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対決型から共生型へ

2016年11月16日[更新]

私が住まいのお悩みを聴いていると、以下のような声をよく耳にします。「気管支が悪いので、カビ・ダニといったハウスダスト問題を何とかしてほしい」「冬の寒さがたまらないし、暖かくしようとするとエネルギー費用が掛かって大変」「暖房するほど結露したり空気が乾燥したりで、その対応に加湿器を使ってるけど、いたちごっこみたいになっている」「冬のお風呂が寒いけど、湿気対策で換気扇を使ったらもっと寒くなる」「冬は寒いので24時間換気を止めている」といった事です。

ほとんどの方が、住まいのお悩みに対して何らかの対策を打っているものの、結果としては、いたちごっこになっているだけで、根本的な解決がなされず、エネルギー費用が増えているだけというのが現実ではないでしょうか?

昔の日本家屋には、こういった問題はなかったはずです。本当は進歩しているはずなのに、このようになってしまった原因は何なのでしょうか?

私はリフォームに取り組んでいく中で、一つの答えを持っています。それは、人々の問題解決の考え方が、以前の共生型から、高度成長期以降は対決型に変わって来たからだ、という事です。

上記のように、「寒い→暖房で暖める」「空気が乾燥している→加湿器を使う」「湿気が多い→換気扇で強制換気する」という具合に、眼の前の問題を除去する事だけしか考えないため、別のところで副作用として新たな問題が発生し続け、堂々めぐりしているのではないでしょうか?これと同様の事を、日本中の全世帯がやっているため、その総和として、今のようなエネルギーの大量消費→原発依存、という図式が成り立っていると思います。

それでは、私達が考えている「共生型」との違いはどうなのかと申しますと、冬場のお風呂の湿気問題を例に採ると、次の通りです。

*対決型:お風呂は湿気が多いので、換気扇で強制換気する。(結果として、冷たい外気が入って来るので、暖房や換気のエネルギーを余計に使うが、それは仕方ない)

話しはこれで終わらず、対決型の場合は、屋内を暖めたり加湿したり、様々なエネルギー費用を追加で使用していく事になります。要するに、何重にもエネルギーを消費する事になる訳です。

*共生型:お風呂の湿気は、脱衣場や廊下の湯布珪藻土に吸ってもらい、壁の輻射熱として有効活用する。(せっかく、エネルギーを使って沸かしたお風呂のお湯だから、空気が乾燥する冬場は、そのまま屋内を快適にするために使おう。湿度が適度に上がると体感温度が上がるので、暖房したり換気扇を回すエネルギーが勿体ない。)

壁や天井の塗り壁の表面に蒸気エネルギーを持った湿気が保持されるため、輻射熱効果で屋内が暖かくなり、エネルギー費用の節約になります。そして、一旦、脱衣場の壁や天井に吸われた蒸気エネルギーは、リビング等に塗られた湯布珪藻土によって屋内全体の温湿度が均一化するように自働的に広がっていきます。要するに、家の中全体が同じ温湿度へ、エネルギーを使わずに広がっていく訳です。

具体的には下の写真の通り、お風呂から上がる時に、入口ドアを開けたままにするのです。空気が乾燥している冬場は通常、換気扇を回さなくても大丈夫です。

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そうして、脱衣場の天井や壁に、湿気を吸ってもらいます。

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壁と天井が蒸気を吸うので、ガラス面が曇らないという事は、以前にもご紹介した通りです。(大量の湯気が出て来たら、瞬間的には曇りますが、曇りはすぐに消えてしまいます)

いかがでしょうか?共生型の考え方こそ、まさに東洋的な発想であり、それを体現するのが伝統的な木と土壁の家だと私は考えています。

話しを一般化してしまうのもどうかとは思いますが、教育も含めた様々な場面で、現代人の考え方が対決型になってしまっている事が、多くの問題を生み出しているのではないでしょうか?

