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珪藻土の話題

2016年05月07日[更新]

4月14日の地震が来て以来、大分県も地震の話題抜きでは語れない状態でしたので、私が福島県で東日本大震災に被災し、3年間に渡って復興工事に携わって来た事例を掲載し続けて来ました。しかし、そういう話題に偏り過ぎてもいけませんので、今日から日常に戻り、リフォーム屋としての話題や、私が得意なグルメ情報をアップしていきたいと思います。

今日は、金池モデルハウスに見学があって、珪藻土についての質問が数多くありましたので、日本ハウジングがメーカーになって生産している『湯布珪藻土』について、簡単にご紹介させて頂きます。

リフォームで「珪藻土」と言ったら、例えばこんな塗り壁の事を意味しています。

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電球色の壁付きブラケットライトがあると、陰影が付いて、もっと綺麗に見えます。

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この珪藻土ですが、どういう特徴があるかと申しますと、

湿度を45~65%程度に自働的に調整、空気を浄化してくれる

臭いを取ってくれる

オイルミスト吸着油ハネを取ってくれる

④防火・耐火・断熱(燃えない、熱くない

といった事が挙げられます。

ですから、暑かった今日も、金池モデルハウスの2階は一日中ほとんど、エアコンを使わない状態で温度が25℃程度、湿度が57%程度で推移しています。(温湿度データは、常時、記録し続けています)

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これだけの効果を発揮するのは、100%自然素材だけで固まる珪藻土のみです。一般的な珪藻土というのは、接着剤で固めているため、多孔質の特徴が活かされず、呼吸出来ない壁になってしまってます。

日本ハウジングがメーカーになっている『湯布珪藻土』は、壁に手を置いて霧吹きを掛けると、このように手形が出来、乾くと消えてしまいます。

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他にも色んな特徴と活用方法がありますが、今日のところは「珪藻土のピカピカ泥団子」の写真をアップし、日を改めて情報アップしていきたいと思います。

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<画像をクリックすると、アップで見れます>

これから、何らかの形で、泥団子教室を開催していきたいと考えていますので、ご希望の方は是非、お知らせ下さい。

こういう補修も重要

2016年05月06日[更新]

昨日まで、地震によって大きな被害が出た際の対応事例をご紹介して来ましたが、今のところ、大分県内では家が傾くほどの被害が出ている家はほとんどないと思いますので、現実的な線で「こういう事への補修対応はしておきましょう」という事例をご紹介させて頂きます。

ケース①

身の回りの道で「コンクリやアスファルトの下が空洞になってしまっているのではないか?」と思わせるような箇所は、ありませんか?例えば、こんな状態です。

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このコンクリの道は普通に車で通れたのですが、擁壁が壊れかけていたので、中を覗いて見たら空洞になってました。これは、地震の揺れによって土が締まり、沈下した事が原因です。このまま重いものが通ると、少しずつクラックが入って、いずれ陥没してしまいます。上の写真位の状態は、今の大分県内にも結構、見受けられると思います。

こういう時の補修対応ですが、出来るだけ内部にも配筋し、土やコンクリを埋め込む必要があります。これが、工事の様子です。

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そして、完了後は、こんな感じになってます。

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見た目にも、シッカリして来た感じがしませんか?一度、大きな揺れで沈んだという事は、地盤が締まって来た訳で、その上でここまでやっておけば、今後陥没する事はほとんどないでしょう。

ケース②

それから、こういう事もあります。地震の揺れで、電柱の横に穴が開いてしまうんです。

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このまま放置すると、穴の方に電柱が倒れて来る可能性があります。

この場合、九州電力さんに連絡すれば、無償で対応してくれます。事故になったら大変なので、九電さんもすぐに動いてくれるはずです。お金の掛からない事なら、すぐにやるべきです。次の写真が作業中の様子で、土を埋めて固めてくれてます。

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これで、完成です。もう、倒れて来る心配はありません。

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ケース③

最後に「コンクリのクラックも、補修すればこんなに綺麗になります」という事例をご紹介します。

クラックの穴埋めをすると、こんな感じになります。

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角の部分が欠けた場合も、綺麗に直ります。

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これも、同様です。

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ケース③のモルタル補修は、工事のついでにやってもらえますので、そういう意味では費用は掛からないと言っても良いと思います。これでもやっておかないと、雨水を吸い込んで鉄筋が錆びて爆裂を起こしたりしますので、面倒臭がらずに、早めに補修しておく事をオススメします。

沈下対策の簡単な事例

2016年05月05日[更新]

これまで数日に渡って沈下住宅の対応について記載して参りましたので、毎日読んで下さった方は、その要点が分かって来たと思います。今日はその分かりやすい簡単な事例をご紹介させて頂きます。

