湯布珪藻土塗り

2016年11月23日[更新]

ホームチームと日本ハウジングで扱っている塗り壁材:湯布珪藻土は、私達が一緒に付いておけば、初心者でも塗る事が出来ます。先月、キッチンリフォームをさせて頂いたお客様宅で、ご自分達で和室の壁に珪藻土塗りをされました。

これが、日本ハウジング製の湯布珪藻土です。

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水と材料を、攪拌機で5分以上混ぜます。

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お嬢さんが中心になって塗ったキッチン前のカウンター周りの様子です。初心者とは思えない位、綺麗に仕上がっています。白っぽくなっている部分から乾き始めています。

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ご主人様は、職人のような鏝(コテ)裁きをされてまして、このように木鏝(キゴテ)で模様も入れられてました。

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玄関やリビングといった、お客様を招き入れる箇所は職人に任せるべきですが、家族しか使わない部屋については、自分達の思い出作りも兼ね、セルフビルドというのも、楽しくていいですよ。

ご希望があれば、塗り壁体験会の開催も検討しますので、お声掛け下さい。

地名の由緒

2016年11月22日[更新]

古くからの歴史がある土地に行くと、興味深い地名に出会う事が度々あります。私が今、住んでいる場所は大分市「下郡(しもごおり)」という地名なのですが、その地名と周りの雰囲気に、何となく違和感があったんです。神輿が出るお祭りがあるし、長い歴史があるはずだと感じていたのですが、そもそも「下郡」があっても、「上郡」のような「〇郡」という地名が、付近に全く見当たらなかったのも不思議でした。しかし近所の神社にお参りして、その謎が解けました。

私は「下郡神社」と思っていたのですが、実は「霜凝神社」だったんです。

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額束(がくつか)の部分をアップで見ますと、霜凝(しもごおり)と書かれてました。

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下郡は、「郡(こおり)」という地域の下(しも)ではなく、大分川が近いので、冬は寒風で霜が凝(凍)っていたんだと思います。

境内にあった由緒を見ると、貞観11年(869年)の創建と書かれてました。これまで火災に遭ったりしたようですが、霜凝神社の歴史としては今年で1147年目を迎えた様です。

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昔の通貨に当たるものは農産物だったと思いますので、農業に適した大分は、豊かな土地として早くから開けていたはずです。だから「豊(とよ)の国」である豊後国と呼ばれてました。

霜凝神社も、その中心地の一つとして、地域の人達から長く心の拠り所とされて来たんだと思われます。平成に入り、地域の方々の助力によって、復興工事が行われたようです。

色んな意味で時代を先取りして生き延びて来た神社らしく、手水舎にも自動水栓が採用されてました。長く生き延びていくには、古いものの中にも、新しいものも取り入れていかないといけないという事ですね。

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珪藻土の原石

2016年11月21日[更新]

弊社が使用している珪藻土で欠かせないのは、北海道稚内地方から採掘されるメソポア珪藻土です。その効果を最も体感出来るものを身近に在庫し、販売していきたいと考えています。その商品がこれです。

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これは、稚内で採掘した珪藻土の原石を低温焼成したもので、原石とほとんど変わらない効果を発揮します。

色んな使い方が出来るのですが、例えば、こんな感じです。<画像をクリックすると、拡大して文字が読みやすくなります>

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写真の量で500グラムですので、例えば冷蔵庫の臭い取りでしたら、この半分程度で効果を発揮します。冷蔵庫は、気密性が高いので確実に効果を発揮しますが、閉め切ったままで常に臭いを吸い続けますのでそのままにしていたら珪藻土が臭くなってしまいます。半永久的に効果を発揮し続けるようにするためには、半月から1ヵ月に一度、晴れた日に天日干ししますと大丈夫です。

説明書きに書かれてますが、下駄箱でも効果は発揮するものの、気密性が良くないので実感としてはイマイチだと思います。空気が入れ替わると、効果を感じにくくなるからです。下駄箱で確実に効果を得るなら、玄関の壁と天井に珪藻土塗りをするか、下駄箱内部の天井や壁面に珪藻土塗りをしたら、確実に効果を体感出来ます。例えば、こんな感じです。

<扉の裏側>

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<下駄箱内の天井側>

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これなら、見えない部分でもありますし、オススメ出来ます。