行き詰まりを見せている今は、眼の前の問題を無理矢理に除去するのではなく、眼の前にあるものは何らかの形で活かしていく、という考え方も取り入れていく必要があるのではないかと考えています。

弊社のリフォームに対する考え方は、基本的に共生型に基づいて組み立てていますので、リフォーム工事を通して、本当に良かったと感じて頂けたなら、次は『共生型』の考え方も取り入れて頂きたいと思います。考え方さえ変われば、エネルギー問題も含めた、あらゆる問題が解決されるのではないかと、私は期待を込めて考えています。

珪藻土タイル実証実験

2016年11月15日[更新]

一昨日の本ブログに「珪藻土タイル」の記事を書きましたら、反響がありましたので、ある実証実験の写真をご紹介させて頂きます。実験されているのは、弊社が使用している100%自然素材の珪藻土を開発した草分けとなる方で、約20年前からご自宅で様々な実験用に珪藻土を使用されています。今日はその中の一つだけですが、キッチン周りの状態をアップさせて頂きます。

こういう実験をする場合は、データを取りやすくするために理想的な状態を作ってはいけないので、通常よりも過酷な条件を設定する必要があります。という事で、下の写真の通り、換気扇を外し、換気口も閉じています

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そして、15年経過した段階ですが、キッチンのコンロ周りの状態は、このように全く汚れていません。(厳密に言えば、写真左端の木枠の部分だけ、若干べとついてましたが、珪藻土の部分は汚れもべたつきも全くありません)

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上と下には珪藻土タイルを貼っていて、中ほどの白っぽい部分は珪藻土の塗り壁材となっています。そのどちらに対しても有効性が実証されています。タイルでなく塗り壁材にしてもいいのですが、フライパンをぶつけて傷ついたりする事があるので、私は塗り壁材よりもタイルをオススメしています。

そして、シンク周りにも珪藻土タイルを貼ってましたが、15年経過した状態を私が目視した限りでは、汚れは見当たりませんでした。

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私はこの実証実験を見て以来、珪藻土タイルをオススメしています。金池モデルハウスは、キッチンだけ手を付けていないので採用していませんが、キッチンを入れ替える際には珪藻土タイルも使用したいと思います。そうすれば、いつでも実際の状態をご確認頂けますので。

本来の省エネ住宅

2016年11月14日[更新]

省エネ住宅という考えが広がって来てますが、世間一般で言われているような省エネ住宅は、色んな装置を開発してそれを設置し、環境を無理矢理にコントロールしようとしている様にしか私には見えないんです。と申しますのが、弊社の事務所がある金池モデルハウスは、エネルギーをほとんど使わずに、四季を通じて快適な状態を維持しているからです。私が今日、金池モデルハウスに戻って来たのは14時半頃で、気象台データを検索してみますと、大分市の温湿度は下の写真の状態でした。<画像をクリックすると、拡大して見れます>

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天候は雨ですので、温度が18.1℃、湿度は95%です。この高い湿度が問題で、上の写真の青線が湿度でして、右側の目盛を見ればお分かり頂けるように、一日中90%以上、午前中はほとんど100%に近いところを推移しています。24時間換気している普通の住宅は、ほぼ100%に近い湿気を取り込みますので、家の中がジメジメした状態になっていると思います。

私が戻るまで金池モデルハウスは閉め切っていて、誰もいずにエネルギーも全く使っていないのですが、温湿度は次の通りです。

温度が19.1℃

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湿度が60%です。

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ポイントはこの湿度60%で、カラッとしていて快適そのものです。金池モデルハウスには壁と天井の全面に湯布珪藻土を塗ってますので、人為的に換気しない限り、ほとんど年中55~65%の湿度を維持しています。壁と天井の珪藻土が、湿度を自働的に調整してくれてるんです。こういう状態をエネルギーを使わずに実現しているというのが他の省エネ住宅と全く異なっています。

現代人は頭が良くなり過ぎたのでしょうか、装置を開発して、電気エネルギーを大量に消費する事で快適な状態を実現しようとしています。人為的に住環境をコントロールしようとし、そのために大量のエネルギーを消費し続けています。住宅会社も、広告でそういった住宅をアピールし、モデルハウスまで作っています。

