環境問題に関する言葉として、一般的にはリサイクル(再循環)という言葉が広まっていますが、住まいの内装材に関しては、リユース(再使用)という事にこだわっています。どのように違うのかと申しますと、例えば「ペットボトルをカッターシャツにリサイクルする」という場合、確かにペットボトル自体の処分は減るのですが、リサイクルする際に膨大なエネルギーが発生してしまいます。これがリサイクルという事です。
では、リユースとはどういう事かと申しますと「そのままの状態で再使用出来る」という事です。私達がリフォーム工事の際に内装材として扱っている『湯布珪藻土』が、まさにそういう材料なんです。
塗り壁をして余った材料があれば、ボードやプラダン等に塗って乾かしておきます。そして、必要になった際、このように剥がして、
練り樽に入れて、
水を加え、攪拌機で練り込みます。
練り終わったら、こういう状態になりますので、このまま再び、壁塗りが出来るという訳です。
100%自然素材の湯布珪藻土ですが、珪藻土自体の含有率は80%で、20%はつなぎとして使用されている食用のでんぷん糊や古紙が含まれているため、濡れたままにしておくと腐ってしまいます。食品と同じですね。しかし、水分を抜いて乾燥させておけば、腐る事はありませんので、水を加えて練り直せばそのまま、再使用出来るという事です。
従いまして、壁に塗った材料でも同様に、剥がしてから別の場所に塗る事も出来ます。
自然素材にこだわる以上、エネルギーも含めた環境面を考慮して、リユース出来る材料を広めていきたいと考えています。
私事ですが、20~22日は出張で不在になりますので、本ブログは休ませて頂きます。23日より、宜しくお願いします。