珪藻土自体の効果は確実にあるのですが、体感という意味からは、気密性が一つのカギになって来ますので、そういった事も考慮に入れるとより納得性が高まります。

どういうものでも、素材の特徴を知って、それが最大限発揮出来る様にして使用すると良いと思います。(人間でも同じですよね?)興味のある方は、お声掛け下さい。体制が整って来ましたら、販売も始めたいと思ってます。<画像をクリックすると、拡大して文字が読みやすくなります>

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健康・省エネシンポジウム

2016年11月20日[更新]

省エネ住宅という言葉はかなり一般化して来ましたが、ホームチームと日本ハウジングは、省エネに健康寿命の延伸をプラスした『スマートウェルネス住宅』の普及促進に力を入れています。そして12月4日(日)の14時30分より、ホルトホール大分の3階大会議室にて『健康・省エネシンポジウムinおおいた2016』が開催される事となりました。以下、ご紹介するような、住まいに関する有意義なお話しが聴けますし、参加費は無料です。

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当日は、二つの基調講演をお聴きする事が出来ます。

最初にお話しされるのが慶應大学の伊加賀(いかが)先生で、テーマが「断熱リフォームと健康の関係」です。毎年この時期になると、浴室内での急激な温度変化が原因でヒートショックによる被害者が急増します。浴室での死亡者数は交通事故死の約3倍になっているのが現状です。昨年もNHKの全国版で伊加賀先生が出演され、ヒートショックの説明とその解決策として高断熱住宅の必要性をお話しされてましたので、お顔はテレビでご覧になられた方も多いと思います。

次にお話し頂けるのは、大分大学で大分の地域特性を考慮した住環境を研究されている川田先生の講演で、テーマは「大分の住宅の地域特性と課題」です。私も2年前にお会いした際、実際の生活者の家庭で定点観測されている様子をお伺いしてました。今回は、その研究成果が聴けると思いますし、私のリフォーム工事にも即活用出来る事が多いと思いますので、楽しみです。

そして、パネルディスカッションでは、上記お二人の先生だけでなく、大分大学医学部の先生や、日本ハウジングの馬場社長も登壇されますので、建築と医学が共働する事で新たな取り組みが生まれて来る事と思います。また、ここでコーディネーターを務めて下さる方が、大阪で歯科医をされている上原先生で、実はこの方、ご自身とご家族が住宅アレルギーの被害に遭われ、様々な調査を進めていく中で「シックハウス」という言葉を生み出された方でもあります。上原先生からは、生活者視点に立った現実的な問題提起がされると思います。

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<画像をクリックすると、拡大して見れます>

現代は、あらゆる分野が専門化しタコツボ化しているため、異分野間での相互連携が全くと言って良いほど無い状態です。今回のような異分野連携は、現状を打開するためにも重要だと思います。そういう事もあるからだと思いますが、大分県内のテレビ・新聞・ラジオの各局も後援されているようです。恐らく、県内ニュースには登場する事と思います。

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<画像をクリックすると、拡大して見れます>

また、金池モデルハウスの並びにあります、大分で人気のケーキ屋さん:月ヶ瀬さんにもチラシを置かせて頂いてます。興味のある方は、お立ち寄りの際に、ご覧下さい。

2016/11/20 19:32

珪藻土タイルが届きました

2016年11月19日[更新]

現在、大分市内でリノベーション工事を進めている現場で使用する珪藻土タイルが届きました。実際の施工は12月末から1月初め頃になる見込みですが、私が待ちきれずに先行発注してしまったんです。

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1㎡分で、140枚あります。

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ワレや傷があっても、すぐに連絡しないと交換してもらえませんので、即全数チェックします。

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今回の工事では、キッチンのコンロ周りの壁と、出窓にも少し張るつもりですので、もう1㎡必要かも知れません。

11月13日の本ブログで紹介しました通り、キッチンコンロの壁に張るとオイルミスト吸着によって油の飛び散りが抑えられるし、そもそも壁に跳ねても油汚れが残りませんので、メンテナンスフリーで綺麗な状態が維持出来るんです。

今回の施工が大分県内で第一号の珪藻土タイルになりますので、施主様に良さを実感して頂き、大分県内でコンロ周りの油汚れに悩まれている主婦の皆様に、広げていきたいと思います。

七島藺(しっとうい)は手作り

2016年11月18日[更新]