しかしここで、少し冷静に考えてほしいのですが、経済の高度成長期より前は、日本国民は電気エネルギーをほとんど使わずに生活していました。その頃、家の中で熱中症で亡くなった事も無かったでしょうし、ハウスダストという問題も無かったはずです。

私達が湯布珪藻土を使って快適な住環境を創り出したのも、そのヒントは「昔の土壁の家」です。要するに湿式工法の土壁に替わって、乾式工法でも同様の機能を持たせる事が出来る建材を追求した結果、メソポア珪藻土を固める湯布珪藻土の開発に繋がりました。

出来るだけ平易な説明を心掛けている私も、少しだけ難しい言葉を使うとすれば、湯布珪藻土の家は、壁と天井をナノシステムとして捉えたナノテクノロジーの家なんです。自働的に湿度コントロール出来るのは2~50nmの細孔による働きだからです。

大分市にいると、伊方原発の再稼働や原発事故の際の避難についてのニュースが耳に入って来ますが、地元の建材で家を作ってエネルギー使用量を大幅に減らす事が出来る湯布珪藻土の普及に努めていけば、電気エネルギーの大量使用が不要になりますので、原発自体も不要になる上、地域経済の活性化にもなります。そうしていく事が後世代に良いものを残すべき私達の責務ではないかと思うのです。

現代人は、進化して遥かに便利になったという幻想を抱いているだけではないでしょうか?自然素材で快適な住空間を実現出来ている私には、そのようにしか思えません。ご希望される方は、金池モデルハウスで過ごしてみられて下さい。出来れば、暑い日や寒い日がオススメです。違いがハッキリしますから。

珪藻土タイル

2016年11月13日[更新]

昨日、珪藻土に関する内容をアップさせて頂きました。反応を見ていたら、珪藻土に関心のある方が多いようですので、今日は、私がまだ大分で施工した事が無いのですが、是非ともオススメしたい珪藻土関連の製品をご紹介させて頂きます。それが何かと申しますと『珪藻土タイル』なんです。色んな所に使う事が出来るのですが、特にオススメなのが、キッチンのコンロ周りに張る事です。実際に施工すると、こんな感じになります。

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通常、弊社が珪藻土を使用するのは、壁・天井の塗り壁材としてですので、あえて説明していないのですが、通常、説明させて頂いている「保温・保湿・断熱・耐火・脱臭」以外に、メソポア珪藻土の特徴として『オイルミスト吸着』という事があるんです。どういう事かと申しますと、料理等で浮遊する油分や油煙を吸着し、分解してしまうんです。通常の家庭使用でしたら、半永久的に効果を発揮するといっても過言ではありません。要するにメンテナンスフリーなんです。上記の写真を見て頂ければお分かり頂けますがメジもありません。というよりも、メジ部からも油を吸ってしまいますので、そもそも不要なんです。

コンロ周りの油汚れでお悩みの方はピンと来ると思いますが、上記のような施工をしておけば、お掃除いらずな上、清潔な状態が保てます。

ただ、実際に施工する際は、コンセントやリモコンがあるとタイルをカットしなくてはいけなくなるため、そういう工賃も含めて少々高くはなるのですが、その効果は凄いです。私が愛知県にいた時、実際に採用頂いた奥様から、次のような言葉を頂いています。

「油がはねても汚れないのは実験で分かっていたけど、先日、味付け肉を焼いてたら、赤い汁がコンロの横に飛んだのね。あっ、しまった!と思ったけど、しばらくしたら赤い色も消えて全く跡が残ってないの。正面だけでなく横にも張るように勧められたけど、その通りにして本当に良かったわ!」とのお話しでした。

コストダウンのため、材料をごまかしたりするのではなく、素材にこだわり、ホンモノを使っていけば、こういった効果が出て来る訳です。今の時代、中途半端なものは選ばれず、突き抜けたホンモノだけが、価値に見合った価格で買って頂けると思います。

キッチンパネルや普通のタイルの方が材料費や工事費は安いのですが、クリーニングの人を呼んで定期的に掃除をしてもらったり、ご自身で多大な手間暇を掛けるよりも、遥かに時間と費用の節約になります。この良さを私達がもっとうまく伝えていけば、家庭で毎日料理を作られている主婦の悩みが一つ消えるんですけどね。そのためにも、実績を積み重ねていきたいと思います。最初に少しだけ高い費用をご負担頂ければ、トータルで考えるとお金と時間の節約になり、負担感も無くなるという事です。

今回、採用頂けている現場での施工は、年末頃になる予定ですので、その際はブログにアップさせて頂きます。勿論、お引き渡し後、実際に使用された方の声も記載させて頂きます。お楽しみに。

珪藻土って、どんな所にあるの?

