珪藻土の語源

2017年01月28日[更新]

日本ハウジングとホームチームが塗り壁材に使用している湯布珪藻土。「珪藻土」と言っても一般にはあまり馴染みが無いようで「学校の理科でも習わなかったし、一体、どういうものなんだろう?」という疑問を抱かれている方が多いようですので、今日は「珪藻土の英語名の語源」について、ご紹介させて頂きます。

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<上の写真は、珪藻土の原石>

珪藻土は英語名でダイアトマイト(diatomite)と呼ばれています。この言葉、何かに似てると思いませんか?実は珪藻土は、ノーベル賞を設立したアルフレッド・ノーベルさんの開発したダイナマイトの語源なんです。

ダイナマイトの爆発力の元であるニトログリセリンを浸み込ませて保持するための材料が見つからずに苦慮していた時「水分や油分を大量に保持出来る材料は無いか?」という実験をしていた際に、最終的に成功したのが珪藻土だったのです。珪藻土を拡大して見ると、下の写真の様な小さな穴が大量にあって、そこに吸い込まれていくんです。

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珪藻土は実は、かなり以前から、高い吸水性・保温性・耐火性・断熱性・絶縁性等を有する優れた材料として、研究者の間では知られていた素材でした。しかし何故、住宅用建材として使用されなかったかと言うと接着能力が無かったからなんです。分かりやすく言えば「壁にくっ付かなかった」んです。従いまして、一般的な住宅建材では接着剤を混ぜて塗り壁にしている訳です。しかし接着剤を使用すると、上の写真の様な細孔が埋められてしまい、珪藻土が本来持っている特性が消えてしまうんです。

という事で、私達が使用している湯布珪藻土は、粉砕や乾燥の方法を工夫する事によって高い粒子強度を持たせ、イメージ的には鍵状にガチッとくっ付くような形で壁材として使用している訳です。実はこの事が100%自然素材の珪藻土建材を生み出す事が出来たブレイクスルーのポイントでした。

この点は、単に「珪藻土」という言葉で一括りには出来ない重要なポイントです。

これからも時々、こういった素材特性開発秘話についてもご紹介させて頂きます。今日のところは、これまでです。

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