現場に顔を出して状況確認と簡単な打ち合わせをして下さいました。どんな話しをしているか、という事よりも、自分が入る前に現場確認し、職人同士で声を掛け合うという行為自体に、大きな価値があるのではないかと思います。

私は本当にいい人達に恵まれていると、今日も実感しました。

お蔭で、今日のユニットバス断熱施工も私自身が納得出来る位、完璧に行う事が出来ました。施主様も、大満足の様です。今回も、いい仕事が出来そうです。

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年中快適なモデルハウス

2016年09月15日[更新]

昨秋にオープンした、大分市内の下戸次にある日本ハウジング㈱のリノベーションモデルハウス、冬は暖かいという事は既に多くの方が体感してご存知だと思いますが、ここ数日のようなジメジメした蒸し暑い日も快適なんです。私がたまたま今日、立ち寄ってみましたら、玄関を入った瞬間から別世界のような快適性でした。

インターネットで公開されている今日の大分市の気象台データを検索してみると、このようにデータを見るだけで蒸し暑くなって来そうです。一日中、ほとんど80%を越えています

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「昨日はもっと蒸し暑かったな」と思って昨日(9月14日)の大分市の温湿度データを検索してみたら、こんな状態でした。

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グラフが見えづらいかも知れませんが、一日中、湿度が90%を越えています

しかし、下戸次のリノベーションモデルハウスに足を踏み入れると、下の写真データの通り、快適そのものです。湿度は51%です。

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要するに、モデルハウス内は、夏冬通して一年中、ほぼ一定の温湿度を保っているという事です。

これを実現する家は「高断熱+土と木の家」というのが私達の今のところの答えで、金池のリフォームモデルハウス・下戸次のリノベーションモデルハウス・日本ハウジングの暮.Laboで体感出来ます。

私達の持てる力を最大限発揮したのが下戸次モデルハウスで、写真でほんの少しだけご紹介します。

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体験宿泊も出来ますが、まずは見学からでもどうぞ、お越し下さい。省エネと快適性を両立させた住まいですので、これからの時代に求められているものだと私達は考えています。

浜田温泉旧館(資料館)

2016年09月14日[更新]

昨日に引き続き、予告してました通り、浜田温泉の旧館(資料館)をご紹介させて頂きます。

現在、温泉として利用されている建物に向かい合って建っているこの重厚な造りの建物で、昨日ご紹介した温泉と同じく、唐破風の上に千鳥破風という宮造りになっています。屋根は銅板です。

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唐破風の形状を出すため、垂木も美しい曲線を描いており、軒先を長くするために垂木を2段重ねにして伸ばしています。

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装飾も手が込んでます。

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そして、この看板は昔、使用されていたもののようです。よ~く見ないと、字が見えて来ませんが、右から「濱田温泉」と旧字体で読みとれます。

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玄関付近の足元にはガラスが入ってまして、これは地下の蒸し風呂への明かり採りのようです。

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入口を入って見上げると、広々とした天井にも工夫が凝らしてあります。

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浴場は地下一階で、浴場から入口を見上げると、このようになっています。

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浴場階には当時の手洗い場も残されてます。

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キャンプ場流しの壁には、昔懐かしい真鍮製の水栓金具(蛇口)が付いています。

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建設当初の棟札や銅板の鬼板も展示されてます。

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棟札をアップで見ると、昭和10年の建設当時の棟梁や職人さん達の名前が書かれています。

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これが、建設当時の浴槽で、奥の石組の部分から源泉が流れ出ていたようです。

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当時の湯桶も残ってます。

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玄関の真下に当たる地下1階の場所には蒸し湯(今で言うサウナ)があったようです。

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ここがサウナ室だったようです。

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ここから見上げてみると、玄関の足元にあったガラスから明かりが入って来る様子がよく分かります。

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建物の左半分が当時、使用されていた濱田温泉を復元したもので、右半分は資料館として使用されています。

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私も今まで知らなかったのですが、濱田温泉の復元が実現したのは、森田義男さんという方からの寄付(6500万円)によるものだったそうで、この方、実は宇佐市和間村出身の方だそうです。私の実家がある封戸(ふべ)村の隣村なんです。私の実家の身近に、こんな方がいらしたとは、恥ずかしながら全く存じ上げませんでした。

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最後に、現役の頃の濱田温泉の写真を添付します。

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濱田温泉の資料館に来ると、ここでは紹介しきれなかったものもありますし、見学は無料ですので、向かいの現浜田温泉に入泉(100円)し、資料館にもお越し下さい。

この資料館は、近いうち、ドラマでも使用されるのではないでしょうか?そういう雰囲気の場所です。

亀川の浜田温泉

2016年09月13日[更新]

別府八湯の一つである亀川温泉に、有名な『浜田温泉』がありますので、ご紹介させて頂きます。場所は、JR亀川駅から海側の通りに向かってすぐの場所にあります。こういう建物です。

