月別アーカイブ: 2016年9月

配筋、砕石敷設

2016年09月06日[更新]

擁壁等の外構工事について、工事の状況を日々アップしてましたら、結構、アクセスが増えて来ているようですので、施主様から了解を頂いている事でもありますし、今日もアップさせて頂きます。昨日までにU字溝敷設が完了しましたので、今日は配筋と砕石敷設です。今朝の工事開始前の状態は、こうでした。

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最終的には、上記写真の左側が真砂土、右側がコンクリになって、U字溝が最も低くなりますので、ここに雨水が流れ込んでいく事になります。今日は、右側のコンクリを打設する前の準備作業として、配筋と砕石敷設を行って参ります。

昨日も作業には着手していましたが、擁壁に繋がる鉄筋に4箇所溶接をしています。これは一つのポイントではないかと思います。

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擁壁面は、このように型枠設置と配筋をしています。

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花壇や縁石の敷設も完了しました。端部も斜めにカットし、綺麗に納めています。

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砕石を広げて、転圧したら、今日の作業は完了です。型枠を入れて、基準線が出来て来たら「擁壁のどこがどれ位、沈下しているのか」明確に分かるようになって来ました。やはり、かなり沈下していますね。

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私は夕方、別現場でリフォーム工事の打ち合わせがありましたので、最後は確認出来てませんが、職人がキッチリと仕上げてくれてます。台風13号が発生したみたいなので、今度も気掛かりですが、何とか早くコンクリまで仕上げてしまいたいと考えています。木曜にはコンクリ打設が出来る予定ですので、あと二日、何とか天気がもって欲しいです。

U字溝敷設

2016年09月05日[更新]

心配していた台風12号が通り過ぎ、擁壁工事を進めている現場も無事で良かったです。雨水が浸透した事が原因で沈下した現場でしたので、今回は本当に胃の傷む思いでしたが、ホッとしました。これが今日の工事開始前の状態です。

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溜まった雨水を慎重に擁壁の外へ流したら、この通り、何の問題もありませんでした。

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さて今日の工事ですが、U字溝敷設が中心でした。まずは転圧機で下地を固め、

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水平器でチェックしながらU字溝を敷設します。

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既設の排水桝への勾配もチェックして、

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これで敷設完成です。

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実は、ここに至るまで、細かい点で色んな仕掛けをしていますが、それについては施主様だけに報告しておきます。

擁壁側の配筋もこのような工夫をし、強度アップしています。(詳細については、企業秘密ですので、解説は割愛します)

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擁壁の離れていた箇所の裏補強も、このように第一ステップを完了しています。

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今日のところは、これで終了です。翌日は、張りコンクリのための砕石敷設です。

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今回の台風12号は通り過ぎましたが、天気が変わりやすいので、台風一過の今のうちに、出来るだけ一気に仕上げていきたいと思います。

補修対応の考え方

2016年09月04日[更新]

最近、テレビや主要な公共施設(羽田空港や東京駅等)で、住設機器メーカーのリフォームCMやポスターが今まで以上に目に付くようになって来ました。これらを見ていて感じるのが「イメージを売っている」という事です。確かにリフォームは、今までの不満・不快等の「不」の要素を解消し『夢を売る』という側面はあります。リフォーム工事が終わった直後は喜ばれると思うのですが、私は「時間が経過して傷んで来たり故障した時に不平不満にならない対応が出来るかどうか」がリフォーム工事においては、より重要な要素なのではないかと考えています。

その一つが、メーカーによってまちまちな補修用部品への対応です。先日も、エコキュートの不具合があってお客様から声が掛かり、メーカーメンテに来て貰ったのですが「残念ながら基盤の故障が原因です。製品は設置直後に廃番となっており、既に補修対応の法定期限である5年を経過していて、基板の在庫もありませんので製品交換をお願いします」という回答でした。

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エコキュートと言えば、希望小売価格で80万円を超える製品です。勿論、出来るだけ値引き努力をしますので安くはなりますが、それでも突然の出費としてはかなり大きなものです。

素直な消費者心理として「製品本体は問題なく使えるのに、基板が故障しただけで製品丸ごと交換しないといけない」という事に、心から納得するでしょうか?家電製品なら5~10年で交換するという考えも定着しているかも知れないのですが、住設機器に関しては「20年以上使えるのが当たり前で、出来れば30年使い続けたい」というのが消費者心理ではないかと思うのです。だとすれば、製品の廃番はメーカー都合でも仕方ないので、せめて補修用部品の供給体制だけは20年以上、継続してほしいと思うのです。メーカーにとってはコストアップになりますが、それが供給者としての責務ではないかと考えます。

