築20年以上が経過しているお住まいでは、ほとんどの方が「冬になると、足元が冷たい」と感じられているようです。これに対する解決策として、新築や全面リノベーションする方に対しては床断熱をシッカリとるという対策で解決出来るのですが、通常の部分リフォームの場合には、それほど大掛かりな対策が打てないため室内で暖房エネルギーを大量に使用するという打ち手を講じている方が大部分なのが現実です。しかしそれでも、暖かくはなりません。私はこの事を資源の無駄遣いと考えています。
弊社では、こういう場合の対策として床下調湿工事をオススメしています。どういう対策工事をするのかについては2016年12月5日の私のブログに記載してますので、興味のある方はそちらをご覧下さい。
今日は「家の中で、足元はなぜ冷える?」という事に絞って、その証拠写真をご覧頂きたいと思います。足元が冷える原因は、①床下に冷たい外気が流れている、②床材に合板フローリングを使用している、という2つであると断言出来ます。
①について証拠写真をご覧下さい。
これは、昨年1月25日にたまたま宇佐八幡宮で写したものです。宇佐では珍しく道路にも少し積もる程度の雪が降った翌日の写真です。道路の雪は融けてますが、橋の上には雪が残っています。これはなぜでしょう?答えは簡単で、橋の下に冷たい空気が通っているため、下が土になっている道路と比較すると、橋の上の道路が冷たくなっているからです。土は年中、約10℃で安定していると言われていますので、土の部分は比較的暖かいのですが、下に風が通っている橋の道路は土よりも冷えてしまうんです。風が吹くと寒く感じる事は誰しも体験から知っています。それと同じ事なんです。空気が通ると冷たくなる訳です。逆にコートやガウンを着ると暖かく感じるのは、空気が動かないからです。
比較的寒い地方に行くと、冬には橋の上だけ道路が凍結しているという経験をした方は多いはずです。それと全く同じ現象なんです。
実は家の床下も、同じようになっています。築20年以上の家のほとんどは、基礎にこういう換気口が10箇所位、あるのではないでしょうか?
冬になると、ここを冷気が通るので、床下が冷たくなる訳です。その上、床材に合板フローリングを使用しているケースが大部分ですので、無垢材と比べると硬いだけでなく冷たいものになってしまいます。
こうやって考えると、エネルギー効率良く、足元を暖かくする方策が見えて来ます。
①床下換気口を閉じる、②床材に無垢のフローリング材を使用する、という2つです。そうなって来ると、床下の湿気対策が追加で必要になって来ます。そこで重要なのが、メソポア珪藻土による床下調湿工事なんです。
今日のテーマは足元が冷たくなる原因についてですので、湿気対策については、上記の私の記事を参照願います。今日のところは、ここまでとします。