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断熱データの仕掛け

2016年08月01日[更新]

7月21日の本ブログにも書きましたが、一つの面で断熱材有る無しによる断熱効果の違いが一目で分かる仕掛けが出来ました。という事で早速、アキレス社の神山さんが現場にいらっしゃり、サーモグラフィを使って、データの確認をされてました。

その仕掛けの箇所は、こんなデータが採れました。

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右下の四角い部分だけが、温度が高くなってます。では、そこがどうなっているのかとお申しますと、下の写真の通りです。

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今回工事では、外皮部分にウレタン断熱付きのNDパネルを採用してますので、四角くくり抜いた箇所は、無断熱になっています。要するに、断熱材の有無だけで、最初の写真のような壁面温度差が生じているという事です。

実際には、この上に湯布珪藻土を塗りますので、珪藻土による断熱効果によって、その差が若干、小さくなると思いますが、やはりかなり大きな違いが、壁面温度に出て来ると思います。

今回の工事箇所ではなかったのですが、西日の当たる漆喰壁にサーモグラフィを当ててみると、こんな感じになってました。

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字が小さくて見えにくいかと思いますが、壁面温度は43.3℃もあります。これでは、暑くて当然ですよね。冷房を入れても、壁面の温度が下がらない限り、壁の輻射熱を受けて暑さが続きます。

そして、屋根裏にサーモグラフィを当ててみたら、こんな感じでした。

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屋根裏の温度は、49.4℃もありました。いずれ、ここの工事をする際は、断熱工事も必須です。私としては、今のうちから、色んなデータを採っておき、最適な施工方法を探っていきたいと思います。

ウナギの名店

2016年07月31日[更新]

昨日は土用の丑の日でしたので、全国のウナギ屋さんは、多くの人でごった返していたと思います。私が工事をしていた近所にも、地域で有名なウナギの名店がありました。宇佐市石田(四日市の街からすぐの場所)にあります「志おや」さんです。

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明治の頃に創業し、今は三代目が伝統の味を守っているようです。

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創業当時は、こんな店構えだったようです。「塩屋」→「志おや」に変わったみたいですね。

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ここのウナギの特徴は、備長炭で焼き上げる事と、ちょっと濃い目の秘伝のタレだそうです。

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この写真を見るだけで、食欲がそそられるのではないでしょうか?

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今年の夏は暑いですから、たまにはウナギでも食べてスタミナをつけましょう。

同じウナギ屋さんで、「志おや」さんから道路の反対側にある「竹の屋」さんも有名です。宇佐と言えば唐揚げ」と言われる事も多いのですが、ネギ焼きいちごスッポン料理も有名で、食に関しては奥が深い土地柄です。

浴室断熱工事

2016年07月30日[更新]

今日までで、浴室断熱工事が終わり、ユニットバスの施工を待つ段階になりました。メーカー製品も断熱パック付きにしているのですが、メーカーが設定している断熱材だけでは、初期性能は良いとしても、長期に渡って断熱効果を発揮する事は不可能とホームチームでは判断しています。これはメーカーが悪いのではなく、メーカーの断熱が不足していると考えるなら、施工する私達が付加断熱すればいいだけの事です。

では、どういう断熱をしているのか、ご紹介させて頂きます。ユニットバス施工前の状態は、全体的に見ると、下の写真の様になっています。

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テレビのリフォーム番組でも、ここまでやってる例は見た事が無いのではないでしょうか?ポイントは、お分かりですか?下地の木材やコンクリが全く見えない事です。壁・土間・基礎・天井の全面に断熱材を完全に敷き詰めてしまう事がポイントなんです。

具体的には「コートが何故、暖かいのか?」という事と同じです。空気が動かないから暖かいんです。いくら厚いコートを着ても、前を開けて空気を通すと寒いですよね?雨合羽が暖かい(夏に着ると暑い)のも全く同じ理屈です。いくら質の高い断熱材を使用したり、断熱材を厚くしたりしても、空気が通ると効果が激減します。だから、上記の様に断熱施工すると、断熱効果を最大限に発揮出来る訳です。

部位別にもう少し細かく見ていくと、これが土間・基礎・壁にまたがる箇所。

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これが、土間と基礎の部分。

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そしてこれが天井です。

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ここまで断熱施工していると、冬場でも、ユニットバス施工前に既に部屋が暖かくなってます。