ですから私がお客様に住設機器をオススメする場合、補修用部品の供給体制がシッカリしている、という事が、重要な要素になっています。

補強コンクリと土の埋め戻し

2016年09月03日[更新]

昨日まで、二日に渡って工事の様子をアップしましたので、今日の状態もアップさせて頂きます。細かく書くとキリがないので、ポイントとなる箇所のみとさせて頂きます。(注:施主様には、別途、もっと詳細なレポートを提出しています)

雨養生をしていた事もあり、補強コンクリは、このように乾燥して来ていました。

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型枠を外し、寸法チェックしました。

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奥行・幅・高さの全て、設定した基準をクリアしていましたので、合格です。

これから土の埋め戻しに入るのですが、掘り返した土をチェックしてみると、粘りが無くサラサラでしたので、地盤強化も兼ね、コンクリを混ぜ合わせる事としました。

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転圧も、下から固めていき、少しずつ埋め戻ししていきます。

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擁壁に差し筋し、

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コンクリを打設して一体化させます。

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これはまだ張りコンクリートの下地ですので、来週からも補強工事は更に進んでいきます。

この段階で大切なのは、地面全体の排水勾配をチェックしながら作業を進めておく事です。そうしておかないと、出来上がってから困った事態になり兼ねません。

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台風は、日曜から月曜に掛けて近付くようですので、工事に支障が出ない様に祈るのみです。来週の工事で、かなり仕上がりが見えて来ますので、お楽しみに。

補強コンクリ

2016年09月02日[更新]

天気予報では、台風12号が九州に向けて北上して来てますので、昨日から始まった擁壁補強・排水工事も急ピッチで進める必要性が出て来ました。昨日、ご紹介しました差し筋・配筋箇所に生コンを流し込んでいきます。値段は少し高くなるのですが、早く硬化するタイプの材料にして、台風が来る前に出来るだけ早く進めていきます。出来るだけの手を打っておく事が、工事で後悔しないポイントですから。

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バイブレーターでシッカリとなじませていきます。

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ここまでやって、養生に入ります。

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実は今回、擁壁が沈下した原因である排水の問題を解決する必要がありますので、勾配の取り直しをして、スムーズに排水されるようにしていきます。その結果、最沈下箇所の路面は、今よりも約30cm高くなるんです。

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正確に計測してみると、擁壁の沈下は23cmでしたが、周りの景色から来る目の錯覚で、それほどの沈下には見えませんでした。赤い糸が狙いとする高さになります。こうやって見ると、いかに沈下していたのかが見えて来ます。天候の心配も含め、枕を高くして寝られない日々が続きそうです。しかしそれも、仕事をさせて頂けてるから感じる事が出来ますので、前向きに捉えたいと思います。

間に合って良かった

2016年09月01日[更新]

これまで二度に渡って予告させて頂きました「沈下した擁壁と地面の改良工事」が今日からスタートしました。私も全く予期していなかった事なのですが、昨日、大分に震度3の地震が来まして、その影響で、新たな地割れが出来ていたのを工事着手前に発見しました。下の写真ではちょっと分かりにくいかも知れませんが、花壇付近から出ていた地割れと、擁壁のと間にもう一本、新たな地割れが発生しています。

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アップで見ると、明らかに大きな空洞が出来ている箇所もあります。こういう所に雨水が浸み込んでいくと、土がドンドン流されていくんですよね。

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そして驚いた事に、これまで1ヶ月間に渡って全く雨が降っていなかったのに、今日、台風12号が発生し、二日後には九州に来るそうなんです。

今日、このように擁壁の離れた箇所に差し筋アンカーで補強し、型枠まで設置しました。明日、補強コンクリートを打設し、雨水が入らない様に養生したいと思います。

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裏側の型枠からも鉄筋を入れて補強しています。

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型枠を入れて、翌日の補強コンクリ打設に備えます。

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上から見ると、こんな感じです。

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地震や台風といった自然災害によって状況は逼迫して来たのですが、この1ヶ月間、雨が降らなかったのも天の恵みです。日々、出来る事を精一杯やって、無事に完了させたいと思います。

今回は本当に、ギリギリでも間に合って良かったです。