2016年4月の熊本・阿蘇・由布・別府地方の大地震では、多くの家屋で瓦が落ちる被害が多数、出ていました。しかしながら大分県内では、大部分が一部損壊の罹災判定で、半壊に至ったケースは稀だったようです。これはどういう事なのかと申しますと、地震の揺れで瓦が落ちたものの、家自体の傾きや沈下は少なかったという事で、この程度の被害であれば、大工さんや瓦屋さんが修理すれば簡単に直ります。
建築業者から見たら、壊れかけた家を直すのは大変な作業であり、壊して作り直した方が簡単で売り上げも上がります。私が見たところ、簡単に直せるのに、壊して建て直すケースが多かったのは残念です。経済的に余裕があって、新築を希望された方はそれでいいのですが、震災による突然の出費で、新築費用をすぐに出せる方は稀ではないかと思うのです。
私が福島県で直して来た家の大部分は、全壊や大規模半壊の罹災判定を受けていて、大分県内で見た以上の大きな被害でした。ご参考までに、私が福島県で直して来た家の、震災後の写真をいくつか添付します。これほどの被害に遭った家でも、直して来てるんです。例え大地震が来たとしても、この程度であれば「直して住み続ける事が出来るんだ」とご判断下さい。
棟瓦が落ちても、床下に亀裂が入っても、原因を探って手を打つ事が大切です。軟弱地盤であって、その特性を生かした解決方法は必ずあります。どんな震災被害に遭っても、倒壊さえしていなければ直せない家は、ありません。
お困りの方は是非、ご相談下さい。