下の写真は、東日本大震災で大きく傾いた倉庫(福島県須賀川市)です。明らかに左側が大きく沈んでいます。

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左側が沈んだ原因は、左下にある垂れ流しの雨排水でした。屋根全体の雨を1箇所に集中してしまうため、必要以上の雨を吸って軟弱地盤となり、長時間に渡る揺れが続くと液状化してしまうという事です。

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工事するまで、この雨樋の排水先の付近は、いつもジュクジュクと湿った状態でした。

ここをジャッキアップした結果が、次の写真です。

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軽自動車が邪魔ですが、倉庫が真っ直ぐになったのは、お分かり頂けますか?

サッシに絞って見て頂くと、より一層、違いが分かります。これが工事前です。

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そしてこれが、工事後です。

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一目瞭然ですよね?さて、大切なのは、この後です。ジャッキアップして水平にしても、再沈下対策をしておかなければ、また沈んでしまいます。今回は雨排水が原因でしたので、雨樋から排水溝まで排水管を通す事で、屋根に落ちた雨水を全て排水溝に持って行くような対策を採りました。

このように、雨樋を排水管に繋ぎます。

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排水溝まで、排水管を引き込みます。

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掘り返した土を埋め戻して、工事完了です。

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雨が降った日にチェックしてみると、順調に排水されてました。

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これでOKです。そして最終的には、入り口の階段も仕上げ、このようになりました。

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工事が完了してから、倉庫の周りに今までのような湿気はなくなり、地盤が固まって来たそうで、余震が続いていたにも関わらず、再沈下はしていません。

通常の沈下住宅の場合は、杭打ちまでしなくても、こういう対応で大丈夫です。ただし、排水工事をキッチリする事が大変重要になって来ますので、この点は十分に、ご注意下さい。

横ズレの補強対策

2016年05月04日[更新]

昨日の事例は、軟弱地盤での沈下対策の事例でしたが、今日は、基礎全体が横揺れによってズレてしまった対策の事例をご紹介させて頂きます。これも、東日本大震災での福島県須賀川市(最大震度6強)の事例で、施主様からも「困ってる方の役に立つのなら、どうぞお使い下さい」とご了解を頂きました。

基礎が横ズレしたという事例に、私は今のところ大分県では遭遇していませんが、基礎自体の強度が不足した家が被災すると、次の写真のように基礎全体がズレてしまいます。

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この場合、最終的には鉄骨で横ズレしないような補強をするのですが、その前に地盤の弱かった面について、ベタ基礎で補強します。既設の基礎と一体化させるため、次のように差筋と配筋をキッチリと行います。

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そうして、コンクリを敷設してベタ基礎にします。

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基礎が横ズレしただけでなく、軟弱地盤の箇所が、下の写真で分かるように傾いてましたので、ジャッキアップして床を水平にします。

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<画像をクリックしてアップにすると、傾きがよく分かります>

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床が水平になり、基礎補強も出来た後、このように鉄骨補強して横ズレ防止の対策とします。

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基礎毎、ズレ込んだ面全体を鉄骨補強してますので、見た目の安心感だけでなく、実際にその後、余震は来ていたものの、基礎が動いた形跡がありませんでした。

地震による家屋被害には色んなパターンがあるのですが、基礎毎、横ズレするケースでは、上記の対策も一つの主要な方策になって来ると考えています。これから、同じような被災事例に出くわした際は、こういう提案もしていきたいと考えています。

軟弱地盤の補強・再沈下対策

2016年05月03日[更新]

関東にいる私の知人がこのブログを読んで「地震によって家が沈下した時、ジャッキアップした後の再沈下対策はどうするんですか?」という質問がありましたので、今回は具体的な実例で答えたいと思います。ただし、再沈下対策に一律の方法は無く、被害の状況と、施主様がその後どれ位、住まれる家なのか(後継者がいるのかどうか)、によって対応方法は全く異なって来ます。今回は、非常に重要な内容になりますので、少し長くなりますが、興味のある方は是非、ご一読下さい。(掲載に関しては、施主様ご了解済み)

今回は「家は全壊の罹災」「息子さんやお孫さんまで長く住む予定の家」という前提で対応した事例(福島県須賀川市の東日本大震災での被害)として、ご紹介させて頂きます。4月29日のこのブログで被害状況の写真を掲載した事例です。家の下で地割れを起こし、基礎が20cm以上も開いてしまったお宅です。

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このお宅は、震災の一年前に大規模な耐震リフォーム工事(私がいた会社が請け負った工事ではありません)を行ってましたが、軟弱地盤の上で、建物の耐震を高めただけの工事でしたので、地盤が動いた地震によって家は大きな被害(全壊の罹災判定)を受けてしまいました。この時、重要な事は「家のどの部分でどういう問題があったのか」を探る事です。

