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軟弱地盤の補強・再沈下対策

2016年05月03日[更新]

関東にいる私の知人がこのブログを読んで「地震によって家が沈下した時、ジャッキアップした後の再沈下対策はどうするんですか?」という質問がありましたので、今回は具体的な実例で答えたいと思います。ただし、再沈下対策に一律の方法は無く、被害の状況と、施主様がその後どれ位、住まれる家なのか(後継者がいるのかどうか)、によって対応方法は全く異なって来ます。今回は、非常に重要な内容になりますので、少し長くなりますが、興味のある方は是非、ご一読下さい。(掲載に関しては、施主様ご了解済み)

今回は「家は全壊の罹災」「息子さんやお孫さんまで長く住む予定の家」という前提で対応した事例(福島県須賀川市の東日本大震災での被害)として、ご紹介させて頂きます。4月29日のこのブログで被害状況の写真を掲載した事例です。家の下で地割れを起こし、基礎が20cm以上も開いてしまったお宅です。

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このお宅は、震災の一年前に大規模な耐震リフォーム工事(私がいた会社が請け負った工事ではありません)を行ってましたが、軟弱地盤の上で、建物の耐震を高めただけの工事でしたので、地盤が動いた地震によって家は大きな被害(全壊の罹災判定)を受けてしまいました。この時、重要な事は「家のどの部分でどういう問題があったのか」を探る事です。

私達が調査した結果「軟弱地盤なのは西側だけで、西側半分の地盤が流れた事によって家が離れていった」という事で発生した被害でした。その時の調査資料が、次の写真です。

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被害の状態と対策の方向性を要約すると、以下の通りです。

①家は西側に向けて開いており、床下地面の亀裂も東西に裂けている。

②東側は、傾きもほとんどなく、安定した地盤だと判断出来る。

③最初にジャッキアップして家を水平に戻した上で、再沈下対策を講じる。

この土地はそもそも、裏手からの湧水が家の下に水道(みずみち)を作っていた事が軟弱地盤になった原因だと判断しましたが、それについての対策は、別の機会に情報アップ致します。

以下「家の沈下修正」と「再沈下防止」に分けて対応方法を下記します。

・家の沈下修正

(1)沈下修正を容易に、かつ完全に行うため、工事に先立って屋根の瓦下ろしを行い、屋根を軽くしてからジャッキアップする。

<写真は掲載しませんでしたが、2階の棟瓦が落ちて、大きな被害が出てましたので、その屋根工事も必要な状態でした。屋根工事は、ジャッキアップが終わってから行いました。>

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上の写真のような状態(2階屋根の瓦を卸して頭を軽く)にしてから、ジャッキアップを行いました。

(2)ジャッキアップによる不陸調整工事

ジャッキアップによって、傾いた家を水平にします。これをすれば、動きにくくなっていたサッシがスムーズに動くようになります。傾いた家の水平・垂直をキッチリ取り直す事は、人の体で言えば『整体』に当たります。傾いたままだと偏荷重を受ける事にもなりますので、ジャッキアップは家を長く持たせるためにも、重要な工事です。

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・再沈下防止

(1)ジャッキアップ後は、東側の固い地盤から西側の沈下した部分まで、土台に鉄骨を入れます。これは、再沈下対策であると共に、仮に再沈下した際にも、簡単にジャッキアップして直しやすくするための対応です。

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もう少し詳しく解説すれば、東側の固い地盤で支える事が出来ますので、西側の地盤が少し位、沈下しても、家自体は水平を保つ事が出来る訳です。因みにこの原理は、傾斜地の沈下対策でも応用出来る考えです。

(2)軟弱地盤では、H鋼の杭打ちをすると免震効果を発揮(固い地盤への杭打ちは、共振してしまうので逆効果)します。ただし岩盤まで完全に到達させる事が必須の前提になりますので、1メートルずつ真っ直ぐに落ち込みながら溶接していきます。そして実際に打ち込み、反力で跳ね返されるまで打ち込む事が効果を発揮するための前提条件になります。(杭打ちする機械は、他にもあります)