更に細かい部分になって来ますが、給水管もこのように断熱材に穴を開けて通しています。

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ユニットバス施工時には、断熱だけでなく、調湿の要素を織り込んだ施工になります。これについても、おって情報アップさせて頂きます。お楽しみに。

浴室工事初日

2016年07月29日[更新]

ホームチームでリフォーム工事をしてくれてる職人集団は、とてもチームワークが良いので、私が見ていても気持ちいい位、スムーズに仕事が進んでいきます。今日は、浴室リフォーム工事の初日の様子をご紹介させて頂きます。

今回工事では、タイル風呂をユニットバスに換えるので、初日は解体工事から始まります。最初にタイルの床を斫って、

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壁と天井を解体し(この間、電気屋さんが絶縁工事をやってくれてます)、

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解体工事の間隙をぬって設備屋さんが排水管を設置してから、再び解体屋さんが差し筋・配筋をし、

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土間コン打設です。

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現場の隣りでは、別部隊がコンクリを練って現場まで運んでくれてます。

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ここまでの工事が、15時半に終わりました。勿論、ここに書いてませんが、工事による廃材処分だけでなく、お客様からの要望のあった廃材の持ち出しまでやってます。一般的なリフォーム工事では、一日でここまでやる会社はあまりないと思います。では、早くやって何のメリットがあるのかと申しますと、コンクリの養生期間が十分に取れるんです。

コンクリは、乾燥する際に大量の湿気が出て来ますので、養生が不十分な時にユニットバスを施工してしまうと、床下に湿気が籠ってしまいます。ただでさえ浴室は湿気問題が付き物なので、工事の効率化を図って、出来る限りのリスク回避を図っていきたいという考えです。

こういった小さな積み重ねが、長く安心して生活出来る住まいに繋がって来ると考えてますので、これからも更に改善を積み重ねていきたいと思います。

クリナップ内覧会

2016年07月28日[更新]

ホームチームがキッチンのリフォームをする際、最も多く採用されているのがクリナップさんのクリーンレディです。実は、クリーンレディよりも安い価格帯にラクエラという商品があるのですが、私のお客様はキッチンに強いこだわりを持たれている方が多いので、ラクエラが採用されたケースは全くありませんでした。しかし今回、クリナップさんから「ラクエラがモデルチェンジになり、かなりグレードアップされますので、是非、内覧会にお越し下さい」というお誘いを頂き、今日、参加して来ました。

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シート張りではありますが、今までラクエラには無かった木目調のデザインが登場しています。これが、最も目を引くポイントかも知れません。

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収納性もアップしており、クリーンレディに近付いてます。

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オプションになりますが、電動式昇降キャビネットも品揃えされたみたいです。値段は上がりますが、これは便利になります。

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扉のカラーバリエーションも、かなり増えています。下の写真のNewという箇所は、全て今回の新色です。

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明日、全面リフォームを検討されているお客様をご案内する予定ですので、ご意見を伺ってみたいと思います。

キッチンのついでに、洗面化粧台も見学させて頂きました。クリナップさんの洗面化粧台も、随分進化してましたよ。

まず、目を引いたのは『流レールボール』です。洗面ボールの中で、外周に向かって勾配が付けられてますので、ボール内の泡も綺麗に排水口へ流れていきます。

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上記の洗面ボール内が、下の写真のように流れるようになってます。

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石鹸やシャンプーが斜めに置けるようになってるのも、いいアイディアだと思います。

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そして、三面鏡の鏡の間に縦にLED照明が入っているので、お化粧等の際に明るくしてハッキリ見えるようにしたいという方にも、オススメ出来ます。

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そして、クリナップさんと言えば、キッチンの特徴であるステンレスも、洗面台の収納キャビネットに採用されてました。

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水廻り機器の進化は、目を見張るものがあります。私達も負けずに、建築面での進化を遂げていきたいと思います。新ラクエラは、お客様の気持ちにピッタリ来るかどうか分かりませんが、私からもご案内させて頂きたいと考えています。

アキレス社、本社から訪問

2016年07月27日[更新]

ホームチームがリフォーム工事の際に行う断熱工事では、壁や天井に上張り出来る高機能断熱材:NDパネルを採用させて頂き、効果の検証を続けているという事を、これまでも何度かブログにアップさせて頂きました。実際に金池モデルハウスで施工してみて、その効果は私の予想以上だったのですが、メーカーのアキレス社さんでも、ある種の驚きがあったようです。そして今日、工事中の現場確認と、継続的な効果測定方法についての打ち合わせで、アキレス社東京本社より、断熱資材販売部の藤本さんが宇佐市で工事中の現場までいらっしゃいました。

