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地熱観光ラボ「エンマ」

2016年06月16日[更新]

テレビのニュースを見ると、かんなめ会(鉄輪女将の会)の方々が、鉄輪温泉PRに力を入れているようですので、今日は鉄輪温泉でちょっと変わった温泉をご紹介させて頂きます。地熱観光ラボ「縁間(エンマ)」という名称なんですが、なんのこっちゃ分からんですよね?

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という事で、どういう所なのか、ご紹介させて頂きます。

ここに来ると、別府の伝統工芸である竹細工

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その他、色んな作品に触れる事が出来ます。

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別府ならではのお土産物も、多数あります。

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しかし何と言っても、一番の楽しみは、食べ物ですよね?ここに来ると、蒸し窯を使って自分達で料理出来るんです。

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勿論、食事を注文して食べる事も出来、地元の美味しい食材も豊富ですよ。

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それ以上に、ここで一番の楽しみは、足湯に浸かりながら食べられる事なんです。

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お客さんが入れ替わる度に、足湯も入れ替えて下さいますので、衛生面にも配慮して下さってます。

施設全体が大きいので、私も全て味わった訳ではないのですが、地獄蒸しプリンは、気になりました。

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こんな美味しそうなお菓子地獄だったら、私も地獄に行きたいです。地獄めぐりは別府の定番観光ですが、エンマさんでお菓子地獄を楽しむのも、鉄輪温泉のこれからの楽しみ方の一つではないでしょうか?

塗装工事完了

2016年06月15日[更新]

震災被害の復旧工事から始まり、雨漏り・建具・シロアリといった問題が次々に現れて来た現場ではありましたが、足場が外れて塗装工事が無事、完了しました。裏手から見ると、かなり良くなったなと私自身も満足しています。

<工事前>

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<工事後>

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特に大きな問題だったのが2階屋根の天窓で、かなりの重さがありましたから地震で大きな揺れになり雨漏りしてしまいました。2階屋根は、他にも防水の心配がありましたので、思い切って葺き換えする事になったんです。2階には他にも使用されていない重量物が置かれてましたから、これらも全て処分し、2階部分がかなり軽くなりました。今度、同規模震度の地震が来ても、家が受ける揺れはかなり減るはずです。重いほど、大きなエネルギーを受けてしまうからです。地震は来てほしくないのですが「効果を確認したいな」という気持ちもあります。

そして、私がやる事になった玄関廻りの木部塗装も、無事、完了しました。そこそこの出来でしたので、肩の荷が少し降りた感じです。

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施主様に感謝の言葉を掛けて頂けた事が、何よりの喜びです。また次も頑張ります!

今日は塗装職人

2016年06月14日[更新]

今、工事中のお客様宅では、予期せぬ追加工事もありまして、予算を見直ししたのですがそれでもオーバー分を穴埋め出来ず、最後の手段として「私が木部の塗装をやります」と言ってしまいました。いつもは「口は出しても手は出さない」という方針を貫いていたのですが、実際にやってみると職人さんの技術力と苦労がよく分かります。

下の写真の黒くなってる部分が、塗装完了箇所です。

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屋根塗装していた20代の若い職人さんが「安部さん、意外とうまいもんですね」とからかい半分に言って来ました。たまには仕事をする姿を見せとかないと、職人さんも付いて来ませんし、現場でワイワイガヤガヤとやってるのは、楽しいもんです。

現場の雰囲気が良くなると、お客様・職人さんとのコミュニケーションも円滑になって来ますから、工事の質も上がって来ると思います。と、自分勝手な解釈をしつつ、今日のやり残しは明日も続きます。職人さんなら、夕方までに終わらせてたんでしょうが、スピードだけは、どうしてもかないませんね。

グループ補助金

2016年06月13日[更新]

4月14日に始まった熊本地震は、大分県の一部でも大きな被害をもたらしてます。特に湯布院や別府は温泉街でもありますので、お風呂や宿泊施設に大きな被害を受けている会社さんが多いようです。例え施設に被害が出ていなくても、観光客が激減する事によって、営業的には未だに大きな被害を受け続けていると言えます。