今年7月20日の私のブログでもご紹介させて頂きましたが、世界農業遺産に指定されたものの、大分県国東半島の10軒程度しか生産農家が残っていない畳表の七島藺(しっとうい)。ホームチームや日本ハウジングの家作りで積極的に採用させて頂いてますが、生産過程で大変な手間暇を掛けている事もあり、中々、若い人達が集まらないというのが現状です。

七島藺の特徴は、次の3つだと私は認識しています。

丈夫で、ささくれる事がほとんど無い。(昭和39年の東京オリンピックの際、柔道畳として使用されたそうです)

香りが良い。和室の雰囲気にもピッタリ。

湿気の調整をしてくれる。(調湿能力という点では、湯布珪藻土には及びませんが)

以上の通りですが、何と言っても「気持ちいい」という体感が一番です。金池モデルハウスの和室は湯布珪藻土と七島藺なので、ここにいるとついウトウト、しかもグッスリ眠ってしまうんです。

まず、七島藺がどういう所で栽培されているかと申しますと、こんな場所です。栽培に適した土にするためにも、数年掛かるそうです。

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そして次の写真の様に、一本ずつ機織り機で織り上げていく、非常に根気のいる作業なんです。

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上記①~③のようなメリットがあるだけでなく、手間暇かけた作業工程を知ってる私は、大分県や日本の産業振興のためにも、何とかこの普及に努めて参りたいと考えています。

大分県外からお越しの方は、大分空港の2階にも展示コーナーが常設されてますので、機会があれば、覗いてみられて下さい。

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椅子にも使用されていますので、是非、休憩にご使用下さい。

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こういう事も知っておくと、大分県を訪問する際の楽しみが増えると思います。

エビかりんとう

2016年11月17日[更新]

大分県の北東部に位置し、古くは日本書紀に、イザナギ・イザナミが産んだ島の一つとしてその名が登場するのが姫島です。姫島の歴史について語ると長くなるのですが、それはさて置き、もっと身近な話題をご紹介します。

今日、ご紹介したいのは、こちらです。

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姫島と言えば、車エビで有名なのですが、その車エビを丸ごと粉末にして作ったかりんとうなんだそうです。

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形も車エビとは全く違って、かりんとうですね。当たり前ですけど。

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口に入れてみると、上記の解説通り、まさに車エビのお菓子です。塩辛くもないし、どうせおやつにするなら、自然のカルシウムも多いでしょうから、こういうのが良いと思います。

パッケージには、姫島名物のキツネ踊りも忘れずに載ってました。

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私も20年位前に、見に行った事がありますが、子供さんのキツネ踊りも可愛いし、他のグループも独自の創作踊りを披露して下さいますので、やってる人が心から楽しんでるお祭りだと感じましたし、大変な盛り上がりでした。このように、見てる人もやってる人も共に楽しめるのが、本当の意味でのお祭りだと思い、感心した記憶があります。

そんな事よりも、エビかりんとうに出会ってから、私の中では姫島で一番に連想するのが、エビかりんとうになってしまいました。皆さんも、大分県内のどこかで目にすると思いますので、機会があったら、御賞味下さい。

私は姫島土産として頂いたので、どこで売っているかは不明です。しかし近いうちに有名になって、県内のアチコチで見掛ける事になると思います。

対決型から共生型へ

2016年11月16日[更新]

私が住まいのお悩みを聴いていると、以下のような声をよく耳にします。「気管支が悪いので、カビ・ダニといったハウスダスト問題を何とかしてほしい」「冬の寒さがたまらないし、暖かくしようとするとエネルギー費用が掛かって大変」「暖房するほど結露したり空気が乾燥したりで、その対応に加湿器を使ってるけど、いたちごっこみたいになっている」「冬のお風呂が寒いけど、湿気対策で換気扇を使ったらもっと寒くなる」「冬は寒いので24時間換気を止めている」といった事です。

ほとんどの方が、住まいのお悩みに対して何らかの対策を打っているものの、結果としては、いたちごっこになっているだけで、根本的な解決がなされず、エネルギー費用が増えているだけというのが現実ではないでしょうか?

昔の日本家屋には、こういった問題はなかったはずです。本当は進歩しているはずなのに、このようになってしまった原因は何なのでしょうか?