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アキレス社さんでは、ホームチームの金池モデルハウスの施工事例を掲載したカタログを作成され、完成したという事で、お持ち下さいました。

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今日の打ち合わせでも「どういう理屈で、NDパネルの効果が大きくなっているのか?」「NDパネル単体よりも、湯布珪藻土や杉床との複合効果が大きいのではないか?」「断熱材や断熱サッシに偏り過ぎた対策は、むしろ結露のような副作用を多く産み出しているのではないか?」「断熱効果には、湿度による影響もかなり大きいのではないか?」「一つの要素に力を入れ過ぎるのではなく、金池モデルハウスのように、全体バランスを考慮した断熱・調湿工事が、最も効果的なのではないか?」といったあらゆる方面からの議論を行い、既に実検証されつつある仮説を、数多く立てる事が出来ました。

データ検証には、私達のような小規模零細企業で行うには無理があるのですが、アキレス社さんのような大手企業が協力して下さると、検証作業はかなりのスピードで上がって来ます。

私達としては、今回工事の中で「一つの平面内に断熱材有無を並列させ、サーモグラフィで一目瞭然の状態を作る事」までお約束させて頂きました。

実際に出て来たデータは、アキレス社さんのカタログに掲載し、情報をオープンにして生活者の快適性がより向上していく方向で活用させて頂きます。

志を同じくする者同士で話しをすると、立場を越えた議論が出来るので、楽しいものです。今回の工事現場では、いつでもデータ採取出来る事でご了解頂いてますので、折角の機会を住生活の質的な向上に活かしていきたいと考えています。

リモデルクラブへの入会

2016年07月23日[更新]

入会する事で何が変わるという事も特にないのですが、TOTOが運営する『リモデルクラブ店』に入会する事にし、今日、会員証が正式に届きました。水廻り機器のメーカーが運営する組織としては、全国最大規模のものがTOTOリモデルクラブ店です。

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リフォーム工事で水廻り製品を決める際、あくまでお客様ニーズにピッタリ来るメーカーの製品にする事は当然ですが、現状では、特に浴室とトイレに関しては、TOTOに決まるケースがほとんどです。そうであれば「TOTOの運営するリモデルクラブ店の看板もお借りしよう」という事で、入会を決めました。

今日も、リフォーム工事を検討されているお客様をTOTOショールームへご案内しましたし、ショールームの利用も日常的ですので、TOTOショールームにも㈱ホームチームの名前を加わった方が、お客様にも分かりやすくなるだろうという事でもあります。近日中に、TOTOホームページの「大分市のリモデルクラブ店」の中に㈱ホームチームが加わる事になります。

リモデルクラブ会員という事で、何らかのお客様メリットを生み出していける様、これからTOTOさんと協力して取り組んで参りたいと考えております。

毎日続けているブログですが、明日から三日間、出張になりますので、ブログも三日間休止させて頂きます。27日からまた、宜しくお願い致します。

湯布珪藻土の効果的な活用法

2016年07月22日[更新]

100%自然素材の湯布珪藻土は、湿度の自働調整だけでなく、臭い取り空気浄化の作用も大きいんです。ですから、日本ハウジングとホームチームでは通常、お客様がいつも利用される部屋の壁・天井に湯布珪藻土を塗るようにしているのですが、それ以外にも効果的な活用方法がありますので、ご紹介させて頂きます。

多くの皆さんが、下駄箱の臭いや、靴やブーツの雑菌の繁殖に悩まされてるのではないでしょうか?そういう方にオススメなのが、下駄箱内部の壁と天井に湯布珪藻土を塗る事です。今日、リフォーム工事の際に、そういう対応をさせて頂きました。

今回の工事で、外壁に穴を開けて勝手口のような小さな玄関を新設したのですが、その正面に既設の収納扉を移設して、このような下駄箱にしました。

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扉は既設品を移設し、収納内部には可動棚を設け、仕上げは湯布珪藻土を塗りました。

帰宅後、この下駄箱に靴やブーツを入れておくと湿気を取り、雑菌の繁殖も抑えてくれます。翌朝には、スッキリした靴やブーツを履いて外出出来ます。

施主様に、ご使用後の感想をお聴きするのが、今から待ち遠しい位、楽しみです。

皆さんも、リフォーム工事の際には、自然素材の特徴を活かした、こういう工夫をしてみる事をオススメ致します。

断熱性能検証の準備

2016年07月21日[更新]