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最初に杭打ちの深さを決める訳ではなく、溶接しながら岩盤に到達するまで打ち込んでいく事がポイントです。

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打ち込んだ深さをチェックしながら進めていきます。実際にやってみると分かりますが、同じ敷地内でも、場所によって岩盤の深さは一定ではありません

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これで、杭打ち完了です。H鋼の頭の部分が潰れているのがお分かり頂けますか?ここまでやらないと、効果は出ません。余談ですが、地下水位よりも下では酸素が無い状態ですので、鉄骨が錆びる事はありません。

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このH鋼に鉄筋を溶接して、コンクリのベタ基礎と一体化させます。

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(3)西側の軟弱地盤を面全体で受けるベタ基礎にし、H鋼と共に支える仕掛けにして、再沈下防止が完了です。

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家の外から土台部分のH鋼が見えると見栄えが良くないので、板金で水切りを作って隠しました。

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以上が、ここのお宅での、傾き直し(不陸調整)と再沈下防止の内容です。工事後にも数多くの余震が発生していますが、同じ震度でも以前のような大きな揺れは感じなくなったという声を頂けてますし、昨年までの毎年の再沈下チェックでも、沈下した数字は計測されていません。

震災によって家が傾いてしまうという事は、通常ではないイレギュラーなケースに当たりますので、こういった実証データで検証していく事が最も有効なノウハウの蓄積になるのではないかと考えています。具体的な工事内容をネット上に公開する事はしないと思いますが、困っている人のためになる可能性があると考え、あえて情報アップさせて頂く事にしました。参考になれば、幸甚です。長くなりましたが、最後までお読み頂いて有り難うございました。

湯布院での被害状況

2016年05月02日[更新]

昨日までは、私が福島県で実際に対応させて頂いた被災住宅の事例をご紹介させて頂きましたが、今回の地震で被害のあった湯布院のある方から、写真掲載の了解を頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

まず、ご自宅の周辺ですが、このように道路に亀裂の入っている箇所が、あちこちに見受けられました。益城町ほど大きなものではありませんが、ここにも断層が通っていたと思われます。

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崩れた擁壁の様子からも、地震の大きさが伺えます。

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この周辺は、湯布院の中でも被害の大きかった場所の一つで、このようにブルーシートの掛かっている箇所が、あちこちに見受けられます。

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さて、私が調査と応急処置をさせて頂いた方の家の状態ですが、外から見ると襖が破れてしまっています。これは、地震の際に大きく揺れた事によるもので、被災住宅にはよく見られる光景です。これは、襖を張り直せば大丈夫です。

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サッシにも、枠に歪みが出たようで、下の写真の様に、下の方に隙間が出てます。

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サッシ自体がうまく嵌っていなかったため動きが悪くなっていましたし、サッシの隙間から風が吹き込んでいましたが、私達が調整対応する事で、この程度の問題はすぐに解決してしまいました。

外壁にも、クラックが入っている箇所がいくつかありました。ここは、余震が落ち着いて来たら、補修対応させて頂きます。

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屋内を見回してみると、ボードが落ちてしまっていたり、クラックが入っている箇所がありました。こういった内装の問題は、構造には影響しませんので、耐震性への影響はほとんどありません。これも、余震が落ち着いて来たら、補修対応させて頂きます。

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天窓からも雨漏りしていました。これについては、梅雨に入るまでの晴れた日に、早めに雨漏り対応の補修工事をさせて頂きます。天窓があると、採光という点では明るくなっていいのですが、雨漏りのリスクが高まるという事も、合わせて考えておく必要があります。

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1階全体の不陸(家の傾き)も調査させて頂きましたが、最大でも15mm程度でしたので、今のところ、躯体調整するほどの被害ではありません。基礎にも大きなクラックは入っておらず、今のままでも問題ないレベルでした。

しかし、玄関付近の柱が割れて、ほぞも外れかけていた点は、要注意です。

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これについては、地震の揺れで大きな荷重がかかったため、柱が耐えられなかったんだと思われますので、補強する必要があります。壁にクラックが入っているので、この廻りの壁を剥がして、補強した上で仕上げ処理をするように提案しています。