2016年11月12日[更新]

弊社が使っている湯布珪藻土は、北海道稚内地方の珪藻土と大分庄内地方の珪藻土を同じ比率でブレンドして製造しています。珪藻土自体に関心を持たれている方から時々、受ける質問が「珪藻土って、どんな所にあるの?」という事です。ちょうど私が北海道稚内の採掘地に行った時の写真がありますので、ご紹介させて頂きます。

珪藻土を採掘するのは露頭(ろとう)と言われる、地層や岩石の露出した場所で、下の写真の様なところです。下の方に小さく写ってるのが人ですから、かなり大きい事がお分かり頂けると思います。

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近くで見ると、このように珪藻土の固まりが、ゴロゴロしてます。

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下の写真のように簡単に手にする事も出来ますので、化石探しをすると時間を忘れて楽しめます。今度、庄内の採掘地で、企画してみようと考えています。

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具体的になりましたら、改めてご案内させて頂きます。お楽しみに。

快適なお風呂

2016年11月11日[更新]

最近、朝晩がめっきり寒くなって参りました。この時期になって来ると毎年、問題になって来るのが、12~2月にお風呂が寒くなるためヒートショックで亡くなられる方が急激に増えるという事です。統計上も交通事故死の3倍との事ですから、非常に多くの方が被害に遭われています。

私も長年、この問題に取り組んで来ましたので、自分独自の考えで、お客様の声を反映させた理想的な浴室リフォーム工事の方法を確立して来ました。と申しますのが、一般的には「タイル風呂をユニットバスにすれば暖かくなるので大丈夫」「メーカーがこういう断熱材を入れてくれているので大丈夫」というリフォーム会社の人達の一般的な話しに反して、実際にリフォーム工事をされた方から「ユニットバスにしたけど、やはり真冬は寒い」「最初の数年は良かったけど、5年も経ったら寒くなって来た」「足元はどうしても冷たくなるので、心臓にこたえる」といった生の声をよく耳にして来たからです。

今日も、私が浴室リフォームをさせて頂いた方から「お風呂も暖かくなったし、脱衣場も暖かいので、最近寒くなって来たけど安心してお風呂に入れる」「お風呂は当然としても、脱衣場の足元も冷たさを感じない」「自分の家にもユニットバスがあるのに、孫がわざわざお風呂に入りに来るようになった」といった声を頂いてます。という事で、施工の詳細についてまでは記載出来ませんが、どういった事をやっているのかについて、簡単に御紹介させて頂きます。

まず、お風呂に関しては、壁・床下と基礎・天井に完璧な断熱をします。

メーカーの断熱パックは、当然、入れています。

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そして、これが壁断熱

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こちらが、床下・基礎断熱

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それから、これが天井断熱です。

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そうすると「断熱材を入れ過ぎたら、かえって湿気がこもるので良くない」といった『出来ない理由を挙げて、やろうとしない人』からの後ろ向きの反論がありますので、床下にはメソポア珪藻土の調湿材を敷きこんでいます。この調湿材が優れもので、蓄熱効果もありますので、大変有効です。

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浴室内が暖かくなっても、脱衣場が寒いと、そことの温度差も問題になりますから、脱衣場の外皮壁には、硬質ウレタン断熱材付きの下地材であるNDパネルを上張りします。これが上張りした状態です。見た目には通常の石膏ボード仕上げと同じですが、

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石膏ボードの下には、硬質ウレタン断熱材が入っています。

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勿論、最終的にサッシには内窓を入れ、壁と天井は湯布珪藻土で仕上げます。