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入口は唐破風、その上に千鳥破風という宮造りになってまして、実はこの建物は比較的最近建てられた新館の様です。と申しますのが、道路を隔てた向かい側に資料館として残されている同じような造りの建物があって、それについては明日、このブログで御紹介させて頂きます。

泉質はナトリウム塩化物泉で、亀川温泉の中でもここが最も古くから存在していた温泉の様です。

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内部の様子は、こんな感じです。源泉掛け流しですので、温泉自体もとても綺麗です。

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源泉掛け流しですから当然、いつも浴槽からお湯が溢れ出ています。

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天井も広々していて、大空間です。

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別府市長さんも「別府の温泉は世界の宝」と浜田温泉に向けて揮毫されてますので、機会があれば是非、寄ってみられて下さい。因みに入泉料は100円です。

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明日は、向かいにある資料館(元々の浜田温泉を復元したもの)をご紹介させて頂きますので、お楽しみに。

雨の日チェック

2016年09月12日[更新]

擁壁保護工事が終わるまでは幸いにも天候に恵まれたため、予定よりも前倒しで工事を進める事が出来ました。そして先週末に工事が完了して以降「大雨が降った時に効果の検証をしたい」と考えていたところ、大分は早々に秋雨前線による大雨に見舞われました。暫く雨が続きそうな予報でしたので、湿潤養生も剥がし、午後一時頃に「排水はキッチリとされているか」「水溜りが出来ていないか」について、チェックして来ました。こんな感じで、大雨だったにも関わらず水溜りは見受けられず、スムーズに排水されていました。

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擁壁への隣接部分は、擁壁を乗り越えて排水されるように仕掛けており、実際、そのようになっていました。狙い通りです。

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工事が終わった時には「狙い通りに出来ているはず」としか言えなかったのですが、こうやって検証してみると「狙い通りになってますよ」と施主様へ事実をもって堂々と言えます。雨の日は仕事が出来ない、という面もあるのですが「雨の日にしか出来ない重要な仕事がある」と考えたら、大雨も大切な検証機会だと思います。

四日市の門前町

2016年09月11日[更新]

私の故郷:宇佐と言えば、まず出て来るのが、全国八幡様の総本社:宇佐八幡宮ですが、あまり知られていないものの、東西本願寺様の別院が並んでいる門前町:四日市も特色ある存在なんです。

国道10号線から南側に入った広場付近に車を停めて散策すると、こういう道に出くわします。

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そして、この付近から見えて来るのが、本願寺西別院(西本願寺の出先機関)です。

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これは、庫裡の鬼瓦の様です。

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これが本堂です。重厚な造りですよね?

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垂木を重ねて、軒先を長くしています。こういう造りは、住宅では見られないものです。屋根面が反り上がっているのも、カッコイイです。

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このすぐ隣にあるのが、ここから入って行く本願寺東別院(東本願寺の出先機関)です。

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この山門は、ちょっと普通のお寺には無い造りです。恐らく、2階部分には仏像が安置されていると思います。それ位のスペースがありますので、かなり大きな山門です。

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欅(ケヤキ)の扉には、凝った装飾が彫り込まれてます。芸術作品の域に達しているのではないでしょうか?

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鬼瓦も、度肝を抜かれる様な大きさで、山門の入口に展示されてます。

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本堂も、かなり大きな造りで、間近で見ると圧倒されてしまいます。

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軒先は西別院と同様、垂木を重ねて長く伸ばし、屋根を反らせた造りになってます。

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ほとんどの建物が、重要文化財に指定されているのではないかと思います。

この辺りは、四日市の街並みとは思えないようなタイムスリップしたような雰囲気で、以前に御紹介しました葱屋さんも近くにありますので、色んな意味で便利です。

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宇佐に行く際には、宇佐八幡宮だけでなく、四日市の門前町にも是非、お立ち寄り下さい。

大分市内に名古屋が登場

2016年09月10日[更新]

昨年の秋だったと思いますが「大分市内に名古屋が登場しました」という言葉がピッタリ来るようなお店が出来たんです。あまりの混雑ぶりに、長い事、避けて来た私でしたが、たまたま今朝、明野の近くで早朝(朝の6時)から現場調査があったため、オープンの7時に合わせてコメダ珈琲店への訪問が実現しました。明野東交差点に出来たこの外観のお店です。

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店内に入るといきなり目に飛び込んで来るのが、名古屋人なら誰でも持っているお得なコーヒーチケット(回数券)のチラシです。

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メニュー表にもデカデカと書かれています。「量の多さ」「価格でのお得感」をアピールしてるのも、名古屋らしさですね。

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メニューを覗いて見ても、大分のカフェでは見た事の無いような特徴的な形状をした容器のクリームソーダやシェークが目に入って来ますし、ここでもやはり「量の多さ」をアピールしています。