サッシが締まらなくなっていたため、防犯上の問題もあって避難所で生活され、地震による被害を受けた事が無かった施主様は「相当に大きな被害なのではないか」と思われていたようですが、この程度なら、玄関廻りの柱を除けば、ほとんど軽微な補修工事で済んでしまいます。サッシが閉まるようになったので、掃除さえすれば、今からでもご自宅で暮らせます。

湯布院では、地震の被害が報道されていますが、今のところは屋根工事とその他の補修工事をすれば、問題なく住める家が大部分です。震災復旧工事に慣れていない人は、見た目の被害に目を奪われて不要な工事までやろうとする傾向があります。当方へご相談があった方には、不陸調査や必要な復旧工事の内容判断までさせて頂きますので、是非、ご相談下さい。きっと、お役に立てると思います。

直せない家は無い

2016年05月01日[更新]

4月14日の緊急地震速報が鳴ってから2週間以上が経過しましたが、今でも数多くの余震が続いています。私もこの数日間、湯布院・別府・九重といった被害の多かった地域を回り、閉まらなくなっていたサッシを直したりしていました。

避難所で生活されている方々の多くは「家に戻って住み続けられるんだろうか?」という不安を持たれているようですが、福島県で3年間に渡って震災復旧工事を手掛けて来た私が見たところ「大分県内に関しては、今のところ、直すのが難しいほどの被害には至っていない」というのが実感です。余震が収まって来たら「住宅応急修理をすれば住み続けられる方がほとんど」ですので、ご安心下さい。

それよりも心配になって来るのが、被災住宅を直した経験がない業者の方々が「壊すしかない」「サッシを外して入れ替えるしかない」といった答えを安易に出して、必要以上に高額な工事を行うようになってしまう事です。

既に倒壊してしまった家は、致し方ないとしても「直せない家は無い」という事は断言出来ます。

「瓦が落ちた」「外壁のモルタルが落ちた」「屋内の壁にクラックが多数、入っている」といった程度では、家は倒壊したりしません。簡単に直せます。見た目の被害の大きさで、惑わされないで下さい。

ご参考までに、私が福島県で直して来た家の、震災後の写真をいくつか添付します。これほどの被害に遭った家でも、直して来てるんです。「うちは、これほどの被害ではない」という方は、必ず直せるという事です。希望を持ちましょう。

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原因を探って、手を打つ

2016年04月30日[更新]

「原因を探って、有効な打ち手を講じる」と言葉で言うのは簡単ですが、実際に大変な場面に遭遇すると、そういった思考回路が回らなくなるというのが、現実の様です。特に今回のような震災に遭遇した場合「今までに経験のない事なので、見た目の被害に目を奪われて客観的な判断が出来なくなる」という事が一般的なようです。

今回は、私が実際に福島の震災で復旧工事を行った際の実例として、原因を探って打ち手を講じて来た内容を、簡単にご紹介させて頂きます。(施主様から、ブログへの公開を了解頂きました)

被害に遭われた方は判断に迷われても仕方ないのですが、建築業者やリフォーム業者は、それでは役割を果たした事になりません。私が常に行っている考え方のステップは、次の通りです。

①「なぜ、沈下したのか」の理由を探る。

②仮説でもいいので答えを持って沈下修正をし、その仮説検証を行う。

③検証した原因に手を打つ。

④その後の経過を確認し、必要な場合には再度、対策を講じる。

簡単に言えば以上の通りですが、③に関しては、施主様の意向が反映されなければなりません。予算制約もありますが、私が最も重視しているのは「これから何年位、使用される家なのか」という点です。これによって、どこまで手を掛けて、費用も掛けて直すのかが決まります。その方法を、私達建築・リフォーム業者が提示する訳です。

それでは、私が福島県須賀川市で遭遇して解決して来た具体的な事例を一つ、ご紹介させて頂きます。

次の写真をご覧下さい。この写真だけでは分かりにくいかも知れませんが一番軽いはずのサンルームが17cmも沈んで、玄関付近で転びそうになる位、廊下が傾いてしまいました。