私達が調査した結果「軟弱地盤なのは西側だけで、西側半分の地盤が流れた事によって家が離れていった」という事で発生した被害でした。その時の調査資料が、次の写真です。

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被害の状態と対策の方向性を要約すると、以下の通りです。

①家は西側に向けて開いており、床下地面の亀裂も東西に裂けている。

②東側は、傾きもほとんどなく、安定した地盤だと判断出来る。

③最初にジャッキアップして家を水平に戻した上で、再沈下対策を講じる。

この土地はそもそも、裏手からの湧水が家の下に水道(みずみち)を作っていた事が軟弱地盤になった原因だと判断しましたが、それについての対策は、別の機会に情報アップ致します。

以下「家の沈下修正」と「再沈下防止」に分けて対応方法を下記します。

・家の沈下修正

(1)沈下修正を容易に、かつ完全に行うため、工事に先立って屋根の瓦下ろしを行い、屋根を軽くしてからジャッキアップする。

<写真は掲載しませんでしたが、2階の棟瓦が落ちて、大きな被害が出てましたので、その屋根工事も必要な状態でした。屋根工事は、ジャッキアップが終わってから行いました。>

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上の写真のような状態(2階屋根の瓦を卸して頭を軽く)にしてから、ジャッキアップを行いました。

(2)ジャッキアップによる不陸調整工事

ジャッキアップによって、傾いた家を水平にします。これをすれば、動きにくくなっていたサッシがスムーズに動くようになります。傾いた家の水平・垂直をキッチリ取り直す事は、人の体で言えば『整体』に当たります。傾いたままだと偏荷重を受ける事にもなりますので、ジャッキアップは家を長く持たせるためにも、重要な工事です。

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・再沈下防止

(1)ジャッキアップ後は、東側の固い地盤から西側の沈下した部分まで、土台に鉄骨を入れます。これは、再沈下対策であると共に、仮に再沈下した際にも、簡単にジャッキアップして直しやすくするための対応です。

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もう少し詳しく解説すれば、東側の固い地盤で支える事が出来ますので、西側の地盤が少し位、沈下しても、家自体は水平を保つ事が出来る訳です。因みにこの原理は、傾斜地の沈下対策でも応用出来る考えです。

(2)軟弱地盤では、H鋼の杭打ちをすると免震効果を発揮(固い地盤への杭打ちは、共振してしまうので逆効果)します。ただし岩盤まで完全に到達させる事が必須の前提になりますので、1メートルずつ真っ直ぐに落ち込みながら溶接していきます。そして実際に打ち込み、反力で跳ね返されるまで打ち込む事が効果を発揮するための前提条件になります。(杭打ちする機械は、他にもあります)

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最初に杭打ちの深さを決める訳ではなく、溶接しながら岩盤に到達するまで打ち込んでいく事がポイントです。

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打ち込んだ深さをチェックしながら進めていきます。実際にやってみると分かりますが、同じ敷地内でも、場所によって岩盤の深さは一定ではありません

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これで、杭打ち完了です。H鋼の頭の部分が潰れているのがお分かり頂けますか?ここまでやらないと、効果は出ません。余談ですが、地下水位よりも下では酸素が無い状態ですので、鉄骨が錆びる事はありません。

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このH鋼に鉄筋を溶接して、コンクリのベタ基礎と一体化させます。

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(3)西側の軟弱地盤を面全体で受けるベタ基礎にし、H鋼と共に支える仕掛けにして、再沈下防止が完了です。

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家の外から土台部分のH鋼が見えると見栄えが良くないので、板金で水切りを作って隠しました。

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以上が、ここのお宅での、傾き直し(不陸調整)と再沈下防止の内容です。工事後にも数多くの余震が発生していますが、同じ震度でも以前のような大きな揺れは感じなくなったという声を頂けてますし、昨年までの毎年の再沈下チェックでも、沈下した数字は計測されていません。

震災によって家が傾いてしまうという事は、通常ではないイレギュラーなケースに当たりますので、こういった実証データで検証していく事が最も有効なノウハウの蓄積になるのではないかと考えています。具体的な工事内容をネット上に公開する事はしないと思いますが、困っている人のためになる可能性があると考え、あえて情報アップさせて頂く事にしました。参考になれば、幸甚です。長くなりましたが、最後までお読み頂いて有り難うございました。

湯布院での被害状況

2016年05月02日[更新]