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そして、名古屋らしさを最も象徴しているのが、モーニングセットです。朝の11時までにコーヒーを注文すると、無料で付いて来るのが名古屋のモーニングセットなんですよ。ここに、名古屋人のサービス精神なのか、原価計算が出来ないだけなのか分からないような特徴が見て取れます。

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この中でも、名古屋人が最も誇りとしているのが『おぐらトースト』で、私も今まで何度「東京が名古屋をまねた」という言葉を聞いたか分からない位です。確かに、大分でも見た事がありませんよね?コーヒーの料金だけで、写真左側のトーストセットが無料で付いて来るんですよ。嘘のような本当の話しです。

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かき氷「金のアイスコーヒー」という言葉にも、名古屋っぽいドギツサなのか、コメダらしさがあふれてますね。

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店内はとっても綺麗ですので、明野を通り掛かる際には、是非、訪問してみられて下さい。他にも、豊富な種類の新聞・雑誌や、会計の際にお世話になるちょっと便利な棚等、大分ではあまりないような特徴に溢れるお店です。大分にいるのに名古屋にいるような、不思議な感じになる空間です。

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擁壁保護工事の仕上げ

2016年09月09日[更新]

9月1日から着手して来た擁壁保護工事も、本日、本体工事を終える事が出来ました。途中、2度も台風の危機にさらされながら、何とか切り抜ける事が出来たのは、ひとえに施主様・作業員、それからお天道様のお蔭です。有り難いです。

端部のグレーチングも、このようにキッチリと納めています。

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反対側も、このように。

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こだわりぬいた細かい点も挙げれば切りがないのですが、詳細は施主様と私達との秘密とさせて頂きます。

擁壁面に沿った端部にも、このようにコンクリを入れましたので、土の中に雨が吸われていく事は無く、U字溝の中と擁壁を乗り越えて崖下に、全て排水されていきます。

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湿潤養生は週明けまで継続しますので養生シートは敷いたままですが、全景はこのようになっています。

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コンクリの基準線が明確になりましたので、擁壁の沈下もハッキリして来ました。下の写真の真ん中辺りが沈下しています。

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今回の工事では、施主様も私達の工事内容をご理解して下さりましたので、皆で楽しく全力を注いで集中出来たと思います。工事が終わった時に「やれる事は全てやり切った」という気持ちになると、心地いい疲れと共に、次の仕事へのパワーが沸いて来ます。今回も、関わる全員が力を出し切ったと思いますし、どういう仕事であっても「全員のやり切った感」が成果に結び付いているのではないかと改めて感じました。今日の夕方、施主様からも暖かいご評価の言葉を頂きました。感謝です。

張りコンクリート

2016年09月08日[更新]

昨日まで、念入りに下地処理して来ました外構保護工事も、やっと張りコンクリート出来る段階まで来ました。

狭い場所での作業になりますので、生コン車からホッパーに入れ、重機で運びます。

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乾いた路面に水を含ませながら作業を進めていき、

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これで完成です。今回工事の山を越えたかな?というところです。

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排水桝の接続も完了し、

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排水チェックもOKです。

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コンクリ面が広くて厚いので、表面にワレが出ない様、湿潤養生します。

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これまでは、雨が降るのを心配する日々を過ごして来ましたが、ここまで来ると今度は大量の雨が降って、効果検証するのが楽しみになって来ます。

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上記写真の擁壁の真ん中辺りが大きく下がってますよね?これだけ沈下したという事です。これ以上、沈下しない様にするのが今回工事の最大の目的です。もう少し、擁壁面へ仕掛けする事がありますので、完成まで漕ぎ着けたいと思います。

下地固め

2016年09月07日[更新]

引き続き、今日の外構工事の状況をアップします。張りコンクリート面の下地に砕石を入れましたので念入りに転圧し、このように固めています。

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コンクリ面が広くなりますので、ワレが入りにくい様、エラスという緩衝材を入れてます。

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真砂土部分の整地もして、これで下地処理まで完了です。いよいよ明日、張りコンクリートに入ります。

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型枠にチェックを入れてますが、U字溝まで狙いの勾配をとるには、黒い線までコンクリが入る事になります。

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こうやってみていくと、キッチリとした仕事をしていくには段取りと準備作業が重要だという事がお分かり頂けると思います。今回工事でも、最終的に見えるのはコンクリ面だけなのですが、その最終処理に至るまで膨大な作業の積み重ねがあって初めて効果を発揮します。特に今回のように、不具合があって始まった工事では、見えなくなる下地処理は極めて重要です。台風の心配もあって前倒しで工事を始めて来たとは言え、丸6日間の下地処理でした。明日、張りコンクリートが終われば、土曜には工事完了出来ると思います。最後まで気を抜かずに進めて参ります。