私はリフォームに取り組んでいく中で、一つの答えを持っています。それは、人々の問題解決の考え方が、以前の共生型から、高度成長期以降は対決型に変わって来たからだ、という事です。

上記のように、「寒い→暖房で暖める」「空気が乾燥している→加湿器を使う」「湿気が多い→換気扇で強制換気する」という具合に、眼の前の問題を除去する事だけしか考えないため、別のところで副作用として新たな問題が発生し続け、堂々めぐりしているのではないでしょうか?これと同様の事を、日本中の全世帯がやっているため、その総和として、今のようなエネルギーの大量消費→原発依存、という図式が成り立っていると思います。

それでは、私達が考えている「共生型」との違いはどうなのかと申しますと、冬場のお風呂の湿気問題を例に採ると、次の通りです。

*対決型:お風呂は湿気が多いので、換気扇で強制換気する。(結果として、冷たい外気が入って来るので、暖房や換気のエネルギーを余計に使うが、それは仕方ない)

話しはこれで終わらず、対決型の場合は、屋内を暖めたり加湿したり、様々なエネルギー費用を追加で使用していく事になります。要するに、何重にもエネルギーを消費する事になる訳です。

*共生型:お風呂の湿気は、脱衣場や廊下の湯布珪藻土に吸ってもらい、壁の輻射熱として有効活用する。(せっかく、エネルギーを使って沸かしたお風呂のお湯だから、空気が乾燥する冬場は、そのまま屋内を快適にするために使おう。湿度が適度に上がると体感温度が上がるので、暖房したり換気扇を回すエネルギーが勿体ない。)

壁や天井の塗り壁の表面に蒸気エネルギーを持った湿気が保持されるため、輻射熱効果で屋内が暖かくなり、エネルギー費用の節約になります。そして、一旦、脱衣場の壁や天井に吸われた蒸気エネルギーは、リビング等に塗られた湯布珪藻土によって屋内全体の温湿度が均一化するように自働的に広がっていきます。要するに、家の中全体が同じ温湿度へ、エネルギーを使わずに広がっていく訳です。

具体的には下の写真の通り、お風呂から上がる時に、入口ドアを開けたままにするのです。空気が乾燥している冬場は通常、換気扇を回さなくても大丈夫です。

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そうして、脱衣場の天井や壁に、湿気を吸ってもらいます。

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壁と天井が蒸気を吸うので、ガラス面が曇らないという事は、以前にもご紹介した通りです。(大量の湯気が出て来たら、瞬間的には曇りますが、曇りはすぐに消えてしまいます)

いかがでしょうか?共生型の考え方こそ、まさに東洋的な発想であり、それを体現するのが伝統的な木と土壁の家だと私は考えています。

話しを一般化してしまうのもどうかとは思いますが、教育も含めた様々な場面で、現代人の考え方が対決型になってしまっている事が、多くの問題を生み出しているのではないでしょうか?

行き詰まりを見せている今は、眼の前の問題を無理矢理に除去するのではなく、眼の前にあるものは何らかの形で活かしていく、という考え方も取り入れていく必要があるのではないかと考えています。

弊社のリフォームに対する考え方は、基本的に共生型に基づいて組み立てていますので、リフォーム工事を通して、本当に良かったと感じて頂けたなら、次は『共生型』の考え方も取り入れて頂きたいと思います。考え方さえ変われば、エネルギー問題も含めた、あらゆる問題が解決されるのではないかと、私は期待を込めて考えています。

珪藻土タイル実証実験

2016年11月15日[更新]

一昨日の本ブログに「珪藻土タイル」の記事を書きましたら、反響がありましたので、ある実証実験の写真をご紹介させて頂きます。実験されているのは、弊社が使用している100%自然素材の珪藻土を開発した草分けとなる方で、約20年前からご自宅で様々な実験用に珪藻土を使用されています。今日はその中の一つだけですが、キッチン周りの状態をアップさせて頂きます。

こういう実験をする場合は、データを取りやすくするために理想的な状態を作ってはいけないので、通常よりも過酷な条件を設定する必要があります。という事で、下の写真の通り、換気扇を外し、換気口も閉じています

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そして、15年経過した段階ですが、キッチンのコンロ周りの状態は、このように全く汚れていません。(厳密に言えば、写真左端の木枠の部分だけ、若干べとついてましたが、珪藻土の部分は汚れもべたつきも全くありません)

