昨日に引き続き、予告してました通り、浜田温泉の旧館(資料館)をご紹介させて頂きます。
現在、温泉として利用されている建物に向かい合って建っているこの重厚な造りの建物で、昨日ご紹介した温泉と同じく、唐破風の上に千鳥破風という宮造りになっています。屋根は銅板です。
唐破風の形状を出すため、垂木も美しい曲線を描いており、軒先を長くするために垂木を2段重ねにして伸ばしています。
装飾も手が込んでます。
そして、この看板は昔、使用されていたもののようです。よ~く見ないと、字が見えて来ませんが、右から「濱田温泉」と旧字体で読みとれます。
玄関付近の足元にはガラスが入ってまして、これは地下の蒸し風呂への明かり採りのようです。
入口を入って見上げると、広々とした天井にも工夫が凝らしてあります。
浴場は地下一階で、浴場から入口を見上げると、このようになっています。
浴場階には当時の手洗い場も残されてます。
キャンプ場流しの壁には、昔懐かしい真鍮製の水栓金具(蛇口)が付いています。
建設当初の棟札や銅板の鬼板も展示されてます。
棟札をアップで見ると、昭和10年の建設当時の棟梁や職人さん達の名前が書かれています。
これが、建設当時の浴槽で、奥の石組の部分から源泉が流れ出ていたようです。
当時の湯桶も残ってます。
玄関の真下に当たる地下1階の場所には蒸し湯(今で言うサウナ)があったようです。
ここがサウナ室だったようです。
ここから見上げてみると、玄関の足元にあったガラスから明かりが入って来る様子がよく分かります。
建物の左半分が当時、使用されていた濱田温泉を復元したもので、右半分は資料館として使用されています。
私も今まで知らなかったのですが、濱田温泉の復元が実現したのは、森田義男さんという方からの寄付(6500万円)によるものだったそうで、この方、実は宇佐市和間村出身の方だそうです。私の実家がある封戸(ふべ)村の隣村なんです。私の実家の身近に、こんな方がいらしたとは、恥ずかしながら全く存じ上げませんでした。
最後に、現役の頃の濱田温泉の写真を添付します。
濱田温泉の資料館に来ると、ここでは紹介しきれなかったものもありますし、見学は無料ですので、向かいの現浜田温泉に入泉(100円)し、資料館にもお越し下さい。
この資料館は、近いうち、ドラマでも使用されるのではないでしょうか?そういう雰囲気の場所です。