ホームチームがリフォーム工事を手掛ける際、ほとんどのケースで断熱性能のUPを図っています。断熱性能を上げると、冬の寒さだけでなく、夏の暑さをしのぐ事にもなりますので、四季を通じて暮らしの快適性が高まると言えるからです。そして工事後のお客様の言葉より、狙い通りの効果が検証されています。

しかしながら、従来の「暑さ・寒さを何とかしてほしい」というニーズを持たれた方にはこちらからの提案通りのリフォーム工事で良いのですが「困っているけど、その解決を諦めている」という方には、数字の上で「どの程度、改善されるのか」という定量データを提示する必要があると考えています。

という事で今月27日から浴室・洗面所・トイレのリフォーム工事が始まる現場で、施主様のご協力を得る事が出来ましたので、工事開始前からデータ取りの打ち合わせを開始しております。協力者は、本ブログでも以前に登場頂いたアキレス社の神山さんです。こんな感じで、今日もサーモグラフィを片手に、データ取りをされてました。

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今日が最初の現場確認だったので、データの採り方を検討している段階です。私達なりに対象現場の様子を見ていると「屋根は朝から夕方まで日が当たっている」のですが「西側の外壁は、午後二時頃より日が当たり始める」という事が分かりました。

正午の西側壁の日射状態はこちらです。

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そして、14時になると、こうなります。

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今までの現場調査は夕方に行って来ましたので、その際は、洗面所に入るだけで汗が噴き出していました。という事は、工事前(壁の断熱無し)工事後(アキレス社製のNDパネルを施工)のサーモグラフィデータを、朝9時・正午・17時の各時間でデータ取りすると、その違いがハッキリすると思います。(夏も冬も)

そして更に、天井と西側壁に断熱材を脱着出来る仕掛けをしておき「同じ面でどれだけ壁面温度が違うのか」が一目で分かるようにしておけば、断熱材の有無による効果が更に明確になるのではないかと考えました。こんな事を考えていると、仕事である事を忘れて話しが盛り上がりました。

それから余談ですが、2階の屋根裏に上がってサーモグラフィを当てると、こういうデータが検証されました。この赤と青の違い、お分かりですか?

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52.5℃を示している赤い箇所は、屋根裏の野地板です。そして、36.3℃の青い部分は、外壁が土壁になっている箇所です。これを見ると、土壁の断熱性がいかに高かったかが分かりますよね?

今回の調査は「性能の良い断熱材を適切に使用すれば、いかに住まいが快適になるか」という事なのですが、土壁の断熱性のデータ検証も合わせて出来ますので、日本の伝統家屋の断熱性能についても、語れるようになって来ると思います。

こんな事をやってると、仕事なのか趣味なのか、分からなくなりますが、楽しいもんですよ。

七島藺の威力

2016年07月20日[更新]

世界農業遺産に指定されて以来、注目を浴びるようになって来た七島藺(しっとうい)。70年位前までは、全国で生産されていたようですが、最近は生産農家も激減し、今では大分の国東(くにさき)半島の一部で生産されているのみです。日本ハウジングとホームチームでは、住宅改修の際には大分県産品を活かしていくという考えで、畳が必要な場合はほとんどのケースで、七島藺を採用させて頂いてます。

では、七島藺にすると何が良いのかと申しますと、

丈夫で、ささくれる事がほとんどない。(昭和39年の東京オリンピックの際、柔道畳として使用されたそうです)

香りが良い。和室の雰囲気にもピッタリ。

湿気の調整をしてくれる。(調湿能力という点では、湯布珪藻土ほどではありませんが)

といった事が挙げられますが、何と言っても「気持ちいい」という体感が一番です。

上記①を証明する実例を、お見せします。

ある現場の写真です。20年以上、毎日掃除機をかけていたら畳のヘリが傷んでしまったのですが、七島藺の畳部分は全く傷んでいません。

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「畳の表替え」という言葉がありますが、七島藺に関しては「畳のヘリ替え」ですね。

そうして、ヘリの無い琉球畳にすると、とってもいい感じの部屋になります。

皆さんも是非、こういう部屋にする事を、オススメ致します。

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快適で、気持ち良く毎日を過ごす事が出来ますよ。