宮崎県都城市で、パイピング現象によると思われる巨大な陥没穴(30M×10M)が発生したというニュースが流れて来ました。この数年、集中豪雨が増えて来たので、これと同じ現象によって大きな被害が出ていますので、多くの方の耳に残っている言葉ではないかと思います。昨年の鬼怒川決壊や、数年前の九州北部豪雨の際に矢部川で発生したのもパイピング現象による被害だと言われています。
図で表すと、次のようなメカニズムで発生しています。
この図を見れば、お分かり頂けるかと思いますが、簡単に説明すれば、雨水が1箇所に集中する事によって水道(みずみち)が出来、それが原因で地下に空洞が出来て陥没が発生するという事です。
陥没穴が発生するという事は、雨水の浸透がかなり進んでいるという状態になっている訳ですが、そうなる前の状態でも、雨水を大量に吸った状態で大きな地震で長く揺れ続けると、液状化現象を起こしてしまいます。
こうやって見て来ると、普段から雨水の排水を考慮した住まいにしておくという事は大変重要だとお分かり頂けるかと思います。
先日まで、ブログにアップさせて頂いた擁壁保護工事も全く同様の現象でして、既に地割れが発生していました。そのまま放置していたら、間違いなく大きな被害が発生していたと容易に想像出来ます。
これからもリフォーム工事のご依頼を頂く際には、必ず雨排水のチェックをし、排水処理の改善を行っておきたいと思います。