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脱衣場の床も、冷たさを感じないような杉床にしますが、水滴が落ちる事も考慮しクリア塗装にしています。

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以上が、私が経験とお客様の声から創り出した、浴室・脱衣場施工の概略です。

私も、一般論として「こういった事をやります」というお話しは出来るのですが、実際には、これまで湿気その他の問題があったお宅が大半ですから、その家に応じた個別の問題を発見し、それらの箇所に最適な対策を講じるという事も、工事の前提になって来ます。しかしその点については、解体工事の際に全ての問題点を明らかにし、それら全ての問題点に対処していく必要がありますので、それについては一般論は通用しません。個別に解決策を毎回考えていくという事になって来ます。上記の断熱施工の効果を最大限に引き出すには、その前提となる個別対応の部分が肝になって来る訳です。そうやって考えていくと経験豊かで前向きに取り組んでいく職人集団を抱えているというのが、最大のポイントなのかも知れません。

浴室リフォーム工事はメーカー施工ですので、下の写真の様に、見た目には誰がやっても同じようにしか見えないのですが、その内実は見えない部分の取り組み次第で、全く違ったものになって来るというのが実態です。

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リフォーム工事は、一度やってしまったらやり直しが利きませんので、安さを追求して業者同士が仕事を取り合うのではなく、長く安心して住み続けられるリフォーム工事が当たり前化し、普及していく事を切に願っています。

鉄輪温泉の中心地

2016年11月10日[更新]

これまで、私のブログにも度々『鉄輪(かんなわ)温泉』という名前が登場して来てますが、今日はその中心地と私が勝手に決めてしまっている、いでゆ坂沿いの地獄蒸し工房とその一角をご紹介します。

鉄輪温泉ってどんなとこ?と質問された時、一枚の写真でお見せすると、こういう所です。あちこちに温泉の湯気が立ち上っています。(素人のデジカメですから、ガードレールが入ってる点はご了承下さい。画像をクリックすると拡大して見れます)

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そして、その中心地にあります「いでゆ坂」沿いに『地獄蒸し工房』という、世にも恐ろしい名前の場所があるのですが、その名称に反して、とっても楽しい場所なんです。こういう所です。

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ここでは、別府の郷土料理を温泉の蒸気で蒸して食べられますので、鉄輪温泉観光の名物スポットにもなっています。

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地面からも温泉の湯気が、常にもうもうと立ち上っています。

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温泉のお湯を飲む事によって内臓の働きを促進させる、無料の飲泉場もあります。

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鉄輪温泉は源泉が98℃と高温ですので、湯雨竹(ゆめたけ)という独自の冷却方法が見れる場所もあります。

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そしてここに隣接した小屋に行くと、無料で利用出来る足蒸し湯があるんです。

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こういう場所で、

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蓋を開けると湯気が出て来ます。ここに両足を入れる仕組みになっています。とっても気持ちいいですよ。

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もちろんその隣りには、無料で使用出来る足湯もあります。

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この周りにも、至る所に温泉や旅館・飲食店がありますので、たまの休暇に温泉三昧でくつろぎたいという方には、オススメ出来るスポットです。

陥没の原因

2016年11月09日[更新]

昨日、博多駅前で大規模な陥没事故が起きて、大騒ぎになっています。今回の事故に関しては国土交通省の調査で原因が判明すると思いますが、住まいの新築・リフォーム工事でも同様の問題が起きる事がありますので、私が実際に眼にした事例をアップさせて頂きます。

ある方のお宅で、家の南東側が沈下し、基礎や外壁に大きなクラックが発生していました。同じお宅で別の工事をしている際、下の写真の様な排水桝の横に大きな穴ぼこが出来たんです。

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この写真を見たら、規模は違いますが、まさに博多駅前の陥没事故と似てると思いませんか?こういった事態が起きる原因は、ほぼ共通してます。地中に水が流れ出て、土を流す事によって空洞が出来、そこがある日突然、陥没する訳です。