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上と下には珪藻土タイルを貼っていて、中ほどの白っぽい部分は珪藻土の塗り壁材となっています。そのどちらに対しても有効性が実証されています。タイルでなく塗り壁材にしてもいいのですが、フライパンをぶつけて傷ついたりする事があるので、私は塗り壁材よりもタイルをオススメしています。

そして、シンク周りにも珪藻土タイルを貼ってましたが、15年経過した状態を私が目視した限りでは、汚れは見当たりませんでした。

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私はこの実証実験を見て以来、珪藻土タイルをオススメしています。金池モデルハウスは、キッチンだけ手を付けていないので採用していませんが、キッチンを入れ替える際には珪藻土タイルも使用したいと思います。そうすれば、いつでも実際の状態をご確認頂けますので。

本来の省エネ住宅

2016年11月14日[更新]

省エネ住宅という考えが広がって来てますが、世間一般で言われているような省エネ住宅は、色んな装置を開発してそれを設置し、環境を無理矢理にコントロールしようとしている様にしか私には見えないんです。と申しますのが、弊社の事務所がある金池モデルハウスは、エネルギーをほとんど使わずに、四季を通じて快適な状態を維持しているからです。私が今日、金池モデルハウスに戻って来たのは14時半頃で、気象台データを検索してみますと、大分市の温湿度は下の写真の状態でした。<画像をクリックすると、拡大して見れます>

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天候は雨ですので、温度が18.1℃、湿度は95%です。この高い湿度が問題で、上の写真の青線が湿度でして、右側の目盛を見ればお分かり頂けるように、一日中90%以上、午前中はほとんど100%に近いところを推移しています。24時間換気している普通の住宅は、ほぼ100%に近い湿気を取り込みますので、家の中がジメジメした状態になっていると思います。

私が戻るまで金池モデルハウスは閉め切っていて、誰もいずにエネルギーも全く使っていないのですが、温湿度は次の通りです。

温度が19.1℃

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湿度が60%です。

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ポイントはこの湿度60%で、カラッとしていて快適そのものです。金池モデルハウスには壁と天井の全面に湯布珪藻土を塗ってますので、人為的に換気しない限り、ほとんど年中55~65%の湿度を維持しています。壁と天井の珪藻土が、湿度を自働的に調整してくれてるんです。こういう状態をエネルギーを使わずに実現しているというのが他の省エネ住宅と全く異なっています。

現代人は頭が良くなり過ぎたのでしょうか、装置を開発して、電気エネルギーを大量に消費する事で快適な状態を実現しようとしています。人為的に住環境をコントロールしようとし、そのために大量のエネルギーを消費し続けています。住宅会社も、広告でそういった住宅をアピールし、モデルハウスまで作っています。

しかしここで、少し冷静に考えてほしいのですが、経済の高度成長期より前は、日本国民は電気エネルギーをほとんど使わずに生活していました。その頃、家の中で熱中症で亡くなった事も無かったでしょうし、ハウスダストという問題も無かったはずです。

私達が湯布珪藻土を使って快適な住環境を創り出したのも、そのヒントは「昔の土壁の家」です。要するに湿式工法の土壁に替わって、乾式工法でも同様の機能を持たせる事が出来る建材を追求した結果、メソポア珪藻土を固める湯布珪藻土の開発に繋がりました。

出来るだけ平易な説明を心掛けている私も、少しだけ難しい言葉を使うとすれば、湯布珪藻土の家は、壁と天井をナノシステムとして捉えたナノテクノロジーの家なんです。自働的に湿度コントロール出来るのは2~50nmの細孔による働きだからです。

大分市にいると、伊方原発の再稼働や原発事故の際の避難についてのニュースが耳に入って来ますが、地元の建材で家を作ってエネルギー使用量を大幅に減らす事が出来る湯布珪藻土の普及に努めていけば、電気エネルギーの大量使用が不要になりますので、原発自体も不要になる上、地域経済の活性化にもなります。そうしていく事が後世代に良いものを残すべき私達の責務ではないかと思うのです。

現代人は、進化して遥かに便利になったという幻想を抱いているだけではないでしょうか?自然素材で快適な住空間を実現出来ている私には、そのようにしか思えません。ご希望される方は、金池モデルハウスで過ごしてみられて下さい。出来れば、暑い日や寒い日がオススメです。違いがハッキリしますから。