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下の写真の基礎と土台の隙間分だけジャッキアップして、床が平らになりました。

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床下から外を見ると、いかに大きく沈下したのかが分かります。

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正面から見たら、サンルームが左向きにこけてる様子が分かります。

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ジャッキアップする過程において、家の状態から、サンルーム付近だけ沈下するという原因は見当たりませんでした。という事で、屋外に絞って原因を調べてみると、水捌けに関わる二つの原因が見えて来ました。

(1)排水桝からの水漏れ(コーキングの剥がれ)

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ゴムパッキンでシッカリとシール処理するのではなく、コーキング処理をしていたようですが、その後の劣化でコーキングが剥がれて、枡から水が漏れる状態になっていました。東日本大震災のようなプレート型地震では、水が漏れ続けると軟弱地盤(最悪の場合は液状化)になり、建物が沈下しやすくなります。

これについては、次の様に対策を講じました。全ての枡について、ゴムパッキンのシール処理に変わりました。

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(2)庭が逆勾配になっている。

通常は、建物から排水溝に向かって勾配を取り、排水されるようにするのですが、アプローチに段差を設けたため、玄関に向かって下がる逆勾配になっていました。これが、その証拠写真で、玄関付近に雨水が溜まるようになっていました。(施主様も、そうなっていたとお話しされてました)

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庭土を掘り返してやり直すのは大変な費用が掛かってしまいますので、このケースでは、暗渠排水を作る事で、雨水を家から遠ざけるようにしました。下の写真の砕石の下に、排水用の穴の開いた暗渠パイプを這わせています。

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この工事をした後、施主様から「雨水が面白いように砕石に吸われていってる」というお話しを聞いております。

その結果、工事から約5年が経過した今でも、再沈下する事無く、安心して生活されているそうです。それから、震災前にはいつも湿気ていたサンルーム下の土が乾いて来て、今ではアリジゴクが巣を作っているそうです。(土が乾燥している証拠)

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これからも、機会を見ながら訪問して、再沈下していないかのチェックを続けていく考えです。

これは一つの事例で、東日本大震災のプレート型地震(長い時間の揺れで、液状化現象が起きやすくなる)と、熊本大震災の直下型地震(短時間での大きな揺れで、建物自体が倒壊してしまう)とでは、被害状況も今後の地震懸念も異なって来ます。

しかしながら、考え方のプロセスは同じ訳で、個別のケースで具体的な内容を吟味した上で、対応に当たっていきたいと考えています。

震災による家屋の被害で不安な方へ

2016年04月29日[更新]

4月14日に端を発した熊本大地震により、多くの方々が被害に遭われ、今でも不安な日々を送られています。心より、お見舞いを申し上げます。

大分県でも、一部地域では震度6弱の地震が発生し、家屋に被害が出て、多くの方々が避難所での生活を余儀なくされています。こういう時に必ず起きて来るのは「不安を煽る情報」で、それによって多くの方が、更に大きな不安を抱く事態へ発展して来ます。

私は、2011年3月11日に福島県須賀川市のリフォーム会社で仕事をしていました。この時に東日本大震災が発生し、震度6強の揺れが5分以上も続いたため、甚大な被害を受け、それから3年間、震災復興工事に取り組んで参りました。

その中で学んだ最大の教訓が『壊れてしまっていない家は、必ず直せる』という事です。私が対応させて頂いた、被害の事例写真をご紹介します。震災によって、こんなに大きな被害を受けたお宅でしたが、工事によって、何の不安もなく生活出来るようになりました。(写真掲載に関しては、施主様のご了解を頂いてます)

①家の真下に断層が発生し、基礎が20センチ以上開いてしまいました。

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②地盤が西側に流れていったため、壁のクロスがボード毎、引っ張られて開いてしまってます。

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③勝手口の土間が西側へ流れてしまっています。

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自分の家がこういう事態になると「壊すしかない。資金的に無理をしても建て替えよう」と考えられるのではないでしょうか?

