リフォーム工事の醍醐味

2017年03月30日[更新]

リフォーム工事は、面倒臭がりな人には嫌な仕事なんですが、お客様と喜びを共有し、手間暇かける事を嫌がらない人には、この上なく楽しい仕事です。

今も継続している工事ですが、キッチン周りの部屋に壁が極端に少なかったため、2階の重みに耐えられず、どうしても基礎から耐震壁を作る必要があった工事での事例です。こういう場合、やむを得ないのですが、例えばこんな感じでキッチンと耐震壁との間に隙間が出来てしまう事があります。

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地震が来たら強度的に持たないような構造になってましたので、この壁を作る事はやむを得ないとして、どうやって納めるかが問題です。幅は10cm程度しかありません。このままだと埃が溜まるし、物が奥の方に落ちると取り出すのも大変です。毎日、キッチンで過ごされる奥様にとっては、こういう事がストレスになって来るんです。

一番簡単な解決方法は「カバーで覆ってしまう」という事ですが、スペースを無駄に使ってしまうので、私としては面白くありません。

という事で、大工さんと一緒に出した答えが下の写真です。収納を作りました。

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しかも、このようにスライドして使える引き出し式にしています。

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因みにこれを断面で見ると、下の写真の様になっています。

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ここに収めたいモノも確認してますので、幅も高さもピッタリの寸法で仕上げてますから、奥様も大喜びです。因みに右上部分には、まな板を収納出来るようにしています。

ここまで来ると、奥様からも更なるご要望が出て来るんです。「上の蓋の部分もスライドさせて落ちない様にしてほしい」との事でした。

こうなってくると、更に細かい仕掛けが必要になり、出来上がったのが下の写真です。

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上部は、このようにスライドします。

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ここまで対応すると、奥様も更に喜ばれ、現場の雰囲気は大いに盛り上がります。私達にとっても、面倒臭い面はあるのですが、やはり出来る限り、ご要望にお応えして満足頂ける工事にしたいというのが、リフォーム屋の性分だと思います。

今回も、いい工事になってますので、追加工事が次々に出て来て「いつになったら終わるのかな?」といった感じで、毎日、工事を楽しんでいます。これこそ、リフォーム工事の醍醐味ではないでしょうか?現場に生まれる一体感は、ヤミツキになりそうです。

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