昨日までは、私が福島県で実際に対応させて頂いた被災住宅の事例をご紹介させて頂きましたが、今回の地震で被害のあった湯布院のある方から、写真掲載の了解を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

まず、ご自宅の周辺ですが、このように道路に亀裂の入っている箇所が、あちこちに見受けられました。益城町ほど大きなものではありませんが、ここにも断層が通っていたと思われます。

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崩れた擁壁の様子からも、地震の大きさが伺えます。

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この周辺は、湯布院の中でも被害の大きかった場所の一つで、このようにブルーシートの掛かっている箇所が、あちこちに見受けられます。

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さて、私が調査と応急処置をさせて頂いた方の家の状態ですが、外から見ると襖が破れてしまっています。これは、地震の際に大きく揺れた事によるもので、被災住宅にはよく見られる光景です。これは、襖を張り直せば大丈夫です。

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サッシにも、枠に歪みが出たようで、下の写真の様に、下の方に隙間が出てます。

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サッシ自体がうまく嵌っていなかったため動きが悪くなっていましたし、サッシの隙間から風が吹き込んでいましたが、私達が調整対応する事で、この程度の問題はすぐに解決してしまいました。

外壁にも、クラックが入っている箇所がいくつかありました。ここは、余震が落ち着いて来たら、補修対応させて頂きます。

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屋内を見回してみると、ボードが落ちてしまっていたり、クラックが入っている箇所がありました。こういった内装の問題は、構造には影響しませんので、耐震性への影響はほとんどありません。これも、余震が落ち着いて来たら、補修対応させて頂きます。

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天窓からも雨漏りしていました。これについては、梅雨に入るまでの晴れた日に、早めに雨漏り対応の補修工事をさせて頂きます。天窓があると、採光という点では明るくなっていいのですが、雨漏りのリスクが高まるという事も、合わせて考えておく必要があります。

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1階全体の不陸(家の傾き)も調査させて頂きましたが、最大でも15mm程度でしたので、今のところ、躯体調整するほどの被害ではありません。基礎にも大きなクラックは入っておらず、今のままでも問題ないレベルでした。

しかし、玄関付近の柱が割れて、ほぞも外れかけていた点は、要注意です。

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これについては、地震の揺れで大きな荷重がかかったため、柱が耐えられなかったんだと思われますので、補強する必要があります。壁にクラックが入っているので、この廻りの壁を剥がして、補強した上で仕上げ処理をするように提案しています。

サッシが締まらなくなっていたため、防犯上の問題もあって避難所で生活され、地震による被害を受けた事が無かった施主様は「相当に大きな被害なのではないか」と思われていたようですが、この程度なら、玄関廻りの柱を除けば、ほとんど軽微な補修工事で済んでしまいます。サッシが閉まるようになったので、掃除さえすれば、今からでもご自宅で暮らせます。

湯布院では、地震の被害が報道されていますが、今のところは屋根工事とその他の補修工事をすれば、問題なく住める家が大部分です。震災復旧工事に慣れていない人は、見た目の被害に目を奪われて不要な工事までやろうとする傾向があります。当方へご相談があった方には、不陸調査や必要な復旧工事の内容判断までさせて頂きますので、是非、ご相談下さい。きっと、お役に立てると思います。

直せない家は無い

2016年05月01日[更新]

4月14日の緊急地震速報が鳴ってから2週間以上が経過しましたが、今でも数多くの余震が続いています。私もこの数日間、湯布院・別府・九重といった被害の多かった地域を回り、閉まらなくなっていたサッシを直したりしていました。

避難所で生活されている方々の多くは「家に戻って住み続けられるんだろうか?」という不安を持たれているようですが、福島県で3年間に渡って震災復旧工事を手掛けて来た私が見たところ「大分県内に関しては、今のところ、直すのが難しいほどの被害には至っていない」というのが実感です。余震が収まって来たら「住宅応急修理をすれば住み続けられる方がほとんど」ですので、ご安心下さい。

それよりも心配になって来るのが、被災住宅を直した経験がない業者の方々が「壊すしかない」「サッシを外して入れ替えるしかない」といった答えを安易に出して、必要以上に高額な工事を行うようになってしまう事です。

既に倒壊してしまった家は、致し方ないとしても「直せない家は無い」という事は断言出来ます。

「瓦が落ちた」「外壁のモルタルが落ちた」「屋内の壁にクラックが多数、入っている」といった程度では、家は倒壊したりしません。簡単に直せます。見た目の被害の大きさで、惑わされないで下さい。

ご参考までに、私が福島県で直して来た家の、震災後の写真をいくつか添付します。これほどの被害に遭った家でも、直して来てるんです。「うちは、これほどの被害ではない」という方は、必ず直せるという事です。希望を持ちましょう。

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