そういう会社さんへ、希望の光が見えて来るニュースが飛び込んで来ました。実は私も福島県の会社にいた時に受ける事が出来たものなんですが、中小企業組合等共同施設等災害復旧事業(通称:グループ補助金)という補助金制度です。

ほとんどの方は、何の事か分からないと思いますので、簡単にご説明します。「震災被害を受けた地域の会社がグループを作り、復興事業計画を作成します。そしてこの復興事業計画が県や国から認められると、被災した会社施設を建て直したり改修工事をする際の費用の4分の3の補助金が受けられる」という制度なんです。何だか、分かったような分からないような制度ですが、そういう話しは横に置いておき、震災によって建物被害を受け、その上、お客様が激減している会社さんには、この制度はピッタリ来るものなんです。しかも、かなり多額な補助金制度です。社員さんやその家族、そして協力企業の方々の生活を守っていくためには、経営者は「使えるものは何でも使って会社を建て直す」という発想にならなければいけません。

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私が所属していたグループも、最低でも3,000万円(補助金は2,250万円)、多い会社さんは1億円超(1億円の場合は補助金は7,500万円)で申請していましたので、経営的に大いに助かりました。この制度によって、復旧・復興が大きく進んだ、と言っても過言ではない位、重要なものでした。

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しかしながら、同じグループの全ての会社が、共通したキーワードで統一した復興事業計画を作らないといけないため、全体をまとめるリーダーの存在が不可欠になって来ます。

もしこのブログをご覧になられている方で、本件に関する相談をして頂ければ、私もかつての伝手を使って、出来る限りの協力をさせて頂きます。

特に、湯布院や別府・鉄輪の温泉旅館の方には、これ以上ない位に必要な補助金制度です。国レベルで正式手続きによって立法化された制度ですので、上手く活用し、地域経済を活性化する形でお返しすれば良いだけだと思います。このチャンスを見逃す事無く、復興を進めて参りましょう。

歴史に学ぶ

2016年06月12日[更新]

これから不定期ではありますが「歴史に学ぶ」というテーマで大分県内の史跡を解説させて頂きます。今日は、日出(ひじ)町の大神(おおが)にあります「回天神社」のご紹介です。

敗戦濃厚になった日本軍が特攻隊を組織した事は非常に有名ですが、あまり知られていないものの、特攻隊以上に過激な「人間魚雷」というものがあった事は、ご存知でしょうか?実際には、作戦の実行前に敗戦となったので、大神基地からの出撃はなかったようです(山口からはあったようです)が、大分県の大神がその訓練基地になっていたそうです。

下の写真辺りが、訓練場だったようです。

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そして、ここに隣接した小高い丘の上に、回天神社はあります。

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ここにはミニチュア版の模型が展示されています。

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回天神社から丘を下ると、最近になって、このような実物大の模型が作成され、展示されるようになりました。

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こういう解説も書かれてます。

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<画像をクリックすると、拡大して読めます>

実際に見てみると、人が一人やっと入れるだけのスペースしかなく、これにたった一人で乗って敵方の艦船に体当たりするという、現代の我々からは考えられない作戦です。

「回天」という命名も、恐らく、この攻撃によって戦況を180度変えようという意図があったんだと思われます。特攻隊と同じく、こういう作戦を立てる人(参謀本部?)には自分が実行するとしたらという現場意識が、果たしてあったのでしょうか?単に勇ましそうな話しをするだけで、現場での臨場感が欠落していたのではないかと思われて仕方ありません。

組織が大きくなって来ると、現場の実態が本部まで正しく伝達されず希望的観測で物事が決められてしまう傾向にあります。それは人間が「耳の痛い話しは聞きたくない」という習性を併せ持っているからではないかと思われます。現代の我々から見ると、局所的な戦いでこういう作戦を実行しても戦況が変化する訳は無く、むしろ「不毛な戦いを続けるより、原爆を投下して降伏を早めさせよう」という口実を与えてしまったんだという解釈が出来ます。そして意図せぬ方向へ被害が拡大していく訳です。

