住まいのお困りごとを解決する際、リフォーム工事を行う事が一般的です。しかしながら、リフォーム工事では、限定された範囲内での問題解決になってしまいます。この時、思い切ってスケルトンにして間取り変更も含めたリノベーション工事を行えば、住まいに関するお困り事はほとんど全て解決されます。
ただし、リノベーション工事での取り組みについては、会社の考え方によって工事内容が異なって来ます。㈱ホームチームでは、以下のような内容のリノベーション工事を行います。
- ① 耐震・断熱といった住宅の基本性能を、新築基準まで高める
- ② 間取りを変え、増築・減築も含めて生活しやすい動線にする
- ③ 地域産の建材を最大限活用し、地域経済活性化に寄与する
これらの内容を織り込んだリノベーション工事を行えば「夏涼しくて冬暖かい家」と「省エネ」を両立させた住まいと共に、病気に罹りにくい「健康住宅」を実現する事が出来ます。以下、上記①~③について、具体例も交えてご紹介させて頂きます。
①住宅の基本性能
耐震補強
昭和56年以前に建てられた家に関しては、検討に先立って、大分県に登録された建築士による耐震診断を行い、耐震基準を上回るために必要な耐震補強を行います。耐震補強工事では、壁や基礎の補強をバランス良く配置する事が重要になって来ます。この時、工事費の負担を少しでも軽くするため、耐震補助金(最大80万円まで)を受ける手続きをさせて頂きます。
下の写真は、耐震金物や耐震壁を施工した状態です。
耐震金物
耐震壁
2.断熱工事
リノベーション工事では、基本的に壁・天井・床を剥がして工事をしますので、長期優良住宅で使用する断熱材を壁・天井・床の全面に施工します。
壁、天井断熱
壁と天井には、長期優良住宅仕様のアクリアネクストを全面に隙間なく施工します。
床断熱
床には、長期優良住宅仕様のジュピーを採用し、更に床下には湿気対策のために、珪藻土の床下調湿材を敷設します。
②間取り変更と、増築・減築
離れていた水廻りを近くに集め、段差をなくしたバリアフリーにします。下の写真は、トイレ・洗面所・浴室の段差を無くし、1箇所に集めた事例です。
こちらは、キッチン・居間・客間・廊下を建具で部屋を仕切ったり、大開口で広く使えるようにした事例です。
減築
減築する事によって、駐車場スペースを広くとれるようになる事があります。下の写真は、最大でも2台程度しか停められなかったスペースが5台分のスペースになり、出入りも楽になった事例です。
③地域産の建材活用
私達の行っている住宅リフォーム・リノベーションは大分県内で生まれた所得によって発生した需要なのですが、工事の際に海外からの輸入建材を使用すると所得と雇用が海外へ移転されてしまい、大分県や国内の空洞化が進んでしまいます。今の停滞した経済状況の一因は品質よりも安さを重視して海外品を取り入れて来た企業サイドの考え方が惹き起こしたものであると認識しています。地域経済活性化のためには地域内で経済循環の流れを作る必要があり、そのために私達が出来る事は地元の建材を活用する事(地産地消)であって、地域の気候条件に合った建材で家を作る事は長く住み続けられる家作りに適していると考えています。弊社のリノベーション工事では、以下のような地元建材を使用しています。
構造材その他の木材は、佐伯産の杉材
床は、大分県産の杉材(無節の事例)
一般的には、床は節有り品の採用が多くなっていますが、全面施工を標準仕様にしています。杉床の上では、裸足でも寝転がっても気持ち良く過ごせます。
国東産の七島藺(しっとうい)
七島藺は、昭和39年の東京オリンピックの際、柔道畳として使用されていましたが、今は国内でも国東の一部の農家で生産されているのみで、平成25年に世界農業遺産に指定されました。七島藺は傷みにくく燃えにくいだけでなく、寝転がっても気持ちいいです。
湯布珪藻土(庄内産と北海道産の珪藻土をブレンドしたもの)
壁と天井の全面に、湯布珪藻土塗りをします。湯布珪藻土は、日本ハウジング㈱が開発した100%自然素材の珪藻土建材で、湿度を45~65%に自働調整してくれる優れた調湿機能を有しています。
以上のような仕様でリノベーション工事を行った住まいでは、省エネで且つ病気に罹りにくく、快適な生活が実現出来ます。㈱ホームチームでは、大分県内に1軒でも多くの耐震住宅や健康住宅を生み出したいと考えています。