過当競争からの脱却

2017年01月17日[更新]

日本中のどこに行っても吉野家の看板は目に付きますが、私自身は長い間、利用していませんでした。理由は「牛丼が1杯280円になって、どう考えても過当競争に陥っているとしか思えなかった」からです。しかも24時間営業でしたので、安いと言っても利用し続ける事に罪悪感を覚えていたからです。お店で働いている人達は決して幸せではなかったはずです。

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しかしちょうど今、リフォーム工事を検討させて頂いているお客様宅の近くにたまたまお店があって、このポスターに惹かれて入店してみました。

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牛すき鍋膳で650円は安いので、少しグレードアップして750円の大盛りにしました。決して、大食いしたかったからではありませんよ。(言い訳じみてますが・・・)

卵も丸く盛り上がってますし、これなら十分いけるなと思いました。

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メニュー表を見てみると、定番の牛丼並盛も380円に戻ってます。

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そして何より、私が嬉しく思ったのは、24時間営業を止めていた事です。

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吉野家さんは、牛丼業界ではトップシェアの会社だと思いますので、自分から安値競争や深夜営業を仕掛ける必要はなかった訳で、出来れば、いくら他社が競争を仕掛けて来ても、価格据え置き且つ高付加価値路線を貫いてほしかったと思います。あえて競争する必要はありませんでした。それが、業界全体のためになる経営判断です。

業界トップの会社が競争を仕掛けていくと業界全体が沈んでいくし、値段を元に戻すのは至難の業です。一度、安売りイメージが付いてしまうと、リカバリーは相当に難しいでしょうが、庶民にとっても牛丼チェーンは無くてはならないものになってますので、吉野家さんには適正競争を続けて頂きたいと思います。

そのためにも、経営者自身が「自分だけが儲けよう」というのではなく「消費者のために、業界全体を維持・定着させ、皆に愛され長く存続し続けられるようにしていこう」という考え方になったら、同じ愚を繰り返さないのではないでしょうか?吉野家さんのこれからの発展を見守っていきたいと思います。

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