この事は会社組織と全く同じで、常に顧客接点でどういう事が起きているのかという事を正確に把握し、顧客目線での正しい(効果的な)打ち手を講じ、それを見直し続けないと事態は益々悪化していくばかりとなってしまいます。組織が迷走して行き付くところまで落ちてしまうのは、こういう事ではないかと思います。

回天自体は、あってはならない歴史ではありますが、こういった負の歴史も直視し、現代に生きる上で「同じような失敗を繰り返さない」という教訓として学ぶべき点が多数ありますので、こういった史跡を保存して、自分達の問題として解釈し、語り継いでいく事も重要なのではないかと思います。

グリルみつば

2016年06月11日[更新]

今日たまたま、北陸の知人と電話で話してましたら「安部さんのブログを見てたら、別府の美味しい店に行きたくなって来ました」というお話しを頂きましたので、とっておきのお店をご紹介させて頂きます。

別府北浜の新宮通りにあります『グリルみつば』という洋食屋さんです。

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このお店は、終戦後にアメリカ軍の人達がよく利用して「肉料理が美味しい」という事で評判になったお店なんです。確かに、ここで出される豊後牛は絶品です。

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他にも、カツやハンバーグ、その他どのメニューも美味しいんです。

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しかし何と言っても、他の店とは違った味が楽しめるのは、鶏天定食です。赤味噌の味噌汁も絶品ですよ。

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鶏天をアップで見ると、こんな感じです。

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鶏天と言えば、普通は酢醤油と練り辛しにつけて食べるのですが、グリルみつばさんでは特製のタレがかけられています。甘口醤油がベースの様ですが、この店でしか味わえないものです。そして更に驚きなのは、鶏天を作ってくれてるのがフランス料理のシェフで創業者の息子さんだそうです。

グリルみつばさんには、こんな人も訪ねて来てるみたいです。

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別府にいらした際には、是非、立ち寄られてみて下さい。

雑誌への寄稿

2016年06月10日[更新]

今回が3回目の寄稿になるのですが、ある出版社さんからのご依頼で、住宅に関する専門誌(全国誌)の特集記事へ寄稿させて頂く事となりました。人の書いたものを本で読むと簡単そうに思えるのですが、実際に自分で文章を書いてみると「頭がキッチリ整理出来ていないと人に伝わる文章が書けない」という事を痛切に感じます。

そしてやっと今日、提出出来そうなレベルにまで仕上がりました。今回はカラー写真も掲載して下さるそうですので、私の故郷の原風景や築100年になる私の実家で職人のコダワリが見える箇所も、ご紹介させて頂きます。ほんのさわりですが、こんな感じです。

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10月号との事ですので、発刊されましたらこのブログに情報アップさせて頂きます。今回の特集記事では、私以外の執筆メンバーには素晴らしい実績をお持ちの方々の名前が挙がってましたので私も早く読みたいです。発刊が待ち遠しいです。

高圧洗浄

2016年06月09日[更新]

屋根や外壁塗装の工事の際、最初の高圧洗浄をしてから工事をします。足場を掛けないと屋根のコケや雨樋の中まで見る事が無いのですが、高圧洗浄をすると「今までいかに汚れていたのか」が良く分かります。例えば、下から見ただけでコケが生えている屋根は、近くで見るとこんな感じになってるんです。

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こんな状態ですから、コケを洗い流してからでないと、塗装が出来ないんです。

こういう時は、例えば、雨樋の中もこんな状態になってます。

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雨水の流れも悪くなってますから、こういう所も全て洗い流す必要があります。作業はこんな感じで進めていきます。

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そうすると、雨樋からこんなに汚れた泥水が流れ出て来るんです。

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そして、工事のついでに、擁壁や洗い出しアプローチの部分も、綺麗に洗い流して差し上げてます。特に洗い出しアプローチにもコケが生えていると、足元が滑りやすくなるので大変危険なんです。洗浄前後では、こんな違いなんですよ。下の写真の右側が洗浄前、左側が洗浄後です。

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こういう違いを見て頂くと「工事をやって良かった」と仰って頂けます。屋根にコケが生えると水を吸ってしまいますので、そういう状況になったら早めの処置が必要です。その際は是非、お声掛け下さい。

地域の生活文化を基とした住まい

2016年06月08日[更新]

いつから変わったんでしょうか?私が子供の頃に見ていた住まいの風景は、地域の生活文化が基になっていたと思います。例えば、私の生まれ故郷である大分の宇佐では、アーチ型の石橋(眼鏡橋)漆喰による鏝絵(こてえ)が日常生活の中で当たり前のように存在し、そういった景観が地域のアイデンティティになっていたように感じます。

こういった眼鏡橋は、今でも道路として使用されています。

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そして、こういった鏝絵(こてえ)も、左官屋さんや家に住まれている方が独自に、自由な作風で描かれています。

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下の写真は、津房郵便局さんの入口に描かれている鏝絵です。(思わず笑ってしまいそうな、ユーモア溢れる作品だと思いませんか?)

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芸術作品のようなものもありますが、必ずしもプロではなく、自分達の日常をイキイキと描いたものも数多く存在しています。こういうものこそ地域の生活文化であり、地域のアイデンティティそのものだと感じます。久しぶりに故郷へ戻って来た人も、全くその地を知らない旅行者も、皆さんそれぞれにその土地の生活文化を感じ取れるのではないでしょうか?

鏝絵自体は、全国のいたるところにあったそうですが、宇佐の鏝絵は、その中でも最も残されていて、今でも息づいているものだと言えるのではないかと思います。

高度成長期以降、全国どこに行っても同じような景観になってしまった感があります。しかしながら、自分自身の原点を見失わないためにも、宇佐の眼鏡橋や鏝絵のような生活文化に根差したものこそ、住まいや生活の一部として残し続けていくべきではないかと思います。

太田旗店さん

2016年06月07日[更新]

地元にこんなお店があったとは、知りませんでした。泥団子教室の幟(のぼり)を作成しようと思って印刷屋さんを探していたら、凄い会社に巡り合ってしまいました。場所は、大分市の街のど真ん中に当たるトキハの真横に並んで、太田旗店さんは営業されてます。

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創業慶応2年だそうですから、150年以上も続いている事になります。私が今回、お仕事のお願いをした幟の件は別の機会に譲るとして、今日は隣接した場所にある和雑貨の店『笑心太(えこた)』さんをご紹介させて頂きます。これが入口です。

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この細い路地をくぐって行くと、お店の入口が現われて来ます。これも「奥を光らせる」という技術でしょうね。

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店内には、七島藺の草履や刺子のトートバック等が並んでます。

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お店の方にお話しを聴いていると、柄の型染めにコア技術があるようで、刺子生地の染め方が難しいとの事でした。ここにあるのは、全てオリジナル製品の様ですので「ここでしか買えない」ものばかりです。

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色んな企画商品が生まれて来た最初は、端材活用したブックカバーだったそうです。

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それが今では、スマホケースのような便利なものまで生み出しています。

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店内に掲示されている図柄も、おしゃれでセンスが良いです。

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思わず、市松模様の名刺入れ(真ん中の茶色)を購入してしまいました。

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太田旗店さんは、端材活用からエコの取り組みに力を入れ、それをブランド化していってる点が、特筆すべきところだと思います。ホームチームも、地元産の湯布珪藻土や杉床等を活用したエコの取り組みという点では同じだし、見習っていきたいと思います。

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大分県外の方も、大分にしか無い笑心太(えこた)さんの和雑貨は、お土産に最適です。大分空港の売店にも一部置かれているそうです。

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最後に、私が感心したのが綺麗なトイレでした。ホームチームも見習いたいと思います。

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太田旗店さんのURLは、こちらです。

http://www.ootaflag.co.jp/