2016年4月14日に端を発した熊本・阿蘇・由布地方の地震では、家屋に被害が出て、大分県内でも多くの方々が避難所生活を余儀なくされました。実際に被害に遭うと耐震工事の重要性を認識されるのですが、大地震で被害に遭ってしまってからでは後の祭りです。従いまして、予想されている南海トラフ大震災が来る前に1軒でも多くの家を耐震住宅にするため、耐震化工事を進めているのですが「では実際に震災被害に遭って建物が沈下したり開いたりした時、住宅を直す事が出来るのですか?」と聞かれて、「出来ます」と即答出来る住宅会社は、大分県内にはほとんどないと思われます。
そういう不安を払拭するため、私が3年間に渡って、福島県で遭遇した東日本大震災による復旧工事の事例をご紹介させて頂きたいと思います。
まず、結論から申し上げますと「倒壊していない家であれば、必ず直せます」と断言出来ます。
私は、2011年3月11日、東日本大震災が発生した時、福島県須賀川市のリフォーム会社で仕事をしていました。この時に東日本大震災が発生し、震度6強の揺れが5分以上も続いたため甚大な被害を受け、それから大分に戻って来るまでの3年間、震災復旧工事に取り組んで参りました。
その中で学んだ最大の教訓が『壊れてしまっていない家は、必ず直せる』という事です。私が対応させて頂いた、被害の事例写真をご紹介します。震災によって、次のような大きな被害を受けたお宅でしたが、工事によって、何の不安もなく生活出来る様になりました。(写真掲載に関しては、施主様のご了解を頂いています)
①家の真下に断層が発生し、基礎が20センチ以上、開いてしまいました。
②地盤が西側に流れていったため、壁のクロスがボード毎、引っ張られてしまってます。
③勝手口の土間が西側へ流れてしまっています。
自分の家がこういう状態になると「壊すしかない。資金的に無理をしてでも建て替えよう」と考えられるのではないでしょうか?
資金的に余裕のある方は、解体・新築をすると良いと思いますが、それほど余裕がない大部分の方には「家を安全な状態に復旧工事して住み続ける」という選択肢を是非、検討頂きたいと思います。そして上記のお住まいも、地震が来ても安心して過ごせるまで、直させて頂いてます。
と申しますのが、私が2016年の地震後、九重町や湯布院町の被災住宅に伺った際「動かなくなったサッシは全部交換しないといけないと思ってた」「トイレのドアが閉まらなくなってるし、壁や玄関タイルに亀裂やワレが発生しているので、近いうちに別の場所に新築しないといけないと思っていた」といったお話しを耳にしたからなんです。実際、どちらのお宅も生活するには問題なく、サッシも全て動いて、戸締りも出来る様に対応致しました。
ラジオで耳にする報道では「応急対応で高額な請求をされた」というケースがあったそうです。
一人で悩む事無く、経験ある人に正しい診断をしてもらう事が、非常時には大変重要になって来ます。お困りの際は是非、㈱ホームチームまでご一報下さい。東日本大震災での復旧工事の経験から、最もニーズに合った最適な解決方法を提示させて頂きます。