上記のケースでは、排水桝の継ぎ目の部分から水漏れしていて、地中の土を流してしまったために地下に大きな空洞が出来ました。その結果、こちらのお宅では、ここに隣接した建物が沈下した訳です。今回の博多駅前の陥没も、これと同じようなメカニズムではないかと想定されます。

これと同様の事は、地盤固めが不十分な場合も発生します。これは、盛土問題と同様です。今回は道路の下ですので、それはまずないと思われますので、恐らく地下水が地中の土を流して空洞が出来たんでしょう。しかもこういう事は、一日や二日ではなく、長い期間の間に少しずつ進行しますので、何らかの前触れはあったはずです。

別のパターンとして例えば、地盤固めが不十分なままコンクリを張ってしまうと、コンクリの下に空洞が出来てしまい、ある日そこが陥没する事もあります。盛土問題は、こちらの事例に近いかも知れないですね。

これらの事から学ぶ教訓として、工事の際には『地盤固め』と『排水工事』には十分注意しなさいという事だと受け留めております。皆さんも、ご注意下さい。

路傍のお地蔵さん

2016年11月08日[更新]

大分には、何気なく通り掛かったところにお地蔵さんがあったりするので、心和ませて頂けます。以前から、県道21号線の猪野辺りを通っていると気になっていたのですが、ちょうどリノベーション工事が近くで始まりましたので、休憩時間に散歩がてら訪問してみました。毎日通る道路から、こういう景色が目に入ったら、気になりますよね?

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中に入ってみますと、キッチリと手入れされた綺麗なところに、お地蔵さんがいらっしゃいました。

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かなり古そうですが「一体、いつ頃のものなのかな?」と思って、近くで見てみると『天明元年』の文字が見えて来ます。

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天明元年は西暦1781年ですから、今から235年前になります。

しかし、入口の掲示板に書かれた由来を読んでみますと、もっと古い大友宗麟の時代からのいわれがあるようです。

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その中でも、私の目を引いたのは、昭和33年に県道大分臼杵線の拡幅工事が行われた際、他の箇所では事故があったものの、この辺りは無事故だったという記述です。これも、お地蔵さんの御加護との事ですので、私達の工事もあやかりたいと思います。この土地で大規模工事をさせて頂けたのも何かの御縁ですから、時々お参りに来て、工事の無事をお祈りしないといけないですね。

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歴史の教科書に載るような事の方が注目されますが、地域でお仕事をさせて頂いている私は地域に長く言い伝えられる民間伝承こそ、大切にしていきたいと思います。

住宅ストック循環支援事業 説明会

2016年11月07日[更新]

今日の午後、TOTO大分ショールームで、今年度の補正予算にて施行される事になりました『住宅ストック循環支援事業』の説明会を、住設機器メーカーのTOTOが開催して下さいました。これは本来、国土交通省が福岡市で開催する説明会に私達が直接、参加しないといけないのですが、弊社はTOTOリモデルクラブに入ってますので、TOTO社のリモデル推進部の方が、私達に分かりやすく噛み砕いてくれた説明会を、大分ショールームで開催して下さった訳です。こういう支援は、本当に助かります。

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まずは、寺西所長と担当の大和さんからご挨拶があって、

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具体的な説明については、北九州のリモデル推進部より出張して下さった小島さんが、熱弁を奮われました。

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まずは事業の概要から、

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具体的な内容についても、懇切丁寧に、

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適用になるケースとならないケースも、事例と数字をあてはめながら、大変分かりやすい説明会でした。

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お客様に対して、制度の流れを説明するのも、このままお話し出来ます。

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TOTOは住設機器メーカーであり、本来の役割としては、製品を作ってカタログに掲載し受注したものを出荷すればいいだけなのですが、今回のように、お客様からTOTO製品の採用を決める私達のような顧客接点店のために、大きな組織としてバックアップ出来る事をやっていこうという姿勢は、学ぶべき点だと思います。

今回の住宅ストック循環支援事業では、TOTO製品のユニットバス(魔法びん浴槽・エアインシャワー)と節水型トイレが対象になって来ますので、積極的に提案して参ります。

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内容としては、2年前の住宅エコポイントと似ていますので、その時の経験を活かして、お客様満足に繋げていきたいです。