資金的に余裕のある方は、解体・新築をすると良いと思いますが、それほどの余裕がない大部分の方には「家を安全な状態に復旧工事して住み続ける」という選択肢を是非、検討頂きたいと思います。そして上記のお住まいも、地震が来ても安心して過ごせるまで、直させて頂いてます。

と申しますのが、昨日も九重町や湯布院町の被災住宅に伺った際「動かなくなったサッシは全部交換しないといけないと思ってた」「トイレのドアが閉まらなくなってるし、壁や玄関タイルに亀裂やワレが発生しているので、近いうちに別の場所に新築しないといけないと思っていた」といったお話しを耳にしたからなんです。実際、どちらのお宅も生活するには全く問題なく、サッシも全て動いて、戸締りも出来る様に対応致しました。

ラジオで耳にする報道では「応急対応で高額な請求をされた」というケースがあったそうです。そんな方は、是非、㈱ホームチームまでご一報下さい。東日本大震災での復旧工事の経験から、最もニーズに合った最適な解決方法を提示させて頂きます。

一人で悩む事無く、経験ある人に正しい診断をしてもらう事が、非常時には大変重要になって来ます。

大分で仕事が出来る喜び

2016年04月28日[更新]

私は大分県宇佐市出身ですが、宇佐高校を卒業してから大阪の大学に進学し、TOTO㈱に就職(勤務地は、北九州と東京)して、21年間勤めたTOTO㈱を退社してからも愛知県・福島県の会社で仕事をしていましたから、約26年もの間、大分県を離れていた事になります。

そんな私が、縁あって大分に戻ってから、色んな感動を抱きながら日々過ごしているんです。例えば、次のような場面を見て、大分県にお住まいの方々は、何か感じられますか?

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これらは全て、日常的に眼にする大分での風景の一つなんですが、長い間、大分を離れていた私にとっては、上記写真のような風景の中で仕事が出来る事に、大きな喜びを感じるようになったんです。10年以上前には、そういった感情は沸きませんでしたが、これは率直な気持ちです。

「そんな私に、一体、大分でどういう事が出来るのか?」と考えた場合、これまでに勤めて来た大きな組織や他地域での経験を持ち込んで、大分流にカスタマイズする事によって、本業である住まいに関するリフォーム業に活かせるのではないかという事を日々考えさせられています。

私が大分に戻って来る直前の3年間、福島県で仕事をする機会を得て、東日本大震災にも遭遇しました。そしてこの時、震度6強の甚大な被害を受けた地域で3年間、震災復興の取り組みをする機会に恵まれたんです。全壊判定を受けた家も、施主様・職人さん達と協力して、直してきました。そして今、熊本県と大分県は、毎日続く地震で、多くの方々が苦しまれています。

実は今日も、九重町と湯布院町で震災で被害に遭われた方のお宅を訪問して、調査の上、必要な対応を行って、今後の対応についての提案をさせて頂いた訳ですが、福島で対応して来た事が、そのまま活かされています。通常の建築の仕事でも「壊れかけている建物を直す」という事は、教科書にも書いてませんから、経験から学ぶしかありません。私は、復興工事のアフターフォローもさせて頂いてましたので、うまくいく方法と、結果として失敗する事も学んで来ました。今回の大分の震災対応では、まさにこの経験が活きて来ると実感しています。

という事で、明日以降も暫くの間、震災に絡めた内容をアップさせて頂きます。

これから、宜しくお願いします

2016年04月27日[更新]

初めまして、㈱ホームチームの安部貞一郎と申します。

2年前に、日本ハウジング㈱のリフォーム会社として立ち上げたホームチームでしたが、この度、大分市金池町に一戸建ての家をリフォームし、モデルハウス兼会社店舗としてオープンするに至りました。

看板は間に合っていませんが、外観はこんな感じです。

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事務所は2階で、1階は福祉事業所の方が就労支援の一環として、天然酵母のパン屋さんを運営されています。店内で過ごしながら食べる事が出来るようになっていますので、是非、いらして下さい。

店舗に織り込んだ工夫や内装等、このブログの中で、追ってご紹介させて頂きます。出来るだけ、毎日更新していくようにしますので、是非、毎日読まれるようにお願い致します。