今日は久々に温泉紹介のコーナーです。別府八湯の中では鉄輪温泉に分類されてますが、場所的には明礬温泉にも近い、小倉薬師温泉「丘の湯」さんをご紹介させて頂きます。
この温泉には、何故「薬師温泉」という名称が付いているのかと申しますと、薬師様にお守りされているからなんです。
入泉させて頂く際には、行き帰りに必ずお参りしましょう。
この温泉が何で有名なのかと申しますと、少し古い話しになりますが、九州大学別府病院(温研)の先生が「原爆症に効果がある」という研究成果を発表され、多くの被爆者の方々が湯治にいらしたからなんだそうです。
こんな事はあってはならないのですが、もし近くの原発で事故が発生し、漏れた放射性物質が大分に流れて来たとしても、丘の湯に行けばいいという事です。その時は、入れない位の混雑になってるでしょうが・・・
そんな効能のある温泉ですが、浴場自体は別府ではいたって普通の湯船があるだけの公共浴場です。ただし、木製の湯船は風情がありますね。
その上、綺麗に澄んだ源泉の湯が大量に溢れてます。
湯船の奥にある、ここが源泉です。
脱衣場も隣接した部屋続きになってますので、浴室内から眼を光らせておけば盗難の心配もありません。
こんなにいい天然温泉なんですが、入泉料は、ここもやはりたったの100円です。コンビニのドリップコーヒーと同じですね。しかも、100円玉を自主的に投函する仕組みですので「いい温泉だったな」と思ったら、もう一枚位、チップとして入れるようにしましょう。
玄関を出たら、そこらじゅう一杯に湯けむりが上がってますので、いかにも温泉といった風情も味わえます。
こういうのが日常的な風景ですから、大分はやはり「おんせん県」と呼ばれるに相応しいと思います。観光客様も随分、戻って来たみたいだし、大分県民も遠慮する事無く、自分達で積極的に楽しむようにしましょう。そうでないと、大分に住んでる意味がないですから。