工事後の感想

2016年09月18日[更新]

9月上旬一杯、このブログにも情報アップして来ました擁壁保護工事について、施主様に工事後の感想を聴いて参りましたので、その時のお話しをアップさせて頂きます。工事のビフォーアフターは、次の通りです。

これが工事前の状態。

dscn6177

雨が続くと、フェンス側の地面に雨水が浸透していき、フェンスごと、地盤沈下して来てました。計測してみると約25cmの沈下で、地割れが出来て、雨や地震の度に地盤沈下が進行していたそうです。

原因は、大きく言えば以下の4つでした。

①沈下した箇所は、地山が無かった場所に盛土していた

②盛土したのも、粘土質のモノではなく、粒の大きな水が浸透しやすいものだった。

③そのため、盛土した箇所に立てた擁壁の下から土が流れ出していた

④家屋のある側に排水溝があるにも関わらず、擁壁側に雨水が流れる勾配を設けていた。

これを施主様にも現場で確認して頂いたら、大変納得されてました。費用をいくら掛けても良ければ、擁壁を壊して一から作り直せばいいのですが、そうすると莫大な費用が掛かってしまいます。私達、リフォーム屋の役割は、完璧ではなくても、施主様の意向に沿った最低限の仕様で「ここまでやっておけば、安心です」といった仕様と見積を提示する事です。

そこで対策を以下の通り、立てました。

①擁壁を作り直すのは大きなコストが掛かるので、壊れている箇所は、補強と補修をする。

②土を掘り返すのも大きなコストが掛かるので、勾配を取り直して、雨水が擁壁側に浸透していかないようにする。

③雨水が出来るだけ浸透していかないよう、擁壁よりも手前側で、U字溝から排水溝まで排水されるようにする。

④固い地盤からフェンスまで、コンクリを一体化させて沈下防止対策とする。

以上の考えで完成したのが、下の写真です。

dscn7908

この写真では、勾配が分かりづらいのですが、真ん中のグレーチングの箇所にU字溝が敷設してあり、ここが一番低くなっています。そして、縁石辺りから地中を通って道路の排水溝へ流れていくようにしました。勿論、ここに至るまで、下地固めや補強方法には様々な工夫があります。そういう細かい点はさておき、雨水の浸透と盛土が原因だと分かりましたので、こういう対策が打てた訳です。そして、奥様も仰ってましたが「雨が降っても全く溜まらずに排水されていく」との事で、枕を高くして休めるようになったそうです。こういう、心の負担感が軽減された事が、私にとって何よりの喜びです。今回の対策を打たなかったら、擁壁が崖から落ちていた可能性もあったので、本当にホッとしました。

リフォームで取り組むのは、多くの場合、初めてで難しい問題に直面する事が多いのですが、克服していく度に私の力も付いて来ます。これからも、難しい問題にチャレンジし続けていきたいと思います。

今回は、本当にいい